SOLD OUT
ブラジル映画を網羅し、批評的に研究した世界初の論評集が日本語翻訳版で登場!!
ブラジルの映画制作は19世紀末にまでさかのぼり、何度か繁栄した時代がありました。しかし、1960年代、ブラジル版ヌーヴェル・ヴァーグともいえる「シネマ・ノーヴォ」の全盛期と、1970年代から1980年代にかけて「ブラジル映画公社」(EMBRAFILME=エンブラフィルメ)が配給した映画の商業的成功を最後に、ブラジルの映画産業の衰退が始まり、1990年代はじめには完全に破綻してしまいました。
本書はそんなブラジル映画(長編劇映画とドキュメンタリー)の、1994年以降の目覚ましい復活ぶりを振り返った論文集です。多様な作品群の解説・批評を軸に、そこから浮き彫りになる国民性や文化、ムーヴメントにいたるまで、カルロス・ヂエギス(『オルフェ』監督)をはじめ、伯・米・英の著名な映画学者やジャーナリストが幅広い解釈を行っています。また、日本語翻訳版用に、近年のヒット作である『シティ・オブ・ゴッド』(2002年)に関する章を新たに設け、さらなる充実を図りました。国内はおろか世界でも、ブラジル映画を網羅し研究した書籍は例がありません。
本書は映画を愛するすべての方々にとって、非常に貴重な一冊です。
[出版社より]
編者|ルシア・ナジブ
監修・監訳|鈴木茂
出版社|プチグラパブリッシング
定価|3,200円+税
判型|A5判・並製
ページ数|323
ISBN|978-4903267159
初版|2006年1月
Editor
ルシア・ナジブ L´ucia Nagib
リーズ大学(イギリス)教授(映画論・世界映画)。同大学世界映画センター長。ブラジルの日刊紙『フォリャ・デ・サンパウロ』で映画・文化批評を担当している。
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