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小林秀雄の批評芸術——エクスタシーの哲学[OUTLET]
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関東大震災後の混乱の中から登場した小林秀雄の最初期の文芸批評「様々なる意匠」「アシルと亀の子」などを精緻に読み解く。ロマン主義的な"印象批評"としての小林秀雄の本質を鋭く解析する本書は、現在的な、スリリングな批評となった。 [出版社より] 著 者|佐藤公一 出版社|アーツアンドクラフツ 定 価|2,400円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|256 ISBN|978-4-901592-93-2 発 行|2013年12月 Contents 第1章 ロマン主義批評の確立 「様々なる意匠」 第2章 エドガー・アラン・ポーの光線 「志賀直哉」 第3章 小林秀雄の光臨 「アシルと亀の子 Ⅰ」 第4章 超越的な《母》としての印象批評 「アシルと亀の子 Ⅱ」 第5章 印象批評のピンとキリ 「アシルと亀の子 Ⅲ」 第6章 マルクス主義的言語観? 「アシルと亀の子 Ⅳ」 第7章 批評対象の欠乏 「アシルと亀の子 Ⅴ」 第8章 起伏に富んだ文学散歩 「文学は絵空ごとか」 第9章 「機械」と『上海』 「横光利一」 第10章 関東大震災と「尖端女性」 政治的方向音痴と「物質への情熱」 第11章 レーニンの悟達 「マルクスの悟達」 第12章 芸術作品を受容する能力 「文芸時評」 第13章 「吾(あ)が仏、尊し」 「心理小説」 第14章 エクスタシーの哲学 「文芸批評の科学性に関する論争」 Author 佐藤 公一 Koichi Sato 昭和29年秋田県生。昭和52年早稲田大学教育学部卒業、昭和57年北海道大学大学院修士課程修了、平成7年秋田大学教育学部非常勤講師、現在、文芸批評家として活躍。 著書『講座 昭和文学史 第2 巻』(有精堂 昭和63年 分担執筆) 『モダニスト 伊藤整』(有精堂 平成4年)『エクリチュールの横断』(無明舎 平成5年)『時代別 日本文学史事典 現代編』(東京堂 平成11年分担執筆) 『言葉の調楽』(満作舎 平成12年 私家版)『言葉の調楽 補記』(満作舎 平成14年 私家版) 『小林秀雄の永久革命』(アーツアンドクラフツ 平成18年) 『小林秀雄のコア』(アーツアンドクラフツ 平成19年) 『小林秀雄の超=近代』(アーツアンドクラフツ 平成21年) 『小林秀雄の日本主義』(アーツアンドクラフツ 平成22年)
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ピアノを弾く哲学者——サルトル、ニーチェ、バルト[OUTLET]
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いっこうに上達しないショパンを弾くサルトル、驚くほど美しく繊細な手で弾くニーチェ、ピアノを弾いていると「何かが勃起する」バルト——。 ピアノ演奏をこよなく愛した三人の思想家の知られざる側面を浮き彫りにする 哲学と音楽が豊かに共演したエッセイ。 三人の思想家、サルトル、バルト、ニーチェ。彼らはともにアマチュアのピアニストで、ピアノをこよなく愛していた。とくに、彼ら三人の哲学者=ピアノ奏者には、三者ともに同時代の現象を論じていながらも、ショパンやシューマンといった19世紀ロマン派のピアノ曲を好んで演奏していたという共通点がある。本書は、彼らのピアノ演奏、音楽体験を取りあげながら、哲学的思考、時間性、家族・友人関係と演奏がいかに交錯していたのかを明らかにする。 [出版社より] 「著者は、三人の思想家の音楽に関する考えを整理分析するのではなく、むしろ、彼らの知られざる相貌を、音楽、ことにピアノとの関わりをとおして描く。サルトルはメロディーに、ニーチェは音色に、バルトはリズムに敏感だったと、それぞれの個性を見極めながら、哲学者とピアノとの具体的な関わりを、豊富なエピソードとともに示してくれる。 哲学者にとって音楽を実践する(演奏する)ことの意味が、彼らの哲学的実践と照らし合わせながら、問われるのだ。この名人芸的な節回しに身を任せることで、読者は、敷居の高い哲学者たちの内面に難なく招じ入れられることになる。本書の魅力は、このように肩肘張ることなく、哲学と音楽の共演を楽しめる点にある」 ——澤田 直(フランス哲学・文学者) 著 者|フランソワ・ヌーデルマン 訳 者|橘明美 解 説|澤田直 出版社|太田出版 定 価|2,400円+税 判 型|四六判/仮フランス装 頁 数|232 ISBN|9784778314156 発 行|2014年11月 Contents プロローグ 直観 オフビートのピアノ――サルトルの場合 なぜわたしはこんなにすばらしいピアニストなのか――ニーチェの場合 ピアノがわたしに触れる――バルトの場合 エピローグ 共鳴 Author フランソワ・ヌーデルマン François Noudelmann フランスを代表するサルトル研究者。パリ第8大学教授。ジョン・ホプキンス大学やニューヨーク大学の客員教授、全— 世界学院のコーディネーターなどを歴任。ドキュメンタリー映画でサルトルがショパンを弾くところを見て「新たなサルトル」を発見し、それを機に思想家とピアノの関係を探求、本書の上梓につながった。自らも優れたピアノ演奏者である。2002年以来、ラジオ・フランス・キュルチュールで哲学番組のパーソナリティを務め、哲学・文学・芸術について幅広く語り、人気を博している。著書多数。
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新 荒唐無稽音楽事典[OUTLET]
¥715
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私家版『荒唐無稽音楽事典』(2014年、焚書舎)に約100項目の増補をし、全面的に加筆修正を行った全1730項目の完全版。音楽の世界を縦横無尽に楽しむための知的財産危険図書。 本文より一部抜粋 【X JAPAN】えっくす‐じゃぱん〔バンド〕 NHKホールには日本最大のパイプオルガンがある。レピッシュのひとが借りに行ったら断られたそうだ。ところがYOSHIKIには簡単に貸した。世の中ヤンキーに優しくサブカルに厳しいという例である。 【セルジュ・ゲンズブール】Serge Gainsbourg(1928-1991)〔人物〕 世の女性に「嫌いな男性のタイプは?」と訊くと99%が「不潔なひと」と答える。セルジュ・ゲンズブールは2年くらい風呂に入らず、アルバート・アインシュタインみたいな髪形になって、ぼろぼろの服を着ていたのに、ブリジット・バルドー、アンナ・カリーナ、ジェーン・バーキン、バンブーと絶世の美女に惚れられた。矛盾である。 【ヘッドフォン】headphone〔電気〕 スタジオで演奏に集中しているミュージシャンに出前が届いたことを知らせる装置。 【ロック】rock〔ジャンル〕 リズム&ブルーズやカントリーを元に発達した、大人たちの消費主義や社会への服従に対する若者たちの反抗の表現音楽である。取り仕切っているのはもちろん消費主義の大人たちである。 [出版社より] 著 者|高木壮太 出版社|平凡社 定 価|1,300円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|272 ISBN|9784582837506 発 行|2017年02月 Contents 凡例 音楽史年表(有史以前~21世紀) 付録(ギター各部の名称、各地域で最も人気のあるバンド、音域表) 平凡社版によせて Author 高木壮太 Sota Takagi 1968年徳島県生まれ。鍵盤奏者。1990年代よりスタジオミュージシャン、音楽作家として活動を始める。数々のバンドのサポートミュージシャンとしても国内外で活躍し、現在はファンクバンド「CAT BOYS」キーボーディストや「井の頭レンジャーズ」プロデューサーとしても活躍。著書に『プロ無職入門』(P-Vine Books)。映像作品に『RAWLIFEとその時代』。
