SOLD OUT
「これは、我多史の本である。
手帳や失敗したコピー用紙、広告やチラシなどの裏や、枕元やトイレに置かれたノートに殴り書きされた思いつきや記憶という、ほとんどあてにならないメモ(誰かが言った言葉や何の気なしに耳に入ってきた言葉も含め)を、ほとんど手直しなしでまとめてみた。エッセイ風なもの、マムブル語録風なものを順不同、日付なしで。
完成のないジグソー・パズル、字が埋まることのないクロス・ワード、上がりのない双六、幻の蒸気機関車の時刻表、嘘という真実の書かれた駅の伝言板といった造語。造文。体語。体文。自分状況状態語。環境状況状態語。
確かなのは1970年から2013年あたりまでのものということだ。
これらは、記述という行為で点描されたわたしの地図であり、脳裏に刺青されたわたしの肖像史である」
——「はじめに」より
[出版社より]
著 者|J・A・シーザー
出版社|東京キララ社
定 価|2,800円+税
判 型|A5判/並製/オールカラー
頁 数|288
ISBN|978-4-903883-11-3
初 版|2015年7月
「寺山修司というひとりの作家のモチーフを30年上演し続けるとは、ただただ嬉しい。世界でも類がないのではないか。シーザーという人の頭の中、心の中を解体できるものなら、見てみたいものである」
——宇野亜喜良
Contents
はじめに
第1章 わたし黙示録
自伝・エッセイノート
第2章 運命黙示録 ―ルビコン川を渡れ
第3章 演劇黙示録I 演劇実験室天井棧敷篇
第4章 演劇黙示録II 演劇実験室万有引力篇
第5章 音楽黙示録
第6章 備忘黙示録 ―身体のあちこちに書かれた演劇メモ
Author
J・A・シーザー
寺山修司の「演劇実験室・天井桟敷」の音楽、後期共同演出を担当。作詞家、演出家として、演劇実験室◎万有引力を主宰。アニメ『少女革命ウテナ』への楽曲提供や、愛地万博『愛・地球博』で瀬戸日本館の『一粒の種』演出など、近年はコンサートも精力的に行っている。
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