1920年代、美術の方向は定まった!
現在に至るも全て焼き直しにすぎない!!
第一次大戦を経て、時代はパラダイム転換期
キュビスム小説『ベビュカン』で表現主義の寵児に
前へ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダーッ、表現の最先端へ
1920年代をもって、「二十世紀」の芸術と銘打つ
越境する芸術理論、切れ味鋭いアクチュアルな批評
大家を容赦なく斬り、アヴァンギャルドの心性に注視
現代美術の祖型はすでにここに――ある
発表当時、センセーショナルな議論を巻き起こした
モダニズム芸術の基本書、待望の初訳
[出版社より]
著 者|カール・アインシュタイン
訳 者|鈴木芳子
出版社|未知谷
定 価|5,000円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|456
ISBN|978-4-89642-284-9
初 版|2009年11月
Contents
前提条件
第1章 はじまり
アンリ・マティス
ジョルジュ・ルオー
アンリ・ルソー
アンドレ・ドラン
アメデオ・モディリアーニ
ロジェ・ドゥ・ラ・フレネ
第2章 キュビスム
パブロ・ピカソ
ジョルジュ・ブラック
フアン・グリス
フェルナン・レジェ
ロマン主義の世代
第3章 未来派
第4章 ドイツの画家
エミール・ノルデ
ブリュッケ
エーリッヒ・ヘッケル
マックス・ペヒシュタイン
カール・シュミット=ロットルフ
エルンスト・ルードヴィヒ・キルヒナー
パウラ・モーターゾーン=ベッカー
カール・ホーファー
リオネル・ファイニンガー
オスカー・ココシュカ
ジョージ・グロス
マックス・ベックマン
オットー・ディックス
第5章 ロシアの画家
マルク・シャガール
構成主義者
第6章 青騎士
フランツ・マルク
ワシリー・カンディンスキー
パウル・クレー
第7章 彫塑
解説・あとがき
カール・アインシュタイン略年譜
主要参考文献
Author
カール・アインシュタイン Carl Einstein(1885―1940)
1885年ノイヴィート生まれ、ユダヤ系。ベルリンで美術史・哲学を学び、小説家・美術史家・批評家として活躍。スパルタクス団蜂起の際にはバリケードに立つ。1928年パリに移住。1936年スペイン市民戦争に反ファシズムの闘士として参戦。1940年ドイツ軍によるフランス占領後、ゲシュタポの手に渡されるのを拒み、ポー川に投身自殺、7月5日のことであった。『ベビュカン』『不屈のプラトン主義者』『悪しき福音』他。ヘルツフェルデ兄弟やグロスとともにダダ雑誌「破産」や「くそ真面目」を編集。『二十世紀の芸術』は『黒人彫刻』と並んでモダニズム芸術の基本書として高く評価されている。
鈴木芳子 Yoshiko Suzuki
1987年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。ドイツ文学専攻・翻訳家。1999年ゲーテ・エッセイコンクール受賞(ドイツ語)。訳書にヒュルゼンベック編著『ダダ大全』、カール・アインシュタイン『ベビュカン』『黒人彫刻』、ミュノーナ『スフィンクス・ステーキ』、カール・ローゼンクランツ『醜の美学』(いずれも未知谷)他。『ベビュカン』にてM. ダウテンダイ(日独翻訳)賞受賞。