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魂の形式 コレット・マニー論
¥2,420
没後約四半世紀、今なお熱狂的なファンを持つフランス音楽史上最も偉大な歌手コレット・マニーの評伝、入門書にして世界初の研究書。 コレット・マニーとは誰か——。歌詞、インタビュー、著述等のテクストを考察し、一人の人間がいかにしてほかならぬその人となったのかを明らかにする。社会的強者が作り出す基準から著しく逸脱するコレット・マニーの声は、「鉱山労働者、移民労働者、第三世界の民衆、黒人奴隷、女性、性的少数者、知的障害の子、家畜化された動物や無数の海鳥が形成する無名の共同体の声」となり、周縁的存在の集合が音楽的自由に直結する稀有な芸術形式、魂を揺さぶるマイナー音楽となる。 コレット・マニー Colette Magny (1926-1997) 1926年フランスのパリ生まれの歌手。36歳でプロ・デビューし、フランス初の「真のブルーズ歌手」として注目を集める。1963年にCBSからリリースした〈メロコトン(Melocoton)〉がヒットし一躍スター歌手の座へ登りつめるが、すぐに商業主義と決別してル・シャン・デュ・モンドへ移籍。「シャンソン・アンガジェ(政治参加の歌)」の代表的歌手となる。その後ディエゴ・マッソンやアンドレ・アルミュロなどの現代音楽作曲家、フランソワ・テュスクやグループ・ダーマなどのフリージャズ・ミュージシャンとの共同作業によって、実験性と政治性を兼ねたアルバムを発表していく。歌、語り、叫び、呻きを混ぜ合わせた唯一無二のスタイルで、アントナン・アルトー、チェ・ゲバラからルイス・キャロルまで、ジャズ、ブルーズから子守唄までを自家薬籠中のものとした。1997年没。 [出版社より] 「ウーム・カルスーム? ビリー・ホリデイ? 美空ひばり? マリア・カラス?……そう、たしかに彼女らは偉大だったかもしれない。しかし、それはそれぞれの限られたジャンルの中での表現のレヴェルにおいて、たかだか歌い手として偉大だったにすぎない。だが、コレット・マニーは決定的に違う。それは、歌の表現云々以前の、音楽をする行為自体において、既に全く違う次元にあるのだ。」 ——大里俊晴 著 者|中村隆之 出版社|カンパニー社 定 価|2,200円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|256 ISBN|978-4-910065-07-6 発 行|2021年12月 Contents ●序章 コレット・マニー研究とは何か 問題の所在 方法論 先行研究と資料 本書の構成 ●第一章 フランスのブルーズ歌手 (1926–63年) テレビのなかの「スター歌手」 歌手を目指すまで デビュー――オーディション、ミレイユとの出会い オランピア劇場 最初のEP盤《メロコトン》 ショービジネス界からの訣別の意味するもの ●第二章 政治的シャンソンはフリーを目指す (1963–67年) 政治的シャンソンの時代へ 最初の政治的EP盤《キューバ万歳》 《チュイルリー宮》に仕掛けられた爆弾 フランス最初期のフリージャズ・レコード《すべて終わり》 さらなる表現の前衛へ――ビュラビュラ、アルトー、ジャバウォッキー ●第三章 「六八年五月」からブラックパンサー党との共闘へ (1967–72年) 孤独と連帯 ベトナムとの連帯 マニーの〈六八年五月〉 《火とリズム》と黒人差別への怒り ブラックパンサー党に捧げたアルバム《レプレッション》 ルポルタージュとしての歌――フランス北部の炭鉱労働者とスペイン・バスク地方の神父のために ●第四章 政治主義の彼方へ (1972–79年) 政治的であるよりも人間的であること 北アフリカの移民労働者に捧げたアルバム《ペニャ・コンガ》 チリ支援のためのヌエバ・カンシオン 政治主義との訣別とフリージャズを通じた再生 マニー作品の極点《顔゠村》 イスラエル/パレスチナ問題に捧げた音楽劇 障害を抱える子たちの声、この子たちの呟きを歌にすること ●第五章 自由であり続ける、最後の日まで (1979–92年) 妥協なき表現の探究 「わが兄」アルトーへの愛 スタンダード・ナンバーに託されたカミングアウト 《ケヴォーク》あるいは馴致不能のホロホロ鳥 いくつかの断片 アンコールとしてのラストアルバム《未発表曲集 九一年》 ●終章 魂の形式 ●あとがき ●ディスコグラフィー ●主要参考文献 ●人名索引 Author 中村 隆之 Takayuki Nakamura 早稲田大学法学学術院准教授。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。フランス語圏を中心とする環大西洋文学、広域アフリカ文化研究、批評と翻訳。著書に『野蛮の言説』(春陽堂書店)、『エドゥアール・グリッサン』(岩波書店)、『カリブ-世界論』(人文書院)、訳書に『ダヴィッド・ジョップ詩集』(夜光社)、エドゥアール・グリッサン『痕跡』(水声社)、解説にオレリア・ミシェル『黒人と白人の世界史』(明石書店)などがある。
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新版 ECMの真実
¥4,180
1973年にECMがECMレーベルをまとっての国内プレス盤の発売以来50周年を迎える2023年。一度は発作に倒れた総師マンフレート・アイヒャーが不死鳥のように蘇り80歳を迎える。河出書房新社より2001年(初版)、2009年(増補改訂版)と刊行され、日本の音楽ファンに読み継がれてきた『ECMの真実』をさらに大幅に増補改訂した『新版 ECMの真実』。 1969年にマンフレート・アイヒャーによって設立されたECM(Edition of Contemporary Music)Recordsは、“沈黙に次ぐ最も美しい音(The Most Beautiful Sound Next to Silence)”をコンセプトに50余年にわたって今なお唯一無二の存在であり続けている。ドイツ・ミュンヘンで20代の若者が始めた小さなレーベルは、いかにして世界を牽引するレコード会社となったのか。本書はECMの初期10年間にレーベル・マネジャーとして尽力した著者による無類の歴史物語=ECMの真実であり、とりわけ日本とのかかわりがECMにとって強力な起爆剤となっていたことが克明に描き出される。 マンフレート・アイヒャーを軸として浮かび上がる「ECMの軌跡」、さまざまな関係者の証言による「ECMの伝説」の2部構成。今回の「新版」では、ECMと深い関わりのある人物のインタヴューを多数追加し、また日本におけるECM受容の一端を示す資料を掲載する。約200ページ増の大ヴォリューム。現代音楽としてのジャズ、前衛音楽としてのクラシック、“沈黙に次ぐ最も美しい音”に迫る。 [出版社より] 著 者|稲岡邦彌 出版社|カンパニー社 定 価|3,800円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|576 ISBN|978-4-910065-11-3 発 行|2023年04月 Contents まえがき 巻頭に寄せて マンフレート・アイヒャー キース・ジャレット 【第 Ⅰ 部 ECMの軌跡】 ●第1章 トーチを受けて 黎明期 1 リンダウ、ベルリン、ミュンヘン 2 マル・ウォルドロン 3 ディストリビューション 4 ポール・ブレイ 5 初プロデュース ●第2章 異端としての出発 1970年代 1 ヤン・ガルバレク 2 ヤン・エリック・コングスハウク 3 デイヴ・ホランド 4 チック・コリア 5 独占契約 6 アンソロジー 7 デイヴ・リーブマン 8 ジョン・アバークロンビー 9 キース・ジャレット 10 スタンダーズ ●第3章 新たな挑戦 1980年代 1 アート・アンサンブル・オブ・シカゴ 2 ジャック・ディジョネット 3 フォト・セッション 4 契約終了 5 コリン・ウォルコット 6 ドン・チェリー 7 ニュー・シリーズ 8 パット・メセニー ●第4章 メディアを超えて 1990年代 1 ECMと映画 2 『レインボー・ロータス』 ●第5章 創立50周年に向けて 2000年以降 1 オスロの虹 2 ECMと日本(日本人) 3 ニュー・シリーズを総括する 4 