SOLD OUT
戦争責任、他者としてのアジア、日本の権力構造、国家と死刑、窮極の愛と性…。現代史のアポリアと格闘し続け、世界映画の前衛を疾走した大島渚という稀有な時代精神を、戦後思想・芸術との関係のなかで論じ、未来への尽きぬ可能性を明らかにする。躍動する圧倒的批評!
[出版社より]
著 者|小野沢 稔彦
出版社|毎日新聞社
定 価|2,200円+税
判 型|四六判
頁 数|396
ISBN|978-4-620-32204-9
初 版|2013年7月
Contents
一つの国、一つの時代に、一人の映画監督という決意
鳩を売る少年は「世界」を告発する-『愛と希望の街』
一九六〇年、危機の時代の映画-『青春残酷物語』
赤い破壊の衝動-『太陽の墓場』
政治を超えて政治へ-『日本の夜と霧』
戦争責任と子供たち-『飼育』
四郎は「異数の世界」へ降りていったか-『天草四郎時貞』
時代の表層に浮遊する記号をいかに捉えるか-『悦楽』
戦後とはどんな時代なのか-『白昼の通り魔』
大島渚の二本のPR映画-『私のベレット』『小さな冒険旅行』〔ほか〕
Author
小野沢 稔彦 Naruhiko Onozawa
1947年、埼玉県生まれ。映画プロデューサー、監督、脚本家、批評家。主な著書に『大島渚の時代』(毎日新聞社)、『燃ゆる海峡―NDUと布川徹郎の映画/運動に向けて』(共著、インパクト出版会)、『境界の映画/映画の境界』(れんが書房新社)等がある。
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