-
野呂邦暢、風土のヴィジョン[OUTLET]
¥1,320
50%OFF
50%OFF
野呂邦暢が現役の頃から小説とエッセー集を愛読してきた著者が、ナガサキでの原爆の目撃や自衛隊体験に基づく作品、歴史小説など、全作品を徹底的に読み込んで、繊細な作家の文学空間を浮き彫りにする。小説世界に分け入って魅力を味わい尽くす渾身の作家論。 ー 野呂が現役の頃から小説とエッセー集を愛読して知的好奇心に満ちた青春期をともに過ごしながら作家として熟すまでの具体相を読み込んできた著者が、『兵士の報酬』『小さな町にて』(みすず書房)の出版を機にあらためて全作品を徹底的に読み込んで、繊細な作家の世界を浮き彫りにする。 車谷長吉、三浦哲郎、滝田ゆう、幸田文、洲之内徹、阿部昭を精読して評してきた著者が野呂邦暢の文学世界に分け入った渾身の作家論。 野呂邦暢(のろ・くにのぶ:1937―80) ナガサキの原爆を疎開先の諫早で目撃、その体験を背景にもつ作品や自分の自衛隊体験、長崎県諫早市を舞台に歴史小説なども発表し、多くのファンが愛読。自衛隊員としての体験をもとに『草のつるぎ』で1974年に第70回芥川賞を受賞。 [出版社より] 著 者|深谷考 出版社|青弓社 定 価|2,400円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|256 ISBN|978-4-7872-9246-9 発 行|2017年12月 Contents プロローグ――なぜ、いま、野呂邦暢なのか Ⅰ 「戦後」七十年 1 『父と暮せば』の問い 2 『明日――一九四五年八月八日・長崎』の問い 3 『失われた兵士たち――戦争文学試論』を読む Ⅱ 父と子 4 桃、二つ 5 父と子――「海辺の広い庭」 6 ピークとは何か Ⅲ 風土・諫早 7 カスピアン・ターン――「鳥たちの河口」 8 風が吹いている――「草のつるぎ」 9 本明川――洪水の記憶と Ⅳ 歴史へ 10 未読のあなたへの手紙Ⅰ――『諫早菖蒲日記』 11 未読のあなたへの手紙Ⅱ――『落城記』 12 G島、アウステン山――『丘の火』 Author 深谷 考 Ko Fukaya 1950年、茨城県結城市生まれ。文筆家。著書一覧:『車谷長吉を読む』(2014年)、『三浦哲郎、内なる楕円』(2011年)、『滝田ゆう奇譚』(2006年)、『幸田文のかたみ』(2002年)、『洲之内徹という男』(1998年)、『阿部昭の〈時間〉』(1994年)、『海辺の人間――阿部昭論』(1991年)、『小さなモザイク』(1987年)、(いずれも青弓社)。
-
ケトル VOL.27 松本清張が大好き![OUTLET]
¥495
50%OFF
50%OFF
「松本清張」特集号! みうらじゅんさんのイラストが目印です。 [出版社より] 出版社|太田出版 定 価|900円+税 判 型|A4変型判/並製 頁 数|136 ISBN|9784778314934 発 行|2015年10月 Contents 【ネタモト】 佐野ひなこ(女優) 額賀 澪(松本清張賞受賞作家) 水野しず(アイドル・漫画家)河瀨直美 伊藤 弘 南馬越一義 岸 勇希 市川紗椰 西田善太 【特集】松本清張が大好き! ●みうらじゅんの松本清張論 「清張文学とはボブ・ディランの歌であり、仏教書である」 ●みうらじゅんと読む20作品 No.1『ゼロの焦点』/ No.2『証言』/ No.3『たづたづし』 No.4『内海の輪』/ No.5『書道教授』/ No.6『事故』/ No.7『遠い接近』/ No.8『黒い福音』/ No.9『赤いくじ』 No.10『天城越え』/No.11『恩誼の紐』/No.12『潜在光景』/No.13『小説帝銀事件』 No.14『月』/No.15『駅路』/No.16『二階』 No.17『絵はがきの少女』/No.18『巻頭区の女』/No.19『遠くからの声』 No.20『鬼畜』 ●マツキヨから学ぶ! ①浮気・お金・保身……清張が描いたサラリーマンの法則 ●速水健朗が語る松本清張「清張の描く殺人と恋愛が 日本の観光産業を支えた」 ●マツキヨから学ぶ! ②「女の顔」はひとつじゃない! 清張作品に登場する女たち ●マツキヨから学ぶ! ③謀略・策略の裏には、いつだって「食」がある ●西村京太郎が語る松本清張「推理小説家にとって、偉大な目の上のたんこぶ」 ●チャレンジ! 松本清張 清張作品を片手に崖巡り! 見よ! これが本物のグットクリフだ! ●松本清張の「モノ」図鑑 新聞を広げれば人生だってひらけます 新聞/煙草/引き出し/すずり/トラック/印刷機 ●観ると悪さができなくなる 胸に手を当てる清張映像作品30本 ●清張を読むならこれも読め! 点が線で一気につながる本30冊 ●地図と時刻表が相棒だった 松本清張を読み解く6つのピース 小倉/印刷/森鷗外/週刊誌/昭和史/旅 ●松本清張好きなら読んでて当然? 小説作品コンプリート表! ●ロングインタビュー 壇蜜 ~悪女って、サンタクロースなのだと思います~ ●正田真弘写真劇場 「その静かで大きな存在から、不変と無常を思い巡らす。」 モデル/Mr. オクレ ●review 40人のここが気になる 青柳文子 阿部洋介 伊賀大介 大澤真幸 大根 仁 尾形真理子 小崎哲哉 架神恭介 金原由佳 小島慶子 小杉幸一 小宮山雄飛 桜井圭介 桜川和樹 佐々木 敦 佐藤 優 椹木野衣 高橋健太郎 TAKUYA 中条省平 辻川幸一郎 遠山正道 轟 夕起夫 豊﨑由美 豊竹咲甫大夫 橋爪大三郎 HACHI 幅 允孝 林 雄司 林 裕 速水健朗 平川克美 文月悠光 堀部篤史 前島秀国 前田有一 山形浩生 米光一成 寄藤文平 渡辺 亨(五十音順) ●連載 松本清張もリスペクト! ミステリの女王アガサ・クリスティ トリビア 津田大介「ワセ女でいこう! 」Vol.27 河上茉莉奈 IT の話はビールを2 杯飲んでからVol.27 田端信太郎/森永こへだ/山本憲資 今夜、二丁目のバーで。Vol.27 ブルボンヌ エビ中の好きなもの調査隊! file.9 真山りか / 専門誌編集長に聞く 今号の5 大ニュース 第9 号「印刷雑誌」 Navigatism VOL.25 渋谷慶一郎/ムラカミカイエ/鈴木心 Very New Creator VOL.9 五味弘文 日本最先端の頭の中身 VOL.26 東北大学 流体科学研究所 圓山重直教授 渋谷直角の、次号に続く
-
ケトル VOL.55 はじめての本[OUTLET]
¥550
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
本誌初の「本」大特集号! [出版社より] 出版社|太田出版 定 価|1,000円+税 判 型|A4変型判/並製 頁 数|112 ISBN|9784778317157 発 行|2020年08月 Contents ◆表紙モデル:玉城ティナ 「レンブラントを意識した光づくりで撮影した一枚です」 撮影・玉村敬太 ◆ネタモト 大森望/施川ユウキ/文学 YouTuber ベル/河瀨直美/伊藤弘/佐久間宣行/宮崎智之/南馬越一義/西田善太 ◆特集◆ はじめての本 玉城ティナ×米代恭 「行間」を読むことで世界は立体的になっていく 橋爪大三郎 目まぐるしく移り変わる社会を解き明かすための知識と本 宮崎智之 はじめての「吉田健一」 複雑な世界へのシンプルな処方 プロが教える業界研究漫画 MIYANISHIYAMA /大室正志/龍崎翔子/鳥羽周作/大島てる/松崎智海/藤原章次/都成竜馬 装画美術館[筑摩書房『ちくま』より] 奈良美智/鬼海弘雄/林哲夫/小林エリカ/酒井駒子 こんなところにも、はじめての本 カツセマサヒコ×池田明子 表現と正確の狭間、著者と校閲者の対話 デザイナーが一目惚れした本 名久井直子/佐々木俊/佐藤亜沙美/祖父江慎 実はこの本、まだ読んでいません! 山本多津也(猫町倶楽部) 「みんなで読む」ことで多様なものの見方を手に入れる サプライズをくれる本屋たち 野中モモ 読めば、自分も作りたくなる。自由で豊かな「ZINE」の世界 さやわか はじめての「橋本治」 いま、あらゆる人が絶対読むべき理由 池澤夏樹 若い読者のための「文学全集」案内 ◆ロングインタビュー 遠野遥 もっと面白い物が書ける予感がある。