創立40周年を迎えて 5 アイヒャー生誕70年と周年イベント 【第 Ⅱ 部 ECMの伝説】 ●第6章 証言 01トーマス・ストゥーヴサント/02ハンス・ヴェンデル/03スティーヴ・レイク/04リー・タウンゼント/05デイヴィッド・ベイカー/06カーラ・ブレイ/07中野雄/08鯉沼利成/09及川公生/10矢野泰三/11大江旅人/12福井亮司/13大村幸則/14五野洋/15丸茂正樹/16内藤忠行/17菅野沖彦/18オノ セイゲン/19原田和男/20佐々木吉彦/21斉藤嘉久/22海老根久夫/23多田雅範/24堀内宏公/25ヤン・ガルバレク/26デイヴ・ホランド/27キース・ジャレット/28ジャック・ディジョネット/29ゲイリー・バートン/30ラルフ・タウナー/31デイヴ・リーブマン/32ジョン・アバークロンビー/33リッチー・バイラーク/34トマシュ・スタンコ/35エグベルト・ジスモンチ/36ミロスラフ・ヴィトウス/37ジョン・サーマン/38ディノ・サルーシ/39アルヴォ・ペルト/40小曽根真/41キム・カシュカシャン/42ハイナー・ゲベルス/43マルクス・シュトックハウゼン/44チャールス・ロイド/45ドロシー・ダー/46ギヤ・カンチェーリ/47ケティル・ビヨルンスタ/48レーナ・ヴィッレマルク/49ヘルベルト・ヘンク/50ヨン・バルケ/51アリルド・アンデルセン/52スタンリー・カウエル/53スティーヴ・キューン/54トム・ファン・デア・ゲルト/55シュテファン・ミクス/56ポール・ブレイ/57マリリン・クリスペル/58ビル・フリゼール/59加古隆/60エンリコ・ラヴァ/61ステファーノ・ボラーニ/62ニック・ベルチュ/63ジョルジュ・グルンツ/64タイガー大越 ●第7章 対話 01 マンフレート・アイヒャー 02 スティーヴ・レイク 03 サン・チョン 04 ロベルト・マゾッティ 05 ポール・ブレイ 06 ヴァネッサ・ブレイ 07 アリルド・アンデルセン 08 キース・ジャレット 09 トーマス・モーガン 10 マティアス・アイク 11 ヤコブ・ブロ 12 イーサン・アイヴァーソン 13 菊地雅章 14 福盛進也 15 田中鮎美 16 デュオ・ガッザーナ 17 J.A.ファーバーとJ.E.コングスハウクを継ぐエンジニアたち ●第8章 エッセイ広告 『ユリイカ』 『カイエ』 あとがき 索引 Author 稲岡 邦彌 Kuniya Inaoka 1943年伊丹市生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。1973年、トリオ・ケンウッド時代に独ECMとライセンス契約を交わし、以来10年間、レーベル・マネジャーとしてECMの市場開発に尽力する。その間、洋楽部長、制作部長を歴任。2004年、web-magazine「JazzTokyo」を共同創刊、編集長に就任。音楽プロデューサーとして1998年、ジャズ・レーベル Transheartを設立、菊地雅章、ポール・ブレイ、リッチー・バイラークなどのアルバムを、2020年、King International内にNadja21レーベルを創設、中牟礼貞則&三吉功郎、渋谷毅&仲野麻紀などのCDをそれぞれ制作。共著に『ジャズCDの名盤』(文春新書)、編著にCD-ROM/BOOK『及川公生のサウンド・レシピ』(ユニコム)『増補改訂版 ECM Catalog』(東京キララ社)がある。
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建築と触覚——空間と五感をめぐる哲学
¥3,300
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すべてが視覚情報化され消費されていくかのような昨今、建築が本来もつ「五感を統合する」という役割を今こそ見直すべきである。 メルロ=ポンティ、バシュラールらの議論を踏まえながら、建築における触覚、聴覚、味覚、嗅覚の重要性を再考し、あるべき本流の空間とは何かを問う。 ラスムッセン、クリスチャン・ノルベルグ=シュルツらの精神を継承する、北欧の最重要建築理論家による著、待望の邦訳。世界的建築情報サイトArchiDailyが選ぶ、名建築書ベスト150に選出。 [出版社より] 「パッラスマーは単なる理論家ではない。現象学的に洞察する力をもつすぐれた建築家だ。分析不可能な諸感覚の建築を実践に移し、その現象学的な性質でもって自身が建築哲学について著してきたものを具象化している」 ——スティーブン・ホール 著 者|ユハニ・パッラスマー 訳 者|百合田香織 出版社|草思社 定 価|3,000円+税 判 型|四六判/並製・函入 頁 数|208 ISBN|9784794226167 発 行|2022年12月 Contents 前書き 「薄氷」スティーブン・ホール 序論 世界に触れる 第一部 視覚と知識 視覚中心主義への批判 ナルシストの眼とニヒリストの眼 声の空間と視覚の空間 網膜の建築、立体感の喪失 視覚イメージとしての建築 物質性と時間 「アルベルティの窓」の拒絶 視覚と感覚の新たなバランス 第二部 身体中心 複数の感覚による経験 陰影の重要性 聴覚の親密さ 静寂、時間、孤独 匂いの空間 触覚の形状 石の味 筋肉と骨のイメージ 行為のイメージ 身体的同化 身体の模倣 記憶と想像の空間 多感覚の建築 建築の役割 Author ユハニ・パッラスマー Juhani Palllasmaa 代のフィンランドを代表する建築家、建築思想家。ヘルシンキ工芸大学学長、フィンランド建築博物館館長、ヘルシンキ工科大学建築学部教授・学部長を歴任。 Translator 百合田 香織 Kaori Yurita 神戸大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了。専攻は建築/建築史研究室。公務員として公共プロジェクトに従事し英国赴任同行を機に退職。建築を巡りつつ翻訳スクールに通い翻訳者として活動を始める。
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個人空間の誕生——食卓・家屋・劇場・世界
¥1,430
広間での雑居から個室住まいへ。回し食いから個々人用食器の成立へ。多様なかたちで起った「空間の分節化」を通覧し、近代人の意識の発生をみる。 人間と環境の関係を追い続ける地理学者トゥアン。本書では、個人の自由を求めつつ共同体にあこがれてきた人間による、“空間の分節化と再統合”の過程を追う。 大騒ぎの食卓から用途別の食器とテーブルマナーが確立した食事へ、広間での雑居から個室への引きこもりへ、観客と役者が一体化した劇から純粋に見る劇へ——。 豊富な事例で浮かびあがるのは、ヨーロッパ近代における個人意識の発生だ。中国等の事例に照らし、「部分」に目をこらしつつ「全体」を求める「自己」は、一地域の歴史的産物であることを解明。人間社会を、空間の分節と統合という二つの運動の均衡状態として読み直す。 [出版社より] 著 者|イーフー・トゥアン 訳 者|阿部一 出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫] 定 価|1,300円+税 判 型|文庫判 頁 数|368 ISBN|978-4-480-09886-3 発 行|2018年09月 Contents 全体 分節化・意識・自己 結合体 部分 飲食とマナー 家屋と家庭 劇場と社会 環境と視覚 自己 自己 自己と再構成された全体 Author イーフー・トゥアン Yi-Fu Tuan 1930年中国で生れる。中国系アメリカ人。オックスフォード大学で修士号、カリフォルニア大学バークレー校で博士号取得。現在、ウィスコンシン大学マディソン校名誉教授。70年代に現象学的地理学の旗手として颯爽と登場し、今日では、世界的な第一人者として知られている。本書のほか『空間の経験』『トポフィリア』『愛と支配の博物誌』『コスモポリタンの空間』『感覚の世界』『モラリティと想像力の文化史』などがある。 Translator 阿部 一 Hajime Abe 1961年生れ。東洋学園大学教授。
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コンパートメントNo.6
