SOLD OUT
豪華講師陣が誘う、めくるめくサブカルチャーの世界——。
「深掘り」とは、溺れる力、あるテーマにどっぷり浸かることができる力を意味する。それは愛の力と言ってもいい。愛を突きつめることが可能になったとき、彼方に新しい地平が浮き上がることを読者は実感できるだろう。新しい表現に含まれる「毒」をいかに読み解くのか。耽溺する「技」で「毒」の魅力を語る、画期的サブカルチャー論第2弾! NHK Eテレ「ニッポン戦後サブカルチャー史Ⅱ DIG 深掘り進化論」、待望の出版化。
今回のテーマは、女子高生、SF、深夜テレビ、リズム歌謡、ヘタうま、ストリート・カルチャー。メイン講師・宮沢章夫に加え、各界の第一人者が参加! 圧倒的な専門知識を背景にした分析で、膨大な「固有名詞」を線によってつなげていく。複眼的な視点から、サブカルチャーの歴史が、そして知られざる戦後文化史が明らかになる。
◇実用性を高めるために、各章にそれぞれ、関連年表(4~6ページ)、推薦作品ガイド(書籍、映画、音楽、演劇/8~16作品)、そして注釈を付しました。
◇巻頭のカラー口絵ページ(観音開き)には、各章の議論をもとにして作製した、「ニッポン戦後サブカルチャー史関連相関図」も!
[出版社より]
編 集|NHK「ニッポン戦後サブカルチャー史」制作班
出版社|NHK出版
定 価|1,800円+税
判 型|A5判/並製
頁 数|224
ISBN|978-4140816868
初 版|2017年04月
Contents
序 章 サブカルチャーについてもう一度考えてみる(宮沢章夫)
第1章 ニッポン女子高生史(番組制作班)
第2章 SFは何を夢見るか?(大森 望)
第3章 深夜テレビの背徳(泉 麻人)
第4章 ラテンも日本人のリズムだ(輪島裕介)
第5章 ヘタうま――アートと初期衝動(都築響一)
第6章 ストリート・カルチャー――他者と出会うために(宮沢章夫)
構成/さやわか
Author
宮沢 章夫 Akio Miyazawa
劇作家・演出家・作家。早稲田大学教授。1956年12月9日生まれ。80年代半ば、竹中直人、いとうせいこうらとともに、「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を開始。その作・演出をすべて手がける。90年、作品ごとに俳優を集めて上演するスタイルの「遊園地再生事業団」の活動を開始し、『ヒネミ』(92年)で、第37回岸田國士戯曲賞受賞。主な著書に、『サーチエンジン・システムクラッシュ』(文藝春秋 芥川賞、三島賞候補)、『時間のかかる読書 横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず』(河出書房新社、2010年伊藤整賞受賞)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)、『NHK ニッポン戦後サブカルチャー史』(NHK出版)など。NHKラジオ「すっぴん!」月曜パーソナリティー(2017年4月現在)
大森 望 Nozomi Omori
書評家、翻訳家、SFアンソロジスト。新潮社勤務を経て1991年に独立。P・K・ディック、ルーディ・ラッカー、コニー・ウィリスなどの翻訳を手がける。責任編集の『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻(河出文庫)で第34 回日本SF大賞特別賞、第45 回星雲賞自由部門受賞。著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』(河出文庫)、『狂乱西葛西日記20世紀remix』(本の雑誌社)、共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ(豊﨑由美と)、『読むのが怖い!』シリーズ(北上次郎と)など。
泉 麻人 Asato Izumi
コラムニスト。1956年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京ニュース通信社にて「週刊TVガイド」の編集などに携わる。84年に独立、「週刊文春」他の雑誌や新聞に流行、風俗現象、東京などをテーマにしたコラムを執筆。深夜番組「冗談画報」の司会をはじめ、テレビ番組にも多く出演した。主な著書に『昭和40年代ファン手帳』『カラー版 東京いい道、シブイ道』(中公新書ラクレ)、『東京23区物語』(新潮文庫)、『大東京23区散歩』(講談社)、『80年代しりとりコラム』(ファミマ・ドット・コム)、『還暦シェアハウス』(中央公論新社)など。
輪島 裕介 Yusuke Wajima
大阪大学准教授(音楽学)。1974年、石川県金沢市生まれ。専門は大衆音楽研究、近現代大衆文化史、アフロ・ブラジル音楽研究。『創られた「日本の心」神話 演歌をめぐる戦後大衆音楽史』(光文社新書)で2011年、第33回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞。他に『踊る昭和歌謡 リズムからみる大衆音楽』(NHK出版新書)。
都築 響一 Kyoichi Tsuzuki
1956年、東京生まれ。ポパイ、ブルータス誌の編集を経て、全102巻の現代美術全集『アート・ランダム』(京都書院)を刊行。以来現代美術、建築、写真、デザインなどの分野での執筆・編集活動を続けている。93年『TOKYO STYLE』刊行(京都書院、のちちくま文庫)。96年刊行の『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』(アスペクト、のちちくま文庫)で、第23回木村伊兵衛賞を受賞。その他、『現代美術場外乱闘』(洋泉社)、『夜露死苦現代詩』『珍日本超老伝』(ちくま文庫)、『東京スナック飲みある記』(ミリオン出版)、『東京右半分』(筑摩書房)、『圏外編集者』(朝日出版)など著書多数。最新刊は。現在、個人で有料メールマガジン『ROADSIDERS’ weekly』を毎週水曜日に配信中。
さやわか
ライター・物語評論家。1974年、北海道生まれ。「クイック・ジャパン」、「ユリイカ」などで執筆。Perfume、ももいろクローバーZなどの詳細な記事をいち早くメディア上で執筆して話題になる。関心領域は物語的なもの全般で、小説、漫画、アニメ、音楽、映画、ネットなどのカルチャーを評論する。著書に『一〇年代文化論』『僕たちとアイドルの時代』『文学の読み方』(星海社新書)、『文学としてのドラゴンクエスト 日本とドラクエの30年史』(コア新書)、共著に『西島大介のひらめき☆マンガ学校』(講談社BOX)など。
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