だから期待をしながら執筆したい ◆正田真弘写真劇場 出演/ルー大柴 中目ブラックのモノポールで、ウォーターようかんが大ライクなルーさんのトゥギャザーなピクチャーをテイク(ルー大柴オフィシャルブログからインスパイヤ) ◆AWESOME!! ~PICK UP GOOD VIBRATIONS~ [Illustration: Minami Kitamura] REVIEWS 武田砂鉄/磯部涼/佐々木敦/枝優花/椹木野衣/長谷川裕/橋爪大三郎 連載 「手みやげのススメ」其の六 遠山正道/小宮山雄飛 池田エライザ「モヤモヤにムニャムニャ」Vol.6 曽我部恵一「メメント・モリタ」 文月悠光「回遊思考」 三浦理奈のねるまえ動画ソムリエ 「眠れない夜はインターネットの話でも」Session 13 塩谷舞/石井リナ/大久保楓 Nextイグノーベル賞を探せ!! Vol.6 酔えるレコードもう1枚Vol.6 森雅樹/坂本慎太郎 「現代人のための非大上段的相談学原論」青柳文子/小谷実由 Vol.6 田中開「この店を見よ」Vol.19 Licaxxx「マニアックの扉」Vol.7 「中国美女漫談 ディレクターズカット版」陳暁夏代×富沢櫻子 嶋浩一郎「ブンガク・ライフハック」Vol.6 渋谷直角の、次号に続く
-
小林秀雄の批評芸術——エクスタシーの哲学[OUTLET]
¥1,320
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
関東大震災後の混乱の中から登場した小林秀雄の最初期の文芸批評「様々なる意匠」「アシルと亀の子」などを精緻に読み解く。ロマン主義的な"印象批評"としての小林秀雄の本質を鋭く解析する本書は、現在的な、スリリングな批評となった。 [出版社より] 著 者|佐藤公一 出版社|アーツアンドクラフツ 定 価|2,400円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|256 ISBN|978-4-901592-93-2 発 行|2013年12月 Contents 第1章 ロマン主義批評の確立 「様々なる意匠」 第2章 エドガー・アラン・ポーの光線 「志賀直哉」 第3章 小林秀雄の光臨 「アシルと亀の子 Ⅰ」 第4章 超越的な《母》としての印象批評 「アシルと亀の子 Ⅱ」 第5章 印象批評のピンとキリ 「アシルと亀の子 Ⅲ」 第6章 マルクス主義的言語観? 「アシルと亀の子 Ⅳ」 第7章 批評対象の欠乏 「アシルと亀の子 Ⅴ」 第8章 起伏に富んだ文学散歩 「文学は絵空ごとか」 第9章 「機械」と『上海』 「横光利一」 第10章 関東大震災と「尖端女性」 政治的方向音痴と「物質への情熱」 第11章 レーニンの悟達 「マルクスの悟達」 第12章 芸術作品を受容する能力 「文芸時評」 第13章 「吾(あ)が仏、尊し」 「心理小説」 第14章 エクスタシーの哲学 「文芸批評の科学性に関する論争」 Author 佐藤 公一 Koichi Sato 昭和29年秋田県生。昭和52年早稲田大学教育学部卒業、昭和57年北海道大学大学院修士課程修了、平成7年秋田大学教育学部非常勤講師、現在、文芸批評家として活躍。 著書『講座 昭和文学史 第2 巻』(有精堂 昭和63年 分担執筆) 『モダニスト 伊藤整』(有精堂 平成4年)『エクリチュールの横断』(無明舎 平成5年)『時代別 日本文学史事典 現代編』(東京堂 平成11年分担執筆) 『言葉の調楽』(満作舎 平成12年 私家版)『言葉の調楽 補記』(満作舎 平成14年 私家版) 『小林秀雄の永久革命』(アーツアンドクラフツ 平成18年) 『小林秀雄のコア』(アーツアンドクラフツ 平成19年) 『小林秀雄の超=近代』(アーツアンドクラフツ 平成21年) 『小林秀雄の日本主義』(アーツアンドクラフツ 平成22年)
-
ピアノを弾く哲学者——サルトル、ニーチェ、バルト[OUTLET]
¥1,320
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
いっこうに上達しないショパンを弾くサルトル、驚くほど美しく繊細な手で弾くニーチェ、ピアノを弾いていると「何かが勃起する」バルト——。 ピアノ演奏をこよなく愛した三人の思想家の知られざる側面を浮き彫りにする 哲学と音楽が豊かに共演したエッセイ。 三人の思想家、サルトル、バルト、ニーチェ。彼らはともにアマチュアのピアニストで、ピアノをこよなく愛していた。とくに、彼ら三人の哲学者=ピアノ奏者には、三者ともに同時代の現象を論じていながらも、ショパンやシューマンといった19世紀ロマン派のピアノ曲を好んで演奏していたという共通点がある。本書は、彼らのピアノ演奏、音楽体験を取りあげながら、哲学的思考、時間性、家族・友人関係と演奏がいかに交錯していたのかを明らかにする。 [出版社より] 「著者は、三人の思想家の音楽に関する考えを整理分析するのではなく、むしろ、彼らの知られざる相貌を、音楽、ことにピアノとの関わりをとおして描く。サルトルはメロディーに、ニーチェは音色に、バルトはリズムに敏感だったと、それぞれの個性を見極めながら、哲学者とピアノとの具体的な関わりを、豊富なエピソードとともに示してくれる。 哲学者にとって音楽を実践する(演奏する)ことの意味が、彼らの哲学的実践と照らし合わせながら、問われるのだ。この名人芸的な節回しに身を任せることで、読者は、敷居の高い哲学者たちの内面に難なく招じ入れられることになる。本書の魅力は、このように肩肘張ることなく、哲学と音楽の共演を楽しめる点にある」 ——澤田 直(フランス哲学・文学者) 著 者|フランソワ・ヌーデルマン 訳 者|橘明美 解 説|澤田直 出版社|太田出版 定 価|2,400円+税 判 型|四六判/仮フランス装 頁 数|232 ISBN|9784778314156 発 行|2014年11月 Contents プロローグ 直観 オフビートのピアノ――サルトルの場合 なぜわたしはこんなにすばらしいピアニストなのか――ニーチェの場合 ピアノがわたしに触れる――バルトの場合 エピローグ 共鳴 Author フランソワ・ヌーデルマン François Noudelmann フランスを代表するサルトル研究者。パリ第8大学教授。ジョン・ホプキンス大学やニューヨーク大学の客員教授、全— 世界学院のコーディネーターなどを歴任。ドキュメンタリー映画でサルトルがショパンを弾くところを見て「新たなサルトル」を発見し、それを機に思想家とピアノの関係を探求、本書の上梓につながった。自らも優れたピアノ演奏者である。2002年以来、ラジオ・フランス・キュルチュールで哲学番組のパーソナリティを務め、哲学・文学・芸術について幅広く語り、人気を博している。著書多数。
-
新 荒唐無稽音楽事典[OUTLET]
¥715
50%OFF
50%OFF
私家版『荒唐無稽音楽事典』(2014年、焚書舎)に約100項目の増補をし、全面的に加筆修正を行った全1730項目の完全版。音楽の世界を縦横無尽に楽しむための知的財産危険図書。 本文より一部抜粋 【X JAPAN】えっくす‐じゃぱん〔バンド〕 NHKホールには日本最大のパイプオルガンがある。レピッシュのひとが借りに行ったら断られたそうだ。ところがYOSHIKIには簡単に貸した。世の中ヤンキーに優しくサブカルに厳しいという例である。 【セルジュ・ゲンズブール】Serge Gainsbourg(1928-1991)〔人物〕 世の女性に「嫌いな男性のタイプは?」と訊くと99%が「不潔なひと」と答える。セルジュ・ゲンズブールは2年くらい風呂に入らず、アルバート・アインシュタインみたいな髪形になって、ぼろぼろの服を着ていたのに、ブリジット・バルドー、アンナ・カリーナ、ジェーン・バーキン、バンブーと絶世の美女に惚れられた。矛盾である。 【ヘッドフォン】headphone〔電気〕 スタジオで演奏に集中しているミュージシャンに出前が届いたことを知らせる装置。 【ロック】rock〔ジャンル〕 リズム&ブルーズやカントリーを元に発達した、大人たちの消費主義や社会への服従に対する若者たちの反抗の表現音楽である。取り仕切っているのはもちろん消費主義の大人たちである。 [出版社より] 著 者|高木壮太 出版社|平凡社 定 価|1,300円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|272 ISBN|9784582837506 発 行|2017年02月 Contents 凡例 音楽史年表(有史以前~21世紀) 付録(ギター各部の名称、各地域で最も人気のあるバンド、音域表) 平凡社版によせて Author 高木壮太 Sota Takagi 1968年徳島県生まれ。鍵盤奏者。1990年代よりスタジオミュージシャン、音楽作家として活動を始める。数々のバンドのサポートミュージシャンとしても国内外で活躍し、現在はファンクバンド「CAT BOYS」キーボーディストや「井の頭レンジャーズ」プロデューサーとしても活躍。著書に『プロ無職入門』(P-Vine Books)。映像作品に『RAWLIFEとその時代』。