¥3,630
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ソ連崩壊直前のある春の朝、モスクワからウランバートルへ向かうシベリア鉄道が出発する。憧れのソ連に留学してきたフィンランド人の寡黙な少女と、家族をのこして建設現場へ向かうロシア人の饒舌な出稼ぎ夫。寝台列車の同じ部屋(コンパートメント)に偶然乗りあわせた二人の旅を描く。 共通点のない二人は食事や酒をともにし、無数の集落や町や工場地帯を通過し、ときに途中下車をして各地に住まう人びとや動物と出会いながら、針葉樹林と雪に覆われた巨大な大陸を横断しつづける。 そこでは「すべてが動いている――雪、水、空気、木、雲、風、町、村、人、思いが」。車窓をみながら少女が祖国の家族やロシアの小説、モスクワにいる親しい人びとのことを考えるうち、列車は目的地に近づき、二人の下車も迫る……。 著者はフィンランドでその年最高の文学に贈られるフィンランディア賞を本書で受賞した。13ヶ国語に翻訳されたロードノベルの、待望の邦訳。 [出版社より] 原 書|HYTTI NRO 6 著 者|ロサ・リクソム 訳 者|末延弘子 出版社|みすず書房 定 価|3,300円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|224 ISBN|978-4-622-09795-2 発 行|2025年07月 Author ロサ・リクソム Rosa Liksom 1958年フィンランドのラップランド州ウリトルニオ生まれ。ヘルシンキ、コペンハーゲン、モスクワで人類学を学ぶ。デビュー作『一夜の停留所』でJ・H・エルッコ新人賞を受賞。のちのシベリア鉄道の旅が結実した『コンパートメントNo. 6』でフィンランディア賞を受賞。小説のほかに漫画や絵本も執筆し、これまでに二十数ヶ国語に翻訳されている。 Translator 末延弘子 Hiroko Suenobu 1975年北九州生まれ。フィンランド国立タンペレ大学フィンランド文学専攻修士課程修了。フィンランド人作家レーナ・クルーンと出会い、翻訳の仕事を始める。『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』、『ムーミン谷のしあわせレシピ』など、フィンランド現代文学、児童書の訳書多数。2007年度フィンランド政府外国人翻訳家賞受賞。
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まぶしい便り
¥2,200
悲しみのトンネルの先にあふれる明るい光のように。 長い時間を経て届いた切ない和解の挨拶。 美しい文章とあたたかなまなざしで描くペク・スリンの初長編にして最高傑作。 派遣看護師としてドイツに渡っていた伯母を頼り、母と幼い妹とともに西ドイツに移り住んだヘミ。悲劇的な事故により心に傷を負ったまま、孤独な日々を過ごすヘミだったが、伯母と同じ派遣看護師のおばさんたちの子どもであるレナ、ハンスと過ごすうち、徐々に日常を取り戻していく。ある日ハンスから、再発の可能性がある大病を抱える母親・ソンジャの初恋の相手を探してほしいと頼まれる。ソンジャおばさんの日記を手がかりに捜索を始めたヘミだったが、急遽家族で帰国することに。 大人になったヘミは、ある日、大学時代にほのかな恋愛感情を抱いていたウジェと偶然再会する。彼との会話をきっかけに、ヘミは再び、ソンジャおばさんの初恋の相手探しを再開する。 [出版社より] 「遠い国や長い歴史を超えて、封印していた恋の秘密が解き明かされるとき、私たちはきっと前よりも少し成長している」 ――島本理生(小説家) 「孤独はそのほかの透明な感情とどれだけ似ているのか、または似ていないのか、噓と物語がどこで絡み合い、また解きほぐれていくのか。美しくも強烈な発信である本書が、着信と返信によって次なる物語を生むことだろう」 ――チョン・セラン(小説家) 著 者|ペク・スリン 訳 者|カン・バンファ 出版社|書肆侃侃房[韓国女性文学シリーズ] 定 価|2,000円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|280 ISBN|978-4-86385-683-7 発 行|2025年07月 Author ペク・スリン 白秀麟/백수린 短編小説「嘘の練習」(2011年京郷新聞新春文藝)でデビュー。2015年、2017年、2019年若い作家賞、2018年文知文学賞、李海朝文学賞、2020年現代文学賞、韓国日報文学賞。著書に短編集『惨憺たる光』『夏のヴィラ』(書肆侃侃房刊)『フォーリング・イン・ポール』、掌編小説『今夜は消えないで』、中編小説『親愛なる、親愛なる』、エッセー『やさしい毎日毎日』『とても久しぶりに幸せだとい Translator カン・バンファ 姜芳華/강방화 岡山県倉敷市生まれ。岡山商科大学法律学科、梨花女子大学通訳翻訳大学院卒、高麗大学文芸創作科博士課程修了。梨花女子大学通訳翻訳大学院、韓国文学翻訳院翻訳アカデミー、同院アトリエなどで教える。韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞。和訳書にペク・スリン『惨憺たる光』『夏のヴィラ』、チョン・ユジョン『七年の夜』『種の起源』、キム・チョヨプ『地球の果ての温室で』『派遣者たち』『惑星語書店』など。児童書の韓訳も手掛ける。著書に『일본어 번역 스킬(日本語翻訳スキル)』(共著)。
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働き方改革の人類史[OUTLET]
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なぜ、日本型組織は「時代遅れ」になったのか? なぜ、ビジネスパーソンに「自己啓発」が求められるのか? 「イノベーション」は労苦を軽減するのか? 古今東西の歴史知識を収集する著者が、いちビジネスパーソン(労働者)の視点で ¥働き方の歴史を読み解きます。 [出版社より] 著 者|尾登雄平 出版社|イースト・プレス 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|264 ISBN|9784781621388 発 行|2022年11月 Contents 第1章 働き方の世界史:労働者たちの歩み ◇勤勉な労働者の誕生 ■古代ギリシア人にとっての労働 ■オフィスワーカー=恥だった? ■「働いて稼ぐ」が美徳になるまで ■労働者が「勤勉」になった理由 ◇搾取と戦う労働者 ■産業革命後の過酷な「苦汗労働」 ■共済団体から労働組合へ ■労働組合の合法化 ■労働時間規制と最低賃金の制定 ■熟練工が支配していた工場労働 ■強い経営者の誕生 ■私生活に介入する経営者たち ◇「労働者のための国家」の失敗 ■国家と労働組合の対決 ■階級のない社会を目指して ■「働かざる者食うべからず」からの脱却 ■福祉国家イギリスのはじまり ■戦後の経済発展と福祉国家体制 ◇市場価値を求められる労働者 ■「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代 ■「メンバーシップ型」から「ジョブ型」へ ■働き方の未来はどうなる? 第2章 労働時間:「1日8時間労働」はどう普及したか ◇日本の労働時間はなぜ長い? ■波平さんの勤め先はホワイト企業? ■日本人が残業をする理由 ◇「労働時間」の概念が生まれるまで ■「時間」感覚が普及するまで ■日が昇ってから落ちるまで働く ■現代的な「労働時間」の誕生 ◇長時間労働という搾取 ■古代ローマ人の労働時間が短かった理由 ■ブラックだった農村の底辺労働 ◇労働時間の短縮を目指して ■ギルドが残業を禁じた理由 ■長時間労働よりも深刻な問題 ■「標準労働時間」を求める運動 ■労働時間の短縮が社会に繁栄をもたらす ■8時間労働の普及 第3章 生産性:イノベーションは労苦を軽減するのか ◇人間が働かなくていい時代はやってくるのか ■ソサエティ5・0 ■ディストピアかユートピアか ◇農業革命がもたらしたもの ■時間がかかった農業革命 ■国家システムが民を搾取する ■三国時代の引き金となった経済格差 ■「均田制」の失敗 ■中世ヨーロッパの「農業革命」 ■ヨーロッパ的な田園風景の誕生 ■時代に適応できた人とできなかった人の差 ◇産業革命がもたらしたもの ■産業革命のはじまり ■工業化の先に待っていたもの ◇情報革命への期待と絶望 ■世界をインターネットで結びつけた情報革命 ■フェイクニュース、社会の分断、寡占的プラットフォーマー ◇「働き方改革」は私たちの生活を良くしたのか ■労働生産性の低い日本 ■技術は人の負担を軽くするか? 