SOLD OUT
9・11以後、アラブ世界は大きな注目を集めてきた。私たちが漠然とイメージするアラブ世界には、ハリウッド映画の影響が少なからずある。ハリウッドが発信するアラブ像はいつしか「グローバル・スタンダード」と化し、世界各地で受け入れられてきた。
古くは『シーク』から、『アラビアのロレンス』、ディズニーのアニメ『アラジン』、そして最近の『ミュンヘン』『ユナイテッド93』に至るまで。そのイメージの連なりからは、アメリカのアラブに対する誤解、偏見、侮蔑、願望、さらには中東戦略や国家プロパガンダも見えてくる。ハリウッド100年を振り返り、「アメリカ映画からは見えないアラブ」「ハリウッドが描かなかったアラブ」を読み解く試み。
[出版社より]
著 者|村上由見子
出版社|朝日新聞社
定 価|1,400円+税
判 型|四六判
頁 数|354
ISBN|978-4-02-259915-5
初 版|2007年2月
Contents
1 聖書世界とアラブ/イスラム
2 アラビアン・ナイトの世界
3 十字軍の幻想
4 アラブの目覚めと「ロレンス伝説」
5 『シーク』狂騒
6 征伐されるアラブ人
7 テロリストたちの肖像
8 映画のような「戦争」と「テロ」
Author
村上由見子 Yumiko Murakami
著述家、慶應義塾大学非常勤講師。主な著書に『イエロー・フェイス――ハリウッド映画にみるアジア人の肖像』(朝日選書)、『アジア系アメリカ人』(中公新書)など、訳書に『マンハッタン、9月11日』(D・E・マーフィー著、中央公論新社)、『ショック・ドクトリン』(共訳、ナオミ・クライン著、岩波書店)などがある。
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