-
働き方改革の人類史[OUTLET]
¥880
50%OFF
50%OFF
なぜ、日本型組織は「時代遅れ」になったのか? なぜ、ビジネスパーソンに「自己啓発」が求められるのか? 「イノベーション」は労苦を軽減するのか? 古今東西の歴史知識を収集する著者が、いちビジネスパーソン(労働者)の視点で ¥働き方の歴史を読み解きます。 [出版社より] 著 者|尾登雄平 出版社|イースト・プレス 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|264 ISBN|9784781621388 発 行|2022年11月 Contents 第1章 働き方の世界史:労働者たちの歩み ◇勤勉な労働者の誕生 ■古代ギリシア人にとっての労働 ■オフィスワーカー=恥だった? ■「働いて稼ぐ」が美徳になるまで ■労働者が「勤勉」になった理由 ◇搾取と戦う労働者 ■産業革命後の過酷な「苦汗労働」 ■共済団体から労働組合へ ■労働組合の合法化 ■労働時間規制と最低賃金の制定 ■熟練工が支配していた工場労働 ■強い経営者の誕生 ■私生活に介入する経営者たち ◇「労働者のための国家」の失敗 ■国家と労働組合の対決 ■階級のない社会を目指して ■「働かざる者食うべからず」からの脱却 ■福祉国家イギリスのはじまり ■戦後の経済発展と福祉国家体制 ◇市場価値を求められる労働者 ■「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代 ■「メンバーシップ型」から「ジョブ型」へ ■働き方の未来はどうなる? 第2章 労働時間:「1日8時間労働」はどう普及したか ◇日本の労働時間はなぜ長い? ■波平さんの勤め先はホワイト企業? ■日本人が残業をする理由 ◇「労働時間」の概念が生まれるまで ■「時間」感覚が普及するまで ■日が昇ってから落ちるまで働く ■現代的な「労働時間」の誕生 ◇長時間労働という搾取 ■古代ローマ人の労働時間が短かった理由 ■ブラックだった農村の底辺労働 ◇労働時間の短縮を目指して ■ギルドが残業を禁じた理由 ■長時間労働よりも深刻な問題 ■「標準労働時間」を求める運動 ■労働時間の短縮が社会に繁栄をもたらす ■8時間労働の普及 第3章 生産性:イノベーションは労苦を軽減するのか ◇人間が働かなくていい時代はやってくるのか ■ソサエティ5・0 ■ディストピアかユートピアか ◇農業革命がもたらしたもの ■時間がかかった農業革命 ■国家システムが民を搾取する ■三国時代の引き金となった経済格差 ■「均田制」の失敗 ■中世ヨーロッパの「農業革命」 ■ヨーロッパ的な田園風景の誕生 ■時代に適応できた人とできなかった人の差 ◇産業革命がもたらしたもの ■産業革命のはじまり ■工業化の先に待っていたもの ◇情報革命への期待と絶望 ■世界をインターネットで結びつけた情報革命 ■フェイクニュース、社会の分断、寡占的プラットフォーマー ◇「働き方改革」は私たちの生活を良くしたのか ■労働生産性の低い日本 ■技術は人の負担を軽くするか? 第4章 やりがい:人類はどう働かされてきたのか ◇「働きたくない!」という思い ■労働を忌み嫌った人類 ■「働きたくない」労働者をいかに働かせるか ◇人を働かせる方法 ■ロボットのように働け ■人間性を加味したマネジメント ■労働者にモチベーションを持たせる ■戦略的マネジメントを担う労働者 ■「合理的経営」による疲弊 ■イノベーションを生む柔軟な組織とは ■イノベーティブへの求道 ◇労働から幸福を得ることはできるのか ■労働を幸福に感じる社会を目指して ■幸福格差の時代 Author 尾登雄平 Yuhei Oto 1984年福岡県生まれ。出版社にて勤務する傍ら、世界史の面白いネタを収集するブログ「歴ログ-世界史専門ブログ-」、YouTubeチャンネル「歴ログ-世界史専門チャンネル-」を運営。歴史ライターとしても活動し、ビジネス雑誌、企業オウンドメディア、会報誌などに寄稿する。著書に『あなたの教養レベルを劇的に上げる 驚きの世界史』(KADOKAWA)がある。
-
決闘のヨーロッパ史[OUTLET]
¥1,293
50%OFF
50%OFF
「決闘」はいかに生まれ、なぜ衰退したのか——。 男も、女も、ゲーテもニーチェもマルクスも、なぜあれほど熱狂したのか。命がけの一騎打ちはいかにしてスポーツに変わったのか? ヨーロッパ精神の根底に流れる「決闘」の歴史を辿る、はじめての書。ルール、社会的背景、使われた武器など、あらゆる角度から決闘の奥深い歴史を追う。 [出版社より] 著 者|浜本隆志・菅野瑞治也 出版社|河出書房新社 定 価|2,350円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|200 ISBN|9784309228297 発 行|2021年09月 Contents プロローグ ドイツにおける決闘体験記 第1章 決闘のヨーロッパ史 第2章 ヨーロッパの決闘禁止令 第3章 ドイツの学生と将校の決闘 第4章 決闘からスポーツへ 第5章 劇場型スポーツと観客 エピローグ 決闘の美学・スポーツの美学 Author 浜本 隆志 Takashi Hamamoto 1944年、香川県生まれ。関西大学文学部教授を経て、名誉教授。ヴァイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。専攻はヨーロッパ文化論、比較文化論。著作多数。 菅野 瑞治也 Michinari Sugano 富山県生まれ。京都外国語大学教授。文学博士。ドイツのマンハイム大学留学中に学生結社「コーア・レノ・ニカーリア」の正会員となり、決闘を体験。現在は同会OB会員。専攻は決闘文化論、ドイツ語圏の社会文化史。
-
人類50万年の闘い——マラリア全史[OUTLET]
¥1,320
50%OFF
50%OFF
「人類はそれを厄介払いできない。もっとも冷酷な寄生生物——。50万年の長きにわたって人類と蚊とを手玉に取り続ける、マラリア原虫の驚異的な生存戦略。その進化の秘密を解き明かす」 本書の魅力は、「もっとも冷酷な寄生生物のひとつ」が、二つの敵(蚊と人類)を籠絡してきた進化の秘密を解き明かすことにあります。病原体の解明と治療法の解説が目的ではなく、マラリアと人類が、いわば「共進化」してきたことを教えてくれます。ミクロ(マラリア原虫)がマクロ(人類やその歴史)を引きずり回してきたことが活写されるので、アフリカの風土病くらいにしか考えていない人にも、共生系をなす地球に住むかぎり、人類には安全地帯はない、ということが分かってくる仕掛けです。 「50万年の長きにわたって人類と蚊とを手玉に取り続ける、マラリア原虫の驚異的な技です。抗マラリア剤をたちまち無力化し、私たちの防御機能——免疫を巧みにすり抜けて、微塵も衰えることなく人類集団の中に居座り続ける様を見れば、薬剤耐性細菌の脅威などは単純なものに思えるくらいです。ことマラリアに関しては化学療法剤や殺虫剤などは一時的な気休めに過ぎず、人類は進化のレースにおいて原虫に取り返しがつかないほど遅れをとってしまっているのではないかとさえ思われます」——訳者あとがきより抜粋。 [出版社より] 著 者|ソニア・シャー 訳 者|夏野徹也 出版社|太田出版 定 価|2,400円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|424 ISBN|9784778314385 発 行|2015年03月 Contents 1 戸口にせまるマラリア 2 殺人鬼の誕生 3 激流の真っ只中へ 4 マラリアの生態学 5 薬物療法のつまずき 6 マラリアは宿命 7 科学的解決法 8 消えたマラリア──西洋からいなくなったわけ 9 スプレーガン戦争 10 新時代の闘い 訳者あとがき 原注 索引 Author ソニア・シャー Sonia Shah 1969年、インド系移民の子としてニューヨーク市に生まれる。合衆国東北部と、親族が住むインドとの間を行き来しているうちに、両者間ならびにそれぞれの国家内に存在する不平等に対して強い関心を持つことになる。科学、人権、国際政治に関する著書はいずれも好評を博し、多国語に翻訳されているものもいくつかある。Crudeは『石油の呪縛と人類』として邦訳出版されている(集英社)。多くの大学で講演をするかたわら、テレビ番組にも多数出演。本書はカメルーン、マラウィ、パナマなどの5年間にわたる取材を基に纏めたもので、『ニューヨーク・タイムズ』をはじめ、各方面から絶賛を浴びている。
-
すばらしき特殊特許の世界[OUTLET]
¥880
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
「特殊特許」と筆者が呼ぶ、個性的な特許を紹介。松本人志が発明した目覚まし時計など、ユニークな題材を取材や調査を通じてドラマチックに描く。新しいアイデアづくりのヒントも満載。笑えて学べる特許入門書。 [出版社より] 著 者|稲森謙太郎 出版社|太田出版 定 価|1,600円+税 判 型|四六変型判/上製 頁 数|288 ISBN|9784778313883 発 行|2014年01月 Contents まえがき―特殊特許の世界へ、ようこそ 本書を読む前に——押さえておきたい基礎知識 第1章 こんな発明が出願されていた! ・ダウンタウン松ちゃんが発明! 必ず起きることのできる驚異の目覚まし時計! ・秋元康が発案! AKB48を振りまくるハードな恋愛ゲームが特許出願されていた! ・iPS騒動の森口尚史氏が発明したC型肝炎薬は本当に効き目があるのか? ・東日本大震災も予知できた? 植物の予知能力を使った地震警報装置は本当に使えるのか? ・富士フイルムの多角化もここまで来た? 暴漢を撃退するデジタルカメラ! ・パナソニックのインターホンシステムで「招かざる客」を追い返すことができるのか? ・いつでもお墓参りが可能! 鉄道高架下の墓地は特許されるのか? コラム1.知的財産権って何? コラム2.どんな発明が特許になるの? コラム3.特許はどうやったら取れるの? コラム4.特許の出願書類はどう書いたら良い? 第2章 こんな発明が特許されていた! ・人気作家・東野圭吾がサラリーマン時代にガリレオ風の特許を取得していた! ・考古学者・吉村作治の発案によるエジプトビールはなぜ京都で実現したのか? ・巨大津波が来てもダイジョーブ!? どこにでも自由自在に移動できる原子力発電所! ・阪急不動産と竹中工務店が、大阪駅前の巨大観覧車ビルを特許にしていた! ・増加する離婚率を減少させることができるのか?夫婦が分かれることのない指輪! ・切り込み位置がそんなに重要? 越後製菓VSサトウ食品 切り餅を巡る熱き戦い ・これでもう台風シーズンになっても怖くない! ?驚異の台風防止装置! ・縄文人と弥生人は惹かれあう!? この結婚情報システムで本当に結婚できるのか? ・葬式のやり方が特許になっていた! 故人がよみがえる「動く遺影」とは? ・ビールのおつまみに欠かせない! ニッスイが取得した塩味冷凍枝豆の特許の行方 コラム5.特許が取れたら何ができるの? コラム6.中国が知らぬ間に世界一の知財大国になっていた! コラム7.アップル vs サムスン 特許訴訟の行方 コラム8.アンジェリーナ・ジョリーと遺伝子特許 コラム9.グーグルの知的財産権を使った究極の節税とは? あとがき 巻末資料(料金表) おことわり 主要参考文献 著者紹介
-
本の美術誌——聖書からマルチメディアまで[OUTLET]
¥1,375
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
中世キリスト教絵画から現代美術、マルチメディアまで、美術の視点から「本とは何か?」をたどる書物論。古今東西の美術家の本にまつわる30作品余を収録。朝日「天声人語」でも紹介。 [出版社より] 著 者|中川素子 出版社|工作舎 定 価|2,500円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|220 ISBN|978-4-87502-247-3 発 行|1995年01月 Contents 巻頭カラー:本の美術ギャラリー 第1章 一冊の本 パントクラトール像と聖書 本のかたち 呪物的な宝物 燃え落ちた本の幻 第2章 複数の本 聖母子像と聖書 「受胎告知」の舞台風景 所有熱 第3章 人間の時代 デューラー「四人の使徒」の時代精神 意識の図像学 きらめく思想の宇宙と印刷術 第4章 本の虫への皮肉 アルチンボルドの「法律家」と「司書」 魔術の帝国にて ルドルフ二世の肖像「ウェルトゥムヌス」 “目の人”が描く戯画 第5章 ヴァニタス メイプルソープとヴァニタス 空虚なる画布 日常的な死 西村陽平の燃えつきた本 第6章 読書する女 「源氏物語絵巻」と読書 浮世絵に描かれた母と子の読書 江戸の絵本文化 第7章 学問の道具 李朝の文房図:斬新な書架の絵 絵画への知的な思考 本が奏でる夢空間 ゆるやかな教育 第8章 アートワークとしての本 柏原えつとむの本とは何か? 加納光於と大岡信の本と箱 若林奮と吉増剛造の箱宇宙 河原温の数字本 第9章 記憶と創造力 ボルヘスの無限の本 星野美智子の溶解する本 第10章 大量消費生産物 デイヴィッド・マックの大量消費物アート 彫刻素材としての本 反個人的イメージの氾濫 現実のはざまで 第11章 滅亡のしるし 知の罪を暴くアンゼルム・キーファー 鉛の本の衝撃 滅びの時代 第12章 メディア マルチメディアへのターニング・ポイント ウェンヨン&ギャンブルのホログラム・イコン 山口勝弘の鏡の本 第13章 未来 ゲーリー・ヒルのビデオ・イメージ 河口龍夫の本と種子 本の“光年” 不死という未来 Author 中川 素子 Motoko Nakagawa 1942年、東京生まれ。東京芸術大学美術学部大学院修了。文教大学教育学部教授(造詣芸術論)。 著書に現代美術の視点から新しい絵本論を展開した『絵本はアート:ひらかれた絵本論をめざして』(教育出版センター)があるほか、新聞や雑誌の読書欄、文化欄などで絵本論、現代美術論を執筆している。
-
洪水[OUTLET]
¥1,788
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
百年前の洪水、第二次大戦、秘密裡に猛威を振るう「伝染病」……ピアニストと恋に落ちた主人公がパリを舞台に綴る美しき消失の物語。 忽然と姿を消した迷い猫、強制収容所に移送された人々、キリストのような風貌の路上生活者、90歳の誕生日を目前に亡くなった母…。ヨーロッパでもっとも古くもっとも大きい都市の場末で暮らす男が、火事現場で不思議な男女と出会う。すべての出来事が環のようにつながっていると語る作家と、魔法使いのようなやり方で「別の音楽」を奏でるピアニスト。やがて3人の奇妙な関係がはじまる。百年前の河の氾濫を通奏低音に、破局の徴に満ちた街で繰り広げられる、美しくも崇高なる消失の物語。 [出版社より] 著 者|フィリップ・フォレスト 訳 者|澤田直・小黒昌文 出版社|河出書房新社 定 価|3,250円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|296 ISBN|978-4-309-20805-3 発 行|2020年10月 Author フィリップ・フォレスト Philippe Forest 1962年パリ生まれ。現代フランスを代表する作家のひとり。1997年『永遠の子ども』でフェミナ処女作賞。ほかに、『シュレーディンガーの猫を追って』、『さりながら』(12月賞)、『夢、ゆきかひて』など。 Translator 澤田 直 Nao Sawada 1959年東京生まれ。立教大学文学部教授。著書に『<呼びかけ>の経験』『新・サルトル講義』、訳書にペソア『[新編]不穏の書、断章』、フォレスト『さりながら』『シュレーディンガーの猫を追って』など。 小黒 昌文 Masafumi Oguro 1974年東京生まれ。駒澤大学准教授。著書に『プルースト 芸術と土地』。澤田直との共訳にP・フォレスト『シュレーディンガーの猫を追って』『荒木経惟 つひのはてに』『夢、ゆきかひて』。
