


形而上学とは何か
¥1,320
メタ思考力を鍛える。
形而上学は既存のルールや秩序を疑い、世界の見取り図を丸ごと描きなおすメソッドだ。時間は存在するか。私たちに自由はあるか。物事の因果はどうやって決まるのか。同一性とは何か。この世界とまったく別の世界は存在するか——。
論理学、認識論、倫理学と並び、古代ギリシア以来哲学の中心問題でありつづけてきた形而上学。その基本から最新論点までをわかりやすく解説。読んだ後には世界ががらりと違って見えてくる! 俯瞰的に、明晰に考え、メタ思考力を鍛える最良の入門書。
[出版社より]
著 者|秋葉剛史
出版社|筑摩書房[ちくま新書]
定 価|1,200円+税
判 型|新書判
頁 数|352
ISBN|978-4-480-07699-1
発 行|2025年08月
Contents
はじめに
序章 形而上学とは何か
この章で論じること/形而上学の主題―世界の基本秩序へ/いくつかの基本秩序/形而上学の方法--モデルづくりを中心に/還元的モデルと非還元的モデル/世界の見取り図のなかに私たちを描き込む/本書の構成
コラム 「形而上学」の語源
第1章 性質と類似性
ものは性質をもち、互いに類似する/性質をめぐる問い/性質の重要性/客観的な性質と非客観的な性質/非客観的性質の諸相/客観的性質をもつということ/性質とは何か①??普遍者実在論/普遍者と時空世界の問題/唯名論の基本方針/性質とは何か②――類似性唯名論/いくつかの懸念/性質とは何か③――トロープ唯名論/まとめと関連トピック
第2章 因果
因果の本質とは何か/なぜこの問いが重要か/議論の方法に関する注意/近接性と先行性/因果の本質は何か①――規則性説/因果の本質は何か②――反事実条件説/反事実条件説はどのくらい有望か/因果の本質は何か③――確率上昇説/確率上昇説はどのくらい有望か/これまでの暗黙の前提を問いなおす/多元主義と原初主義/まとめと関連トピック
コラム 必要条件・十分条件・必要十分条件
第3章 部分と全体
部分と全体の遍在性/全体は部分の総和以上のものか/問いを明確化する/還元主義と非還元主義/非還元主義の支持理由①――全体がもつ「新奇」な性質/還元主義からの応答――機能的還元/非還元主義の支持理由②――意識/性質の多重実現/非還元主義の支持理由③――新たな関係秩序のなかでの存在/還元主義からの応答――多重実現の実在をめぐって/非還元主義の支持理由④――下向きの規定関係(下向き因果)/まとめと関連トピック
第4章 「もの」と「こと」
「物」の存在感/モノが先か、コトが先か/モノの一般的特徴/モノ主義とはどのような見方か/事態ベースのコト主義(事態主義)/事態が存在すると考えるべき理由/事態は(存在するとすれば)基礎的だと考えるべき理由/モノ主義からありうる応答/プロセス主義/プロセス主義の支持理由①――生物/プロセス主義の支持理由②――素粒子/モノ主義からありうる応答①――生物に関して/モノ主義からありうる応答②――素粒子に関して/まとめと関連トピック
Author
秋葉 剛史 Takeshi Akiba
千葉大学大学院人文科学研究院准教授。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(哲学)。専門は形而上学、真理論、初期現象学。著書に『真理から存在へ――〈真にするもの〉の形而上学』(春秋社)、『ワードマップ 現代形而上学』(共著、新曜社)など。訳書にアームストロング『現代普遍論争入門』(春秋社)、マンフォード『哲学がわかる 形而上学』(共訳、岩波書店)などがある。
形而上学は既存のルールや秩序を疑い、世界の見取り図を丸ごと描きなおすメソッドだ。時間は存在するか。私たちに自由はあるか。物事の因果はどうやって決まるのか。同一性とは何か。この世界とまったく別の世界は存在するか——。
論理学、認識論、倫理学と並び、古代ギリシア以来哲学の中心問題でありつづけてきた形而上学。その基本から最新論点までをわかりやすく解説。読んだ後には世界ががらりと違って見えてくる! 俯瞰的に、明晰に考え、メタ思考力を鍛える最良の入門書。
[出版社より]
著 者|秋葉剛史
出版社|筑摩書房[ちくま新書]
定 価|1,200円+税
判 型|新書判
頁 数|352
ISBN|978-4-480-07699-1
発 行|2025年08月
Contents
はじめに
序章 形而上学とは何か
この章で論じること/形而上学の主題―世界の基本秩序へ/いくつかの基本秩序/形而上学の方法--モデルづくりを中心に/還元的モデルと非還元的モデル/世界の見取り図のなかに私たちを描き込む/本書の構成
コラム 「形而上学」の語源
第1章 性質と類似性
ものは性質をもち、互いに類似する/性質をめぐる問い/性質の重要性/客観的な性質と非客観的な性質/非客観的性質の諸相/客観的性質をもつということ/性質とは何か①??普遍者実在論/普遍者と時空世界の問題/唯名論の基本方針/性質とは何か②――類似性唯名論/いくつかの懸念/性質とは何か③――トロープ唯名論/まとめと関連トピック
第2章 因果
因果の本質とは何か/なぜこの問いが重要か/議論の方法に関する注意/近接性と先行性/因果の本質は何か①――規則性説/因果の本質は何か②――反事実条件説/反事実条件説はどのくらい有望か/因果の本質は何か③――確率上昇説/確率上昇説はどのくらい有望か/これまでの暗黙の前提を問いなおす/多元主義と原初主義/まとめと関連トピック
コラム 必要条件・十分条件・必要十分条件
第3章 部分と全体
部分と全体の遍在性/全体は部分の総和以上のものか/問いを明確化する/還元主義と非還元主義/非還元主義の支持理由①――全体がもつ「新奇」な性質/還元主義からの応答――機能的還元/非還元主義の支持理由②――意識/性質の多重実現/非還元主義の支持理由③――新たな関係秩序のなかでの存在/還元主義からの応答――多重実現の実在をめぐって/非還元主義の支持理由④――下向きの規定関係(下向き因果)/まとめと関連トピック
第4章 「もの」と「こと」
「物」の存在感/モノが先か、コトが先か/モノの一般的特徴/モノ主義とはどのような見方か/事態ベースのコト主義(事態主義)/事態が存在すると考えるべき理由/事態は(存在するとすれば)基礎的だと考えるべき理由/モノ主義からありうる応答/プロセス主義/プロセス主義の支持理由①――生物/プロセス主義の支持理由②――素粒子/モノ主義からありうる応答①――生物に関して/モノ主義からありうる応答②――素粒子に関して/まとめと関連トピック
Author
秋葉 剛史 Takeshi Akiba
千葉大学大学院人文科学研究院准教授。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(哲学)。専門は形而上学、真理論、初期現象学。著書に『真理から存在へ――〈真にするもの〉の形而上学』(春秋社)、『ワードマップ 現代形而上学』(共著、新曜社)など。訳書にアームストロング『現代普遍論争入門』(春秋社)、マンフォード『哲学がわかる 形而上学』(共訳、岩波書店)などがある。