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映像の境域

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第39回サントリー学芸賞受賞[芸術・文学部門]

映像と言語、映像と芸術、映像と記録、政治と前衛、土地と伝統、民俗と信仰、その境域にたちあがる現代の相貌。映像表現の可能性を拡張したアヴァンギャルド映画や、様々な問題を含みこむ現代映画をその背景からとらえ直し、イメージの生成を探る、渾身の映像論集。

Ⅰ部では、ロバート・フランク、イジドール・イズー、モーリス・ルメートル、ギー・ドゥボール、クリス・マルケル、ジョナス・メカス、マリー・メンケン、ジャック・スミス、ハリー・スミス、マヤ・デレン、スタン・ブラッケージ、パゾリーニ、松本俊夫、ジル・ドゥルーズ、マルグリット・デュラスらの表現をたどり、Ⅱ部では、南米、中東、アフリカ、東欧、そして沖縄の現代映画から、その背後にある政治的、民俗的、地政学的問題を探る。
[出版社より]


著 者|金子遊
出版社|森話社
定 価|2,900円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|280

ISBN|978-4-86405-117-0
初版|2017年6月


Contents
序論──アヴァンギャルドとエスノグラフィ

Ⅰ───映像詩の宇宙
     作家篇
     理論篇
Ⅱ─01 ヨーロッパとラテンアメリカの往還
     赤きオオカミへの挽歌
     光と声の哲学的エッセイ──パトリシオ・グスマンとクリス・マルケル
     テロティシズム(Terroticism)──性とマージナルの映像
Ⅱ─02 大きな物語と小さな物語
     現代映画とアメリカス──ホンジュラス・リベリア
     海の向こうで戦後がはじまる──アメリカ、イラク、アフガン
     パレスチナと約束の地──神話批判論
Ⅱ─03 ロシアとグルジアの民俗を描く
     カフカース映画の民話的宇宙──テンギズ・アブラゼ
     ロシア監獄の入れ墨文化──デヴィッド・クローネンバーグ
     現世的な魂の救済──アンドレイ・スビャギンツェフ
Ⅱ─04 世界と共鳴するオキナワ
     琉球のシェイクスピア──中江裕司
     批評の奪還──与那国島の批評家

あとがき──手に触れるフィルムの感触


Author
金子 遊 Yu Kaneko
映像作家、批評家。慶應義塾大学環境情報学部非常勤講師、ドキュメンタリーマガジンneoneo 編集委員。映像、文学、民族学を領域横断的に研究する。
著書に『辺境のフォークロア』(河出書房新社、2015)、『異境の文学』(アーツアンドクラフツ、2016)、編著に『フィルムメーカーズ』(同前、2011)がある。
共編著に『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社、2014)、『国境を超える現代ヨーロッパ映画250』(河出書房新社、2015)、『アピチャッポン・ウィーラセタクン』(フィルムアート社、2016)、『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』 (森話社、2016)、共訳書にマイケル・タウシグ『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』(水声社、2016)など。

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