第4章 やりがい:人類はどう働かされてきたのか ◇「働きたくない!」という思い ■労働を忌み嫌った人類 ■「働きたくない」労働者をいかに働かせるか ◇人を働かせる方法 ■ロボットのように働け ■人間性を加味したマネジメント ■労働者にモチベーションを持たせる ■戦略的マネジメントを担う労働者 ■「合理的経営」による疲弊 ■イノベーションを生む柔軟な組織とは ■イノベーティブへの求道 ◇労働から幸福を得ることはできるのか ■労働を幸福に感じる社会を目指して ■幸福格差の時代 Author 尾登雄平 Yuhei Oto 1984年福岡県生まれ。出版社にて勤務する傍ら、世界史の面白いネタを収集するブログ「歴ログ-世界史専門ブログ-」、YouTubeチャンネル「歴ログ-世界史専門チャンネル-」を運営。歴史ライターとしても活動し、ビジネス雑誌、企業オウンドメディア、会報誌などに寄稿する。著書に『あなたの教養レベルを劇的に上げる 驚きの世界史』(KADOKAWA)がある。
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決闘のヨーロッパ史[OUTLET]
¥1,293
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「決闘」はいかに生まれ、なぜ衰退したのか——。 男も、女も、ゲーテもニーチェもマルクスも、なぜあれほど熱狂したのか。命がけの一騎打ちはいかにしてスポーツに変わったのか? ヨーロッパ精神の根底に流れる「決闘」の歴史を辿る、はじめての書。ルール、社会的背景、使われた武器など、あらゆる角度から決闘の奥深い歴史を追う。 [出版社より] 著 者|浜本隆志・菅野瑞治也 出版社|河出書房新社 定 価|2,350円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|200 ISBN|9784309228297 発 行|2021年09月 Contents プロローグ ドイツにおける決闘体験記 第1章 決闘のヨーロッパ史 第2章 ヨーロッパの決闘禁止令 第3章 ドイツの学生と将校の決闘 第4章 決闘からスポーツへ 第5章 劇場型スポーツと観客 エピローグ 決闘の美学・スポーツの美学 Author 浜本 隆志 Takashi Hamamoto 1944年、香川県生まれ。関西大学文学部教授を経て、名誉教授。ヴァイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。専攻はヨーロッパ文化論、比較文化論。著作多数。 菅野 瑞治也 Michinari Sugano 富山県生まれ。京都外国語大学教授。文学博士。ドイツのマンハイム大学留学中に学生結社「コーア・レノ・ニカーリア」の正会員となり、決闘を体験。現在は同会OB会員。専攻は決闘文化論、ドイツ語圏の社会文化史。
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人類50万年の闘い——マラリア全史[OUTLET]
¥1,320
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「人類はそれを厄介払いできない。もっとも冷酷な寄生生物——。50万年の長きにわたって人類と蚊とを手玉に取り続ける、マラリア原虫の驚異的な生存戦略。その進化の秘密を解き明かす」 本書の魅力は、「もっとも冷酷な寄生生物のひとつ」が、二つの敵(蚊と人類)を籠絡してきた進化の秘密を解き明かすことにあります。病原体の解明と治療法の解説が目的ではなく、マラリアと人類が、いわば「共進化」してきたことを教えてくれます。ミクロ(マラリア原虫)がマクロ(人類やその歴史)を引きずり回してきたことが活写されるので、アフリカの風土病くらいにしか考えていない人にも、共生系をなす地球に住むかぎり、人類には安全地帯はない、ということが分かってくる仕掛けです。 「50万年の長きにわたって人類と蚊とを手玉に取り続ける、マラリア原虫の驚異的な技です。抗マラリア剤をたちまち無力化し、私たちの防御機能——免疫を巧みにすり抜けて、微塵も衰えることなく人類集団の中に居座り続ける様を見れば、薬剤耐性細菌の脅威などは単純なものに思えるくらいです。ことマラリアに関しては化学療法剤や殺虫剤などは一時的な気休めに過ぎず、人類は進化のレースにおいて原虫に取り返しがつかないほど遅れをとってしまっているのではないかとさえ思われます」——訳者あとがきより抜粋。 [出版社より] 著 者|ソニア・シャー 訳 者|夏野徹也 出版社|太田出版 定 価|2,400円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|424 ISBN|9784778314385 発 行|2015年03月 Contents 1 戸口にせまるマラリア 2 殺人鬼の誕生 3 激流の真っ只中へ 4 マラリアの生態学 5 薬物療法のつまずき 6 マラリアは宿命 7 科学的解決法 8 消えたマラリア──西洋からいなくなったわけ 9 スプレーガン戦争 10 新時代の闘い 訳者あとがき 原注 索引 Author ソニア・シャー Sonia Shah 1969年、インド系移民の子としてニューヨーク市に生まれる。合衆国東北部と、親族が住むインドとの間を行き来しているうちに、両者間ならびにそれぞれの国家内に存在する不平等に対して強い関心を持つことになる。科学、人権、国際政治に関する著書はいずれも好評を博し、多国語に翻訳されているものもいくつかある。Crudeは『石油の呪縛と人類』として邦訳出版されている(集英社)。多くの大学で講演をするかたわら、テレビ番組にも多数出演。本書はカメルーン、マラウィ、パナマなどの5年間にわたる取材を基に纏めたもので、『ニューヨーク・タイムズ』をはじめ、各方面から絶賛を浴びている。
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名状しがたいもの ラヴクラフト傑作集17
¥1,034
その恐怖に、名前はまだない。 「人類の最古にして最強の感情は、未知への恐怖である」 ーーH.P.ラヴクラフト 未知への戦慄と憧憬を解き放つ、クトゥルフ神話の極地、完全漫画化。 【手塚治虫文化賞】マンガ大賞最終候補、【米国アイズナー賞】ノミネート、【仏国アングレーム国際漫画祭】公式セレクション選出、【仏国Prix Asie de la Critique ACBD】受賞、【仏国DARUMA】最優秀作画賞・最優秀デザイン賞受賞、【米国ハーベイ賞】ノミネートほか、数々の賞賛を呼ぶ「ラヴクラフト傑作集」シリーズ。 [出版社より] 著 者|田辺剛 原 作|H. P. ラヴクラフト 出版社|KADOKAWA[ビームコミックス] 定 価|940円+税 判 型|四六判[並製] 頁 数|282 ISBN|978-4047382763 発 行|2025年02月 Contents ・夢見人(ドリーマー)へ ・北極星(ポラリス) ・恐ろしい老人 ・霧の高みの不思議な家 ・ランドルフ・カーターの陳述 ・名状しがたいもの ・銀の鍵 ・断章 アザトース
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ウルタールの猫 ラヴクラフト傑作集16
¥902
「猫を殺める事は許されぬ」ラヴクラフト傑作集シリーズ、新章突入。 スカイ河の彼方にあるウルタールの土地では、何人も猫を殺める事は許されぬと言う。 そのような法律が定められたのには、勿論理由がある――。 恐怖小説の王・H.P.ラヴクラフトが創造した異次元の世界・ドリームランド。その夢幻境を舞台とした「ウルタールの猫」「セレファイス」「蕃神」の3篇を、名状し難い「クトゥルフ漫画家」がコミカライズ。 [出版社より] 著 者|田辺剛 原 作|H. P. ラヴクラフト 出版社|KADOKAWA[ビームコミックス] 定 価|820円+税 判 型|四六判[並製] 頁 数|227 ISBN|978-4047379077 発 行|2024年05月 Contents ウルタールの猫 セレファイス 蕃神
