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スペイン内戦や第2次世界大戦に従軍して「戦争と人間」をえぐる写真で世界に衝撃を与えたキャパ。その記念碑的作品『崩れ落ちる兵士』に対する通説を、現地での共同調査も踏まえて根底からくつがえし、撮影場所を特定し兵士を推定して真相を明らかにする。
[出版社より]
出版社|青弓社
定 価|2,000円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|240
ISBN|978-4-7872-7356-7
初 版|2014年8月
Contents
プロローグ
第1章 パリを発つ
第2章 セロ・ムリアーノ――九月五日
1 七月十八日の蜂起
2 南アンダルシア
3 セロ・ムリアーノ
4 前線に向かう二人の写真
5 アリシアの森
6 銅精錬所のゲルダ
第3章 フェデリコ・ボレル・ガルシアのこと
1 疑惑と反論
2 我が同志“タイノ”
第4章 新たな二人の発見者
1 「エル・ペリオディコ」紙の発表
2 「これが戦争だ!」展と研究者たち
3 ススぺレギ教授の考え
4 もう一人の発見者
第5章 エスペホの村
1 モントロからエスペホへ
2 アルコイの市民兵と出会う
3 『崩れ落ちる兵士』を撮る
第6章 『キャパの十字架』への疑問
1 沢木耕太郎の推理
2 写真の検証
第7章 『崩れ落ちる兵士』のプリント
1 ニューヨーク近代美術館のプリント
2 二枚のプリントの発見
3 『生み出される死』
第8章 ライカとローライ・フレックス
1 縦横の比率
2 ローライ・フレックスとレフレックス・コレレ
第9章 『崩れ落ちる兵士』の真実
1 キャパの説明
2 フィリップ・ナイトリーの攻撃
3 ハンセル・ミースからの手紙
第10章 運命の日
1 エスペホの出来事
2 セロ・ムリアーノの村へ
エピローグ
本書に登場する地名・人名のつづりと略解
図版の撮影者と著作権
あとがき
Author
吉岡 栄二郎 Eijiro Yoshioka
1943年、東京都生まれ。多摩美術大学で写真美術史を学ぶ。1984年から4年間にわたってシルクロードの各国を取材、中国解放後に世界で初めてイスタンブールからカラコルム山脈を越えて中国の西安へ向かう古代シルクロードの道の踏破に成功する。91年から東京富士美術館で写真部門の創設に参加、ニューヨーク近代美術館から世界屈指のコレクションという評価を得る。同館の研究部長として「CAPA’s LIFE」(1998年)、「20世紀と人間」(2000年)、「アンドレ・ケルテス写真展」(2004年)、「絵画と写真の交差」(2010年)など、20あまりの展覧会を企画する。著書に『仏教シルクロード』(聖教新聞社)、編著に『20世紀と人間』(東京富士美術館)、『ロバート・キャパの生涯』(東京富士美術館)など。2007年からアメリカ軍カメラマン、ジョー・オダネル撮影の『焼き場に立つ少年』の調査を始め、5年あまりの調査報告を一書にまとめて『『焼き場に立つ少年』は何処へ』(長崎新聞社)を刊行した。
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