-
ヘアヌードの誕生——芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる[OUTLET]
¥990
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
ヘアヌード30周年特別書き下ろし。 「ヘアー、それはたかが陰毛であり体毛に過ぎない。しかし、女性のそれが見えたか、見えないか。見せようとする側と決して見せまいとする側は、泣き笑いかつ死に物狂いの戦いを繰り広げてきた。その攻防の歴史を追うことは、日本人にとっての猥褻観とは何かを突き詰めることであり、否定しようのない日本文化史なのである」——「はじめに」より。 [出版社より] 著 者|安田理央 出版社|イースト・プレス 定 価|1,800円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|280 ISBN|9784781619903 発 行|2021年06月 「『陰毛はどこから来たのか、陰毛とは何か、陰毛はどこに行くのか』とはゴーギャンの名高い絵のタイトル、というのは嘘で、『陰毛』ではなく『人間』だ。だが、この本の読者は、大河ドラマのような陰毛の歴史を見て、そう呟くに違いない。ちなみに、ゴーギャンも陰毛はばっちり描いてます」 ——高橋源一郎(作家) Contents はじめに 日本人にとって陰毛とはなんだったのか 第一章 陰毛をめぐる世界史 第二章 奪われた日本の陰毛 第三章 陰毛闘争 第四章 ヘアヌードの誕生 第五章 ヘアヌードの終焉 終 章 そして誰も陰毛を語らなくなった おわりに 結局、陰毛は猥褻なのだろうか Author 安田 理央 Rio Yasuda 1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究家。美学校考現学研究室(講師:赤瀬川原平)卒。主にアダルトテーマ全般を中心に執筆。特にエロとデジタルメディアとの関わりや、アダルトメディアの歴史をライフワークとしている。AV監督やカメラマン、またトークイベントの司会や漫画原作者としても活動。主な著書として『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』『巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』『日本エロ本全史 』(すべて太田出版)、『AV女優、のち』(角川新書)、『日本縦断フーゾクの旅』(二見書房)、雨宮まみとの共著『エロの敵』(翔泳社)などがある。
-
ぼくらのSEX[OUTLET]
¥413
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
名著復活! みんな、ちゃんと考えないまま大人になった。 この本は、SEXをまじめに考える、性教育の本です。 「SEXは、人間が生きていくためのエネルギーであり、生きることの核心だ」 SEXにまつわるさまざまな疑問を橋本治が丁寧に解きほぐす、1993年刊行の不朽の名著が新装版で復活。男らしさ、女らしさ、大人らしさとは。恋愛と友情、純愛とSEX。「母親になる」ということ。「父親であること」と、思いやり。「欲望」とは。同性愛は「ヘンなこと」じゃない。 SEXをまじめに考えるための、唯一無二の性教育の本。 [出版社より] 著 者|橋本治 出版社|イースト・プレス[文庫ぎんが堂] 定 価|750円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|368 ISBN|9784781671994 発 行|2021年02月 Contents まえがき SEXって本当はどういうものなんだろう 1 こども──まだSEXを考えなくてもいい頃 2 Hなことばかりが気になっちゃう 3 もうこどもじゃない、でも、まだ大人じゃない 4 「かわいい」ということ 5 「第二次性徴」という時期0 6 男らしさ、女らしさ 7 大人らしさ 8 はじめて“それ”がやって来た──初潮とはじめての射精 9 オナニーがSEXの基本 10 「性交」って、なんだ? 11 どうしてオナニーは「いけないこと」なのか 12 自分を成熟させる訓練 13 感じちゃう体 14 「純潔」ということ 15 思春期には「自分」をつかまえる 16 「性的な自分」を知る 17 恋愛と友情、純愛とSEX 18 人はなぜ人とSEXをするのか? 19 「恋」ということを知らなくちゃ 20 いやらしい言葉 21 あいさつのキス、SEXのキス 22 ペッティングとネッキング 23 「C」 24 「C」に関するよぶんな知識(その一) 25 「C」に関するよぶんな知識(その二) 26 SEXに関する「かんじんなこと」 27 「母親になる」ということ 28 「父親であること」と、思いやり 29 コンドームのあるSEX 30 結婚したっていいんだよ 31 いけないSEXたち 32 「欲望」というもの 33 「教えてやるッ!」のサディズムと「ごめんなさい……」のマゾヒズム 34 ファザコンとマザコン──誰の中にも「大人」と「こども」はいる 35 同性愛は「ヘンなこと」じゃない 36 「男であること・女であること」の混乱 37 いろんな「混乱」 38 AIDSと浮気 39 「もうそんなにSEXをしたくないな」と思う年頃 エピローグ なぜ死ぬことを恐がるのか? 解説 欲望をもつことに罪悪感を抱かなくていい 二村ヒトシ(AV監督) Author 橋本 治 Osamu Hashimoto 作家。1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文学科卒業後、イラストレーターとなり、1977年、小説『桃尻娘』でデビュー。小説、評論、戯曲、エッセイ、古典の現代語訳などさまざまなフィールドで活躍。『桃尻語訳枕草子』『窯変源氏物語』『貧乏は正しい! 』『恋愛論』『美男へのレッスン』『宗教なんかこわくない! 』『双調平家物語』『「わからない」という方法』『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『上司は思いつきでものを言う』『蝶のゆくえ』『日本の行く道』『あなたの苦手な彼女について』など著書多数。
-
夢を描く女性たち イラスト偉人伝[OUTLET]
¥935
50%OFF
50%OFF