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クトゥルフの呼び声 ラヴクラフト傑作集10
¥1,034
『クトゥルフ神話』の原点、遂に漫画化。 星辰正しき刻、其れは永き夢から目覚める。 【手塚治虫文化賞】マンガ大賞最終候補、【米国アイズナー賞】ノミネート、【仏国アングレーム国際漫画祭】公式セレクション選出、【仏国Prix Asie de la Critique ACBD 2019】受賞、【仏国DARUMA2019】最優秀作画賞・最優秀デザイン賞受賞。 絶賛を呼ぶ【ラヴクラフト傑作集】シリーズは遂に、『クトゥルフ神話』の原点へ。名作『クトゥルフの呼び声』を、世界中から最高評価を受けるラヴクラフト描きが待望のコミカライズ! “Ph'nglui mglw'nafh Cthulhu R'lyeh wgah'nagl fhtagn” “死せるクトゥルフ ルルイエの館にて 夢見るままに 待ちいたり” [出版社より] 著 者|田辺剛 原 作|H. P. ラヴクラフト 出版社|KADOKAWA[ビームコミックス] 定 価|830円+税 判 型|四六判[並製] 頁 数|289 ISBN|978-4047358539 発 行|2019年12月
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異世界の色彩 ラヴクラフト傑作集2
¥748
ラヴクラフトの最高傑作、驚愕のコミカライズ。 “それ”は、隕石とともに、その村にやってきた……。そして、想像を絶する恐怖の幕が上がる。ホラー小説の巨星ラヴクラフトが「もっとも満足のいく作品」と自ら語った最高傑作に、『魔犬』で大きな話題を呼んだ気鋭の絵師が挑む。クトゥルフ神話の最深部、香気と戦慄が横溢する圧倒的な“煉獄”に、酔え、震えろ。 [出版社より] 著 者|田辺剛 出版社|KADOKAWA[ビームコミックス] 定 価|680円+税 判 型|四六判[並製] 頁 数|193 ISBN|978-4047308046 発 行|2015年09月
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遺言——対談と往復書簡
¥1,045
未曽有の大災害の後、言葉を交わしあうことを強く望んだ作家と染織家。残された時間を自覚する中で実現した対談と往復書簡。 東日本大震災後、自らの仕事の根本が揺らぐように感じた染織家・志村ふくみが、長年交流のあった作家・石牟礼道子へ手紙を送って始まった往復書簡。折しも、石牟礼は生涯最後の作品として新作能を構想しているところだった。作家と染織家が新しいよみがえりを祈って紡いだ次世代へのメッセージ。往復書簡と二度の対談、遺作となった「沖宮」を収録。解説=志村洋子、志村昌司。 [出版社より] 著 者|石牟礼道子・志村ふくみ 出版社|筑摩書房[ちくま文庫] 定 価|950円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|304 ISBN|978-4-480-43531-6 発 行|2018年09月 Contents 二〇一一(平成二十三)年 書簡 二〇一二(平成二十四)年 書簡 第一回対談(四月二十二日) 沖宮 二〇一三(平成二十五)年 書簡 第二回対談(五月三十一日) Author 石牟礼 道子 Michiko Ishimure 1927-2018年。作家。熊本県天草郡に生まれ水俣市に育つ。69年『苦海浄土――わが水俣病』を刊行。73年マグサイサイ賞、86年西日本文化賞を受賞。93年に本作『十六夜橋』で紫式部文学賞受賞。2001年度朝日賞受賞。02年『はにかみの国――石牟礼道子全詩集』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。他の著書に『アニマの鳥』『椿の海の記』『石牟礼道子全集 不知火』などがある。 志村 ふくみ Fukumi Shimura 1924年滋賀県近江八幡生まれ。55年植物染料による染色を始め、57年第四回日本伝統工芸展に初出品で入選。83年『一色一生』で大佛次郎賞受賞。86年紫綬褒章受賞。90年国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。93年『語りかける花』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。著書に『色を奏でる』『小裂帖』『ちよう、はたり』『つむぎおり』など。
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十六夜橋 新版
¥1,100
うつつとまぼろし、生と死、恋の道行き――。 石牟礼道子、名著復刊。 南九州・不知火(しらぬい)の海辺の地「葦野」で土木事業を営む萩原家。うつつとまぼろしを行き来する当主の妻・志乃を中心に、人びとの営み、恋、自然が叙情豊かに描かれる傑作長編。作者の見事な筆致で、死者と生者、過去と現在、歓びと哀しみが重なり、豊饒な物語世界が現れる。第三回紫式部文学賞受賞作品。解説=米本浩二。 [出版社より] 著 者|石牟礼道子 出版社|筑摩書房[ちくま文庫] 定 価|1,000円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|432 ISBN|978-4-480-43860-7 発 行|2023年01月 Author 石牟礼 道子 Michiko Ishimure 1927-2018年。作家。熊本県天草郡に生まれ水俣市に育つ。69年『苦海浄土――わが水俣病』を刊行。73年マグサイサイ賞、86年西日本文化賞を受賞。93年に本作『十六夜橋』で紫式部文学賞受賞。2001年度朝日賞受賞。02年『はにかみの国――石牟礼道子全詩集』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。他の著書に『アニマの鳥』『椿の海の記』『石牟礼道子全集 不知火』などがある。
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新装版 苦海浄土 わが水俣病
¥836
人の尊厳とは何か——。いまこそ心打つ<声>を聞いてください。 文字が大きく読みやすくなった新装版。 工場廃水の水銀が引き起こした文明の病・水俣病。この地に育った著者は、患者とその家族の苦しみを自らのものとして、壮絶かつ清冽(せいれつ)な記録を綴った。本作は、世に出て30数年を経たいまなお、極限状況にあっても輝きを失わない人間の尊厳を訴えてやまない。末永く読み継がれるべき<いのちの文学>の新装版。 [出版社より] 著 者|石牟礼道子 出版社|講談社[講談社文庫] 定 価|760円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|416 ISBN|9784062748155 発 行|2004年07月 Contents 第1章 椿の海 第2章 不知火海沿岸漁民 第3章 ゆき女きき書 第4章 天の魚 第5章 地の魚 第6章 とんとん村 第7章 昭和四十三年 Author 石牟礼 道子 Michiko Ishimure 1927年、熊本県天草郡に生まれる。’69年、『苦海浄土』を刊行、水俣病の現実を伝え、魂の文学として描き出した作品として絶賛される。’70年、第1回大宅壮一賞に選ばれるが受賞辞退。’73年、マグサイサイ賞受賞。’93年、『十六夜橋』(ちくま文庫)で紫式部文学賞受賞。2002年、朝日賞受賞。同年、新作能「不知火」を発表。’03年、『はにかみの国―石牟礼道子全詩集』(石風社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
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さみしくてごめん