教科書に出てくる偉人はなぜ男性だけ? なのでつくった、女性偉人伝! 世界各地に、さまざまな国籍、時代、活動分野で活躍した女性たちがいる。夢に向かって行動したその人生を、現代の女性作家たちのイラストとともに描く。韓国のフェミニズム出版社ボムアラムによる、歴史上の女性のあたらしい検証。 [出版社より] 編 集|ボムアラム 訳 者|尹怡景 出版社|タバブックス 定 価|1,700円+税 判 型|B5変型判・並製 頁 数|64 ISBN|978-4-907053-41-3 発 行|2020年05月 Contents フロレンス・ナイチンゲール エメリン・パンクハースト チャ・ミリサ ヘレン・ケラー キム・ジョムドン 山川菊栄 キム・ミョンスン ヴァージニア・ウルフ クォン・キオク ナ・へソク ブ・チュンファ ローザ・パークス ホ・ジョンスく イ・テヨン キャサリン・ジョンソン 石牟礼道子 ト・ユウユウ パク・ナムオク ジェーン・グドール 田中美津 ベルタ・カセレス マリアム・ミルザハニ チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ ジャシンダ・アーダーン マララ・ユスフザイ グレタ・トゥーンベリ Editor ボムアラム 性差別と女性嫌悪に対応するプラットフォームを作ろうとする女性たちが作った韓国の出版社。2016年7月刊行『우리에겐 언어가 필요하다 : 입이 트이는 페미니즘』(私たちには言語が必要である:口を開くフェミニズム)をはじめ、今必要な「多様なフェミニズムの本を出版している。 http://baumealame.com 尹怡景 ユン・イギョン/Yoon Ekyung ソウル生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。専門は文化人類学。慶應義塾大学大学院非常勤講師。
-
殺戮の宗教史[OUTLET]
¥1,210
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
NYの9.11同時多発テロ、シャルリー・エブド社襲撃事件、パリの同時多発テロ。日本に目を向けても、『悪魔の詩』訳者殺害の謎、オウム真理教による地下鉄サリン事件など、宗教にもとづくテロが国内外で頻発している。なぜ神の名の下における「殺戮」は止まないのか?また、イスラム教は危険な宗教なのか? 十字軍や「聖戦」、魔女狩り、異端諮問から、イスラム国(IS)やアルカイダなどイスラム過激派による近現代のテロまで世界の宗教にみられる「殺戮の歴史」をたどり、その背景や宗教の教義、神の役割を徹底分析。「宗教的テロの時代」の本質を理解するための必読書。 [出版社より] 著 者|島田裕巳 出版社|東京堂出版 定 価|2,200円+税 判 型|四六判/上製 頁 数|288 ISBN|9784490209341 発 行|2016年03月 Contents はじめに 第1章 宗教的テロリズムの二一世紀 テロの時代の幕開け/増え続ける犠牲者の数/危険視されるイスラム教/九・一一の実行犯はどんな人物か/ 実行犯グループとアルカイダの関係/『九・一一委員会報告書』の真偽/九・一一はアルカイダが仕組んだものではない?/ 「アルカイダ」の意味すること/組織化されたテロ集団といえるのか/「組織」なのか「ネットワーク」か/ インターネットの活用による新たな問題、ほか 第2章 イスラム教は危険な宗教なのか 頻発する宗教を背景としたテロ/シャルリ―・エブド襲撃事件の衝撃/イデオロギーの対立から「文明同士の衝突」の時代へ/ イスラム文明vs西欧を中心とした他の文明という構図/「剣かコーランか」という偏ったイメージ/ 「世界の三大宗教」発生と拡大のプロセス/政治的指導者としてのムハンマドの役割/イスラム教拡大には武力も用いられた/ それぞれの宗教の「違い」を知ること、ほか 第3章 知られていないイスラム教の根本原理 イスラム教発祥をたどる/偶像崇拝禁止の根拠/ムハンマドに求められた「調停者」という役割/イスラム教誕生の社会的必然性/ 多神教徒を殺せと神は命じた/同時に与えられた「赦し」/歴史的・社会的文脈の中で神のことばを理解する/ イスラム教の本質的性格/戒律を実行するかどうかは個人に任せられる/イスラム教全体が危険であるとみなされがちな理由、ほか 第4章 原理主義の背後にある神の絶対性 「原理主義」ということばの広がり/はじまりはキリスト教から/アメリカ社会での福音主義の台頭/ イスラム教が政治の表舞台に/宗教間の対立のはじまり/イスラム教に強く見られる「原理主義」の傾向/ 「シャリーア」とは何か/一神教は不寛容か/多神教と一神教の本質的な違いとは/神社はいつから存在したのか/ 一神教において絶対的存在である神/「再誕」という経験、ほか 第5章 神による殺戮と終末論の呪縛 神が直接手を下すとき/ユダヤ教の神の存在は絶大/「創世記」に描かれた神の非道さ/神と人類の複雑な関係/ キリスト教の「十戒」と仏教の「五戒」の共通点と違い/人類全体を滅ぼしうる一神教の神/ 「絶対神」の観念を生んだユダヤ人の苦難の歴史/善悪二元論はイラン宗教の影響/ 最後の審判とキリストの再臨――キリスト教を世界宗教とした考え方、ほか 第6章 異教や異端との戦い――十字軍について キリスト教を世界宗教にした「伝道活動」/アメリカで盛んだった「リバイバル」(信仰復興)/聖人崇拝はこうして始まった/ 三宗教にとっての聖地、エルサレム/十字軍のはじまり/聖地を目指す人々のさまざまな思惑/殉教が尊い行為とされる/ 伝道において「殺戮」はやむを得ぬもの/ローマ教皇の権威確立と「正統」「異端」という判断/異教徒や異端に対する戦い、ほか 第7章 善悪二元論という根源 日本で見られた「異端」とは/「正統」が明確に確立されなかった日本の仏教界/ カトリックで行われた異端追放の動き――「異端審問」「魔女狩り」/カタリ派が異端とされた最大の理由――「善と悪の二元論」/ 異端の代名詞「マニ教」とは/聖職者に課せられた厳しい生活の戒律/一神教の抱える根本的な矛盾と悪の存在/ 「悪」が存在する限り殺戮の歴史は終わらない、ほか 第8章 聖戦という考え方 「殺せ」か「殺すな」なのか/恐怖の神から、慈愛深き神へ/異なる信仰をもつ人間と共存するために/ 互いを受け入れ難いユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教/「ジハード」の解釈をめぐって/カリフの役割とは/ 「ジハード」は「聖戦」ではない/後世に影響を与えたタイミーヤの思想/ムハンマドの時代の信仰への回帰/ 次々と出現した過激なイスラム集団、ほか 第9章 殺戮の罪は許されるのか 「一神教」または「多神教」という観点から/神道における武装した神々/『古事記』に描かれた天照大神の怒り/ 「武神」八幡神の信仰/神社に託された戦勝への願い/密教と陰陽道による呪詛の広がり/日本における「殺戮の宗教史」/ 悪人正機説の危険性/殺戮を行った者は救済されないのか/許すということの難しさ/ 宗教は殺戮を肯定するものか、否定するのか、ほか おわりに Author 島田 裕巳 Hiromi Shimada 1953年東京生まれ。東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、東京大学大学院人文科学研究課博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、NPO法人葬送の自由をすすめる会会長を歴任。現在は作家、宗教学者、東京女子大学非常勤講師。
-
内なるゲットー[OUTLET]
¥1,100
50%OFF
50%OFF
ホロコーストに消えた母、僕は沈黙することしかできなかった。――第2次世界大戦時、ポーランドに母を残し、アルゼンチンに移住した息子の苦悩を静謐な筆致で描いた仏ベストセラー。 [出版社より] 著 者|サンティアゴ・ H・アミゴレナ 訳 者|齋藤可津子 出版社|河出書房新社 定 価|2,000円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|184 ISBN|978-4-309-20802-2 発 行|2020年08月 Author サンティアゴ・ H・アミゴレナ Santiago H. Amigorena フランスの映画監督、シナリオライター、作家。1962年ブエノスアイレス生まれ。73年にパリに亡命。25年にわたり作家活動を続け、 本書は10作目となる。 Translator 齋藤可津子 Katsuko Saito 翻訳家。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程中退。訳書に、L・コロンバニ『三つ編み』『彼女たちの部屋』、V・デパント『アポカリプス・ベイビー』、E・アベカシス『30年目の待ち合わせ』など。
-
苦悩[OUTLET]
¥1,760
50%OFF
50%OFF