¥1,760
SOLD OUT
ロングセラー『水中の哲学者たち』で颯爽とデビューした在野の若手哲学者・永井玲衣の最新エッセイ。世界の奥行きを確かめる。 「わたしはいつまでも驚いていたい。こわがっていたい。絶望して、希望を持ちたい。この世界から遊離せずに、それをしつづけたい。世界にはまだまだ奥行きがあるのだから」 今、もっとも注目される書き手、永井玲衣の最新刊。 [出版社より] 著 者|永井玲衣 出版社|大和書房 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|240 ISBN|9784479394532 発 行|2025年06月 Contents 1 やっぱりハリーポッタリ わたしが飲むとこ見ててよ タイツを履き忘れてすみませんでした ばかものよとかうざいんだけど シーサーには怖い顔をしていてほしい 箸、ごめんなさいね 夜に手紙を書くな 思ったより小さい あたらしい犬を提案する 2 念入りな散歩 1月1日の日記 思い出せないことが絶えず思い出される街、渋谷 見られずに見る 試みる 3 さみしくてごめん それ、宇宙では通用しないよ iPadを叩き割れ 後ろの風景を置き去りにすれば見える そうなのか これが そうなのか 身に覚えのない場合はご対応ください なんだかさみしい気がするときに読む本 考えるための場 4 この本はもう読めない 枕辺の足 きみの足を洗ってあげる 穴だらけの幸福 ただ存在するたけ運動 徹夜のための徹夜 ないがある 今は、知っている ただ、考えたい あとがき Author 永井 玲衣 Rei Nagai 1991年、東京都生まれ。哲学研究と並行して、学校・企業・寺社・美術館・自治体などで哲学対話を幅広く行っている。哲学エッセイの連載なども手がける。独立メディア「Choose Life Project」や、坂本龍一・Gotch主催のムーブメント「D2021」などでも活動。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
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到来する女たち——石牟礼道子・中村きい子・森崎和江の思想文学
¥2,640
不揃いなままで「わたし」が「わたしたち」になる──。 1958年に創刊された雑誌『サークル村』に集った石牟礼道子、中村きい子、森崎和江が聞書きなどの手法で切り拓いた新たな地平を、『中上健次論』が話題を呼んだ著者が「思想文学」の視点で読み解く。 「『サークル村』を通して、彼女たちが手に入れたのは、儚い「わたし」(たち)の小さな「声」を顕すための言葉であったにちがいない。この新しい集団の言葉は、異質なものと接触し遭遇することで自らを鍛え、異質な他者とともに葛藤を抱えながらも不透明な現実を生きようとする言葉でなければならなかった。支配や権力、垂直的な位階制や序列的な差別から自由で、不揃いなままで水平的に「わたし」は「わたしたち」になる。 三人の女たちは、そのような「わたし」と「わたしたち」を創造/想像し、「わたし」と「わたしたち」とを表現しうる言葉を発明しようとしたのではなかったか」 ・石牟礼道子(1927-2018)【熊本】……熊本県天草生まれ。詩人、作家。生後すぐに水俣へ。著書に『苦海浄土』『椿の海の記』『西南役伝説』ほか。 ・中村きい子(1928-1996)【鹿児島】……鹿児島生まれ。小説家、作家。母をモデルにした小説『女と刀』は大きな話題を呼び、木下恵介監督によりドラマ化もされた。 ・森崎和江(1927-2022)【福岡】……朝鮮大邱生まれ。詩人、作家。17歳で単身九州へ渡り、58年筑豊炭鉱近郊の中間に転居、谷川雁らと『サークル村』創刊。著書に『まっくら』『慶州は母の呼び声』『非所有の所有』など。 [出版社より] 著 者|渡邊英理 出版社|書肆侃侃房 定 価|2,400円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|400 ISBN|978-4-86385-678-3 発 行|2025年07月 Contents はじめに 1 集団・聞書き・女たち 2 「思想文学」として読む 3 三人の横顔 4 本書の構成と概要 第1章 はじまりとしての『サークル村』 1 戦後文化運動と『サークル村』 2 『サークル村』の「女性表現」 3 九州の「南」 4 「南」の女たち 5 「南九州」の集団と文化 6 「戦争小説」/「戦後文学」 7 「エロス」と女たち 8 〈非所有の(非)所有〉 第2章 母の肖像/群像──中村きい子『女と刀』 1 娘による母の伝記 2 「南九州」の宗教と「差別」 3 下級武士の娘 4 不適切な擬態 5 意に沿わぬ結婚 6 抜かれぬ刀、女の争闘 7 〈借り物〉からはじめる 8 あらがねの肌と性愛(エロス) 第3章 連なり越えゆく世界を感受する──石牟礼道子『椿の海の記』 1 あわいを漂う言葉 2 交通と(被)開発の時空 3 分解と再生産、「生類世界」とコモンズ 4 家父長制とケアの実践 5 ケアする人びと 6 「女」という階級 第4章 不透明な他者と女同志の絆──森崎和江『遙かなる祭』 1 小フィクション説という言葉の機構 2 放浪という運動性 3 日本の二重構造 4 批判としてのフィクション 5 階級/性/「民族」 6 異郷の神々と女たちの「交流」 7 海と女の思想圏 第5章 交差する言葉、流動する女たち 1 「失対人夫」、「都市雑業層」 2 階級と性、あるいは労働と愛 3 「流民/型労働者」と被差別民 4 「流民」の女たち 5 到来する女/言葉 註 あとがき Author 渡邊英理 Eri Watanabe 熊本県生まれ、鹿児島県(霧島市・鹿児島市)育ち。大阪大学大学院人文学研究科教授。日本語 文学、批評/批評理論、思想文学論。東京大学大学院総合文化研究科単位取得後満期退学。博士 (学術、東京大学、二〇一二年)。 主要著書に、単著『中上健次論』(インスクリプト、二〇二二年七月、第一四回表象文化論学会 賞)、共編著『クリティカルワード 文学理論』(三原芳秋・鵜戸聡との編著、フィルムアート社、 二〇二〇年)、共著『〈戦後文学〉の現在形』(紅野謙介・内藤千珠子・成田龍一編、平凡社、二 〇二〇年)、共著『文学理論の名著50』(大橋洋一・三原芳秋編著、平凡社、二〇二五年)、共著 『二十一世紀の荒地へ』(酒井直樹・坪井秀人との鼎談収録、以文社、二〇二五年)など。 論文に、「戦争と女たち― 鈴木忠志の演劇における「現代世界」と「戦後日本」」『思想』二〇 二四年八月号(岩波書店、二〇二四年七月)、「復讐と砂漠― 安部公房『砂の女』と〈戦後文 学〉」『現代思想』一一月臨時増刊号(青土社、二〇二四年一〇月)、「未完の晩年様式、未決の 「アジア的想像力」」『群像』二〇二四年七月号(講談社、二〇二四年六月)など。文芸批評では、共同通信・文芸時評「いま、文学の場所へ」(二〇二三年四月〜)、「女たちの群像」 『群像』(講談社、二〇二五年五月号〜)、「おごじょの本棚」『西日本新聞』(二〇二五年六月〜)、 「新人小説月評」『文學界』(文藝春秋、二〇二三年八月号〜二〇二四年七月号)などを連載。森崎和江 『能登早春紀行』「解説・旅する言葉、海と女の思想圏」(中公文庫、二〇二五年)、温又柔 『魯肉飯のさえずり』「解説」(中公文庫、二〇二三年)など、文庫解説も手がけている。
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シャーロック・ホームズの護身術 バリツ
¥2,420
「崖っぷちから落ちかけたぼくたちは一瞬ふたりそろってよろめいたんだ。でもぼくは日本の格闘術であるバリツを少々かじっていて、何度もそれに救われたことがあってね」 ――サー・アーサー・コナン・ドイル『空き家の冒険』より 名探偵シャーロック・ホームズが宿敵モリアーティ教授とライヘンバッハの滝で対決した際に披露した伝説の格闘術バリツ(Baritsu)。 そのルーツはイギリス人エドワード・W.バートン=ライトが日本の柔術にボクシング、サバット、ステッキ術を組み合わせて生み出した護身術「バーティツ(Bartitsu)」ではないかと言われている。1899~1900年に発表された当時そのままの120点を超える写真と文章で幻の護身術を一挙紹介。第58回造本装幀コンクール「読書推進運動協議会賞」受賞作品。 [出版社より] 「夢にまで見たバリツ!! ホームズを救った謎の護身術の正体がついにここまで詳しくわかるだなんて驚いた!!“最後の事件”の大解決」 ——シャーロキアンの大槻ケンヂさん 著 者|エドワード・ウィリアム・バートン=ライト 訳 者|田内志文 監 修|新美智士 出版社|平凡社 定 価|2,200円+税 判 型|四六変型判/上製 頁 数|192 ISBN|9784582839555 発 行|2024年03月 Contents 新しい護身術 厄介者を部屋から追い出す 顔面を狙ってきた相手を無力化する 背後からの奇襲で羽交い絞めにされ両腕を封じられてしまったら 腰のベルトをつかまれたり、コートのポケットをつかもうとされたら あなたの襟をつかんでいる相手の右手を振りほどき、投げ飛ばす 背後から捕まえ、力を使わずに転がす 地面に倒れて動けない相手を押さえこむ 相手に両手首をつかまれてしまったら 襟の折り返しをつかんで相手から逃れ、投げ飛ばす 相手にコートをつかまれ揺さぶられる――相手からどう逃れ、どう投げ倒すか 右手で顔面に殴りかかってくる相手から防御する 背後から襟をつかんできた相手から逃れる方法 相手に右腕をつかまれてしまったら 杖を使った護身術 間合いで防御する――相手との間合いを広げ、攻撃を受けるリスクを回避しつつ相手を射程に捉え続ける 相手の杖の射程から外に出つつ攻撃をする 両手で杖を使う――軽い杖を持った相手に襲われたときに、片手では扱いきれない重い杖を持っていたら 軽い杖や傘しか持っていないのに、頑丈な杖を持つ相手に襲われたなら 杖を使ってボクサーから身を護る 同じような杖を手にした相手を無力化するには 背が高く、すばやさにもステッキ術にも自信がない人が、自分より背が低い熟練の相手と出くわしたら 杖を持っているときにキックの達人が襲ってきたら 普通の杖しか持っていないのに、先の尖った棒や長い棒を持つ相手に襲われたときには 杖を使えなくしようと飛びこんでくる相手を撃退する まっすぐな杖を持った相手から、フック状の柄の杖を使って身を護る 人混みの中で杖を武器として使うには 杖で頭を狙われたら――防御とカウンターにはこんな方法がある 両手を駆使した防御と攻撃 付録 強い男に見せるには 監修者まえがき/あとがき 訳者あとがき Author エドワード・ウィリアム・バートン=ライト 1860年、イギリス領インド帝国で生まれる。技術者として活動し、日本に滞在中に柔術を学ぶ。1898年、ロンドンに戻り柔術にボクシング、サバット、ステッキ術を組み合わせた独自の護身術「バーティツ(Bartitsu)」を考案、翌年『ピアソンズ・マガジン』誌に発表。バーティツの道場を開くも数年で閉鎖。以後は理学療法士として活動。1951年、逝去 Translator 田内 志文 Shimon Tauchi 文筆家、スヌーカー・プレイヤー、シーランド公国男爵。スヌーカーではアジア選手権、チーム戦世界選手権の出場歴も持つ。 Supervisor 新美智士 Satoshi Niimi DAI認定ファイト・ディレクター。2005年から米国でステージ・ファイトを学び始め、2015年にファイト・ディレクターとなる。米国と日本で俳優の育成事業に携わる一方で、ヨーロッパの武器術の専門家として執筆、監修なども務める。
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帰れない探偵
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『続きと始まり』『百年と一日』が話題の柴崎友香による全く新しい「探偵小説」。 「世界探偵委員会連盟」に所属する「わたし」は、ある日突然、探偵事務所兼自宅の部屋に帰れなくなった。急な坂ばかりの街、雨でも傘を差さない街、夜にならない夏の街、太陽と砂の街、雨季の始まりの暑い街、そして「あの街」の空港で……。「帰れない探偵」が激動する世界を駆け巡る。 [出版社より] 「最高。何度も何度も読んだ。この小説を読み直すためにだけでも、十年先まできっと生きていたい」 ——斎藤真理子 著 者|柴崎友香 出版社|講談社 定 価|1,850円+税 判 型|四六変型判・上製本 頁 数|304 ISBN|9784065397107 発 行|2025年06月 Author 柴崎 友香 Tomoka Shibasaki 1973年、大阪府生まれ。99年「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」が文藝別冊に掲載されデビュー。2007年『その街の今は』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、10年『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞、14年「春の庭」で芥川賞、24年『続きと始まり』で芸術選奨文部科学大臣賞、谷崎潤一郎賞を受賞。その他の小説に『パノララ』『かわうそ堀怪談見習い』『百年と一日』など、エッセイに『よう知らんけど日記』ほか、著書多数。
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すばらしき特殊特許の世界[OUTLET]
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「特殊特許」と筆者が呼ぶ、個性的な特許を紹介。松本人志が発明した目覚まし時計など、ユニークな題材を取材や調査を通じてドラマチックに描く。新しいアイデアづくりのヒントも満載。笑えて学べる特許入門書。 [出版社より] 著 者|稲森謙太郎 出版社|太田出版 定 価|1,600円+税 判 型|四六変型判/上製 頁 数|288 ISBN|9784778313883 発 行|2014年01月 Contents まえがき―特殊特許の世界へ、ようこそ 本書を読む前に——押さえておきたい基礎知識 第1章 こんな発明が出願されていた! ・ダウンタウン松ちゃんが発明! 必ず起きることのできる驚異の目覚まし時計! ・秋元康が発案! AKB48を振りまくるハードな恋愛ゲームが特許出願されていた! ・iPS騒動の森口尚史氏が発明したC型肝炎薬は本当に効き目があるのか? ・東日本大震災も予知できた? 植物の予知能力を使った地震警報装置は本当に使えるのか? ・富士フイルムの多角化もここまで来た? 暴漢を撃退するデジタルカメラ! ・パナソニックのインターホンシステムで「招かざる客」を追い返すことができるのか? ・いつでもお墓参りが可能! 鉄道高架下の墓地は特許されるのか? コラム1.知的財産権って何? コラム2.どんな発明が特許になるの? コラム3.特許はどうやったら取れるの? コラム4.特許の出願書類はどう書いたら良い? 第2章 こんな発明が特許されていた! ・人気作家・東野圭吾がサラリーマン時代にガリレオ風の特許を取得していた! ・考古学者・吉村作治の発案によるエジプトビールはなぜ京都で実現したのか? ・巨大津波が来てもダイジョーブ!? どこにでも自由自在に移動できる原子力発電所! ・阪急不動産と竹中工務店が、大阪駅前の巨大観覧車ビルを特許にしていた! ・増加する離婚率を減少させることができるのか?夫婦が分かれることのない指輪! ・切り込み位置がそんなに重要? 越後製菓VSサトウ食品 切り餅を巡る熱き戦い ・これでもう台風シーズンになっても怖くない! ?驚異の台風防止装置! ・縄文人と弥生人は惹かれあう!? この結婚情報システムで本当に結婚できるのか? ・葬式のやり方が特許になっていた! 故人がよみがえる「動く遺影」とは? ・ビールのおつまみに欠かせない! ニッスイが取得した塩味冷凍枝豆の特許の行方 コラム5.特許が取れたら何ができるの? コラム6.中国が知らぬ間に世界一の知財大国になっていた! コラム7.アップル vs サムスン 特許訴訟の行方 コラム8.アンジェリーナ・ジョリーと遺伝子特許 コラム9.グーグルの知的財産権を使った究極の節税とは? あとがき 巻末資料(料金表) おことわり 主要参考文献 著者紹介