ナチス占領下のパリで強制収容所からの夫の帰りを待つ苛烈な日々を綴った、文学の限界を超えた作品。デュラスが“私の生涯で最も重要なもの”と告白する、自伝的記録。表題作の他5篇。 [出版社より] 著 者|マルグリット・デュラス 訳 者|田中倫郎 出版社|河出書房新社 定 価|3,200円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|288 ISBN|978-4-309-20764-3 発 行|2019年01月 Contents Ⅰ 苦悩 Ⅱ ムッシュウX 仮称ピエール・ラビエ アルベール・デ・キャピタール/親独義勇隊員テル 手折られた刺草 オーレリア・パリ 解説 参考文献/年表 Author マルグリット・デュラス Marguerite Duras 1936年、ペルー生まれ。58年、リマのサン・マルコス大学卒業後スペインに留学、マドリード・コンプルテンセ大学で博士号を取得する。59年、短篇集『ボスたち』で作家デビュー、63年には初長篇『都会と犬ども』を発表し、一躍脚光を浴びる。その後、長篇を次々に発表、ラテンアメリカを代表する作家として確固たる地位を築く。74年、ペルーに帰国してからは作家活動の傍ら政治活動も積極的に行い、90年にはペルー大統領選に出馬するがアルベルト・フジモリに敗れる。その後も長篇小説を精力的に発表しつづけている。評論や戯曲も多数。2010年、ノーベル文学賞受賞。 Translator 田中倫郎 Michio Tanaka 1930年、広島県生まれ。東京大学文学部美学科卒業。訳書に、デュラス『モデラート・カンタービレ』『インディア・ソング』、ヴィルコンドレほか『デュラス[愛の生涯]』、フェルミーヌ『蜜蜂職人』など。
-
万引きの文化史[OUTLET]
¥1,210
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
なぜ人は万引きをするのか? その歴史は16世紀のロンドンで始まった...…。 全米の検挙者数は総人口の9%、日本の被害額は年間4500億円以上。世界第2位の万引き大国=日本、必読の一冊。 [出版社より] 著 者|レイチェル・シュタイア 訳 者|黒川由美 出版社|太田出版 定 価|2,200円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|312 ISBN|9784778313418 発 行|2012年10月 Contents 序論 第1部 万引きの歴史 1 盗みと処罰 2 窃盗症と法の変革者 3 アビー・ホフマンと電子防犯タグ 4 ロビン・フッド、バージョン2.0 第2部 実態 5 万引きする人々 6 ホット・プロダクト 7 職業的万引き犯''ブースター'' 第3部 病理 8 盗みのスリル 9 万引きセレブの盛衰 10 万引き依存症 第4部 対応策 11 盗難対策 12 損失防止(LP)の未来 13 万引きは不治の病か 14 羞恥心 結び
-
感染症と隔離の社会史[OUTLET]
¥1,320
50%OFF
50%OFF
明治期に作られた伝染病・感染症を専門にする「避病院」に光を当てて、尾崎紅葉『青葡萄』や正宗白鳥『避病院』、現・都立病院の当直日誌などの作品や資料を現代語訳・要約しながら紹介し、感染症や医療現場の実態、防疫体制の地域格差などを掘り起こす。 ー コレラ、赤痢、ペスト、スペインかぜ……。近代以降、様々な伝染病・感染症が流行してきたが、医学はどのように対応して、どう克服してきたのか。 明治期に作られた伝染病・感染症を専門にする「避病院」に光を当てて、尾崎紅葉『青葡萄』や正宗白鳥『避病院』、与謝野晶子「感冒の床から」、現・都立病院の当直日誌などの作品や資料を現代語訳・要約しながら紹介し、感染症や医療現場の実態、防疫体制の地域格差などを掘り起こす。 著者が勤める国立病院機構埼玉病院の臨床現場から、現状や風評被害の実態、新型コロナウイルスの集団免疫による収束についての小論も収めて、感染症と隔離の日本史から「いま」と「あした」を考える視点を提供する。 [出版社より] 著 者|金川英雄 出版社|青弓社 定 価|2,400円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|204 ISBN|978-4-7872-3479-7 発 行|2020年11月 Contents まえがき 第1章 尾崎紅葉『青葡萄(ルビ:ブドウ)』とコレラ対策 1 尾崎紅葉『青葡萄』を読む 2 コレラ 3 看護人 第2章 正宗白鳥『避病院』と赤痢対策 1 正宗白鳥『避病院』を読む 2 各地の避病院 3 衛生組合と伝染病予防委員 第3章 虫が介在する感染症 1 中村為又『羽塚の土』を読む 2 ハエ 3 蚊 第4章 野崎久一「避病院覚書」から読む赤痢の経験 第5章 感染症をめぐる多文化間の問題点 1 プサン済生医院 2 朝鮮半島での防疫体制 3 ソウルの避病院 4 避病院の建設運動 5 会の結成と京城府民病室の建設 6 インドの感染症対策 第6章 都市の避病院の実態 1 駒込病院の医局日誌を読む 2 組織強化と病院間のやりくり 3 感染・殉職 4 治療 5 精神科病院の弱さ 6 逃亡他さまざまなこと 第7章 感染症最前線の記録――埼玉病院から 1 スペインかぜについて 2 埼玉病院の経験 3 ダイヤモンド・プリンセス号の患者の受け入れ 4 都市封鎖 あとがき Author 金川 英雄 Hideo Kanekawa 1953年生まれ。1980年3月、昭和大学医学部卒業、84年3月、昭和大学大学院医学研究科博士課程修了。昭和大学附属烏山病院、昭和大学医学部助手を経て、93年10月から東京武蔵野病院、2013年4月から横須賀市立うわまち病院、15年4月から関東労災病院勤務、18年7月から国立病院機構埼玉病院に勤務、19年4月に精神科外来を立ち上げ、現在、精神科部長。2002年3月に慶應義塾大学文学部卒業、帝京平成大学客員教授を経て、13年7月から昭和大学精神神経科教室客員教授。医学博士、精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医。 著書に『三浦半島の医療史――国公立病院の源流をたどる』『日本の精神医療史――明治から昭和初期まで』、共著に『精神病院の社会史』(いずれも青弓社)、翻訳・解説に『[現代語訳]呉秀三・樫田五郎 精神病者私宅監置の実況』(医学書院)、『[現代語訳]わが国における精神病に関する最近の施設』(青弓社)など。
-
共食いの博物誌——動物から人間まで[OUTLET]
¥1,595
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
昆虫や動物、変な生き物から人間まで。なぜ生物は共食いをするのか? 共食いは進化においては合理的、極度の状況では生物として正常な反応である―—動物学者が科学的な視点から、あらゆるカニバリズムの起源と真実に果敢に踏み込んだ初のノンフィクション。 「カニバリズムというと、とかく傓情的に扱われがちだが、著者が動物学者としてセンセーショナリズムとは距離を置いていることが本書の大きな特徴となっている。ひと口に共食いといっても同種内という関係にとどまらず、血縁者同士の共食いから生殖活動にともなう共食い、子育てによる体の一部の提供まで、動物に見られるカニバリズムは実に多様である。取り上げられる動物はおなじみのものから奇妙な生物まで幅広い。動物が共食いをおこなう理由を追究するなか、彼らの行動の冷徹なまでの合理性が浮き彫りにされる」——本書「訳者あとがき」より抜粋。 [出版社より] 著 者|ビル・シャット 訳 者|藤井美佐子 出版社|太田出版 定 価|2,900円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|388 ISBN|9784778316068 発 行|2017年11月 Contents はじめに 第1部 動物 第一章 アニマルはカニバル──共食いする動物たち 第二章 お子さまランチを召し上がれ 第三章 性的共食い──大きさがものを言う 第四章 ひとりにして 第五章 ホッキョクグマはつらいよ 第六章 恐竜は共食いしたのか? 第七章 奇妙な子育て 第2部 ヒト 第八章 ネアンデルタール人とそのほかの谷の住人たち 第九章 コロンブス、カリブ族、カニバリズム 第一○章 いさかいのもと 第一一章 カニバリズムと聖書 第一二章 史上最悪の隊パーテイ 第一三章 人を食すは悪なり 第一四章 人を食すは善なり 第一五章 頭蓋ゴケとミイラ粉末 第一六章 胎盤を食べる人々 第一七章 太平洋の島々におけるカニバリズム 第一八章 狂牛病とイギリス人 第一九章 容認できるリスク おわりに 一歩先へ 謝辞 訳者あとがき カニバリズムおよび関連トピックにおける推薦書 原注 Author ビル・シャット Bill Schutt ニューヨーク州立大学で生物学修士号、コーネル大学で動物学博士号を取得。ロングアイランド大学ポスト校生物学教授およびアメリカ自然史博物館研究員。北米コウモリ学会(NASBR)理事。脊椎動物研究を専門とする動物学者のかたわら、2008年に吸血動物をテーマにしたノンフィクションDark Banquet:Blood and the Curious Lives of Blood-Feeding Creaturesで作家デビューを果たす。本書はノンフィクションとして第2作にあたる。2016年には共著で動物学者マックレディ・シリーズ第1作のミステリーHell’s Gate(邦訳『地獄の門』竹書房)、2017年には同第2作を上梓。作家としても精力的に活動を続けている。ニューヨーク州ロングアイランド在住。
-
シンコ・エスキーナス街の罠[OUTLET]
¥1,375
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
テロが吹き荒れるフジモリ政権時代のペルー、リマ。戒厳令下、同性愛をひそかに楽しむ富裕層の妻たち、乱交パーティの隠し撮りでゆすられるその夫、ゴシップ誌に命をかけ闇を背負う編集長、彼を崇める記者、職を奪われ孤独の中で恨みを溜める老人……。 腐敗し退廃した街の人間模様の背後には、国家の恐るべき罠が隠されていた。ノーベル賞作家が放つ官能的かつサスペンスフルな最新作。 [出版社より] 著 者|マリオ・バルガス=リョサ 訳 者|田村さと子 出版社|河出書房新社 定 価|2,500円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|280 ISBN|9784309207827 発 行|2019年09月 Author マリオ・バルガス=リョサ Jorge Mario Pedro Vargas Llosa 1936年、ペルー生まれ。58年、リマのサン・マルコス大学卒業後スペインに留学、マドリード・コンプルテンセ大学で博士号を取得する。59年、短篇集『ボスたち』で作家デビュー、63年には初長篇『都会と犬ども』を発表し、一躍脚光を浴びる。その後、長篇を次々に発表、ラテンアメリカを代表する作家として確固たる地位を築く。74年、ペルーに帰国してからは作家活動の傍ら政治活動も積極的に行い、90年にはペルー大統領選に出馬するがアルベルト・フジモリに敗れる。その後も長篇小説を精力的に発表しつづけている。評論や戯曲も多数。2010年、ノーベル文学賞受賞。 Translator 田村 さと子 Satoko Tamura 1947年、和歌山県新宮市生まれ。お茶の水女子大学卒業後、メキシコ国立自治大学でラテンアメリカ文学を、スペイン国立マドリード大学で詩論を学ぶ。帰国後、お茶の水女子大学大学院博士課程中退。1991年、同大学にて学術博士号(Ph. D)取得。
-
プリンストン大学で文章/政治を語る——バルガス=リョサ特別講義[OUTLET]
¥1,650
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
キューバ革命、ペルー大統領選、ドミニカ共和国の独裁者トルヒーリョ、解明されない犯罪……。世界を揺るがす出来事をいかにして小説化するか。文学と社会、ジャーナリズム、登場人物の造形法、物語における時間構成など、すべての小説愛好者必読のスリリングな講義録。 [出版社より] 著 者|マリオ・バルガス=リョサ 訳 者|立林良一 出版社|河出書房新社 定 価|3,000円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|272 ISBN|9784309207858 発 行|2019年11月 Contents まえがき プリンストン大学のマリオ・バルガス=リョサ 1 小説の理論 2 ジャーナリズムと文学 3 ラ・カテドラルでの対話 4 マイタの物語 5 誰がパロミノ・モレーロを殺したか 6 水を得た魚 7 チボの狂宴 8 二十一世紀のテロの脅威 Author マリオ・バルガス=リョサ Jorge Mario Pedro Vargas Llosa 1936年、ペルー生まれ。58年、リマのサン・マルコス大学卒業後スペインに留学、マドリード・コンプルテンセ大学で博士号を取得する。59年、短篇集『ボスたち』で作家デビュー、63年には初長篇『都会と犬ども』を発表し、一躍脚光を浴びる。その後、長篇を次々に発表、ラテンアメリカを代表する作家として確固たる地位を築く。74年、ペルーに帰国してからは作家活動の傍ら政治活動も積極的に行い、90年にはペルー大統領選に出馬するがアルベルト・フジモリに敗れる。その後も長篇小説を精力的に発表しつづけている。評論や戯曲も多数。2010年、ノーベル文学賞受賞。 Translator 立林 良一 Ryoichi Tatebayashi 1959年山梨県生まれ。東京外国語大学大学院修士課程修了。同志社大学准教授。ラテンアメリカ文学研究。
-
日本のオカルト150年史[OUTLET]
¥990
50%OFF
50%OFF
SOLD OUT
明治以後、今日まで150年間の、超能力・心霊現象・UFO・UMAにまつわる出来事・人物について解説。知られざる真相を公開。 科学では説明できない神秘の世界「オカルト」―。予言、超能力、UFO、心霊といった事象は、日本では案外と古くから研究されてきた。そして、1970年代には百花繚乱の様相を呈するが90年代に決定的な転機を迎え、今日に至っている。日本人は、オカルトとどのように向き合ってきたのか、真実はどこにあったのかを、本書は明らかにしていく。 [出版社より] 著 者|秋山眞人 協 力|布施泰和 出版社|河出書房新社 定 価|1,800円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|352 ISBN|978-4-309-22801-3 発 行|2020年02月 Contents 序章 明治大正期―西洋文明が流入し、千里眼や霊術家が活躍 1章 昭和戦前期―軍国主義の下、オカルトが統制・利用される 2章 戦後期―知識人たちが空飛ぶ円盤や心霊に傾倒 3章 高度成長期―オカルトが物質文明に反旗を翻す 4章 1970年代―超能力・UFO・大予言…一億総オカルト化 5章 1980年代―精神世界と自己啓発が密接に結びつく 6章 1990年代―カルト教団の凶行がオカルトの転機に 7章 21世紀―猛烈な批判を浴びたオカルトの復権が始まった 終章 情報の渦に惑わされないオカルト的生き方のススメ Author 秋山 眞人 Makoto Akiyama 1960年生まれ。国際気能法研究所所長。大正大学大学院文学研究科宗教学博士課程前期修了(修士論文のテーマは、大正期における霊術及び霊術家の研究)。13歳のころから超能力少年としてマスコミに取り上げられる。ソニーや富士通、日産、ホンダなどで、超能力開発や未来予測のプロジェクトに関わる。画家としても活動し、コンサルタント、映画評論も手がける 布施 泰和 Fuse Yasukazu 1958年生まれ。英国ケント大学留学を経て、国際基督教大学を卒業(フランス文学専攻)。共同通信社経済部記者として旧大蔵省や首相官邸を担当した後、96年に退社して渡米、ハーバード大学ケネディ行政大学院ほかで修士号を取得。帰国後は国際政治や経済以外にも、精神世界や古代文明の調査、取材、執筆をおこなっている。