『さようならCP』(72)『極私的エロス・恋歌1974』(74)『ゆきゆきて、神軍』(87)『全身小説家』(94)、そして新作ドキュメンタリー『ニッポン国VS泉南石綿村』(17)……実に24年ぶりとなる原一男監督の新作が2018年3月10日公開。
本書では最新作を含む圧倒的に「面白い」原一男監督の疾走の軌跡を追走しています。
原一男監督へのロングインタビュー、庵野秀明・柳美里・塚本晋也との対談、四方田犬彦、三浦雅士、大塚英志による論考、辺見庸が語る「原一男映画」などなど、充実の誌面。
[出版社より]
出版社|キネマ旬報社
定 価|1,750円+税
判 型|B5判/並製
頁 数|128
ISBN|978-4-87376-460-3
初 版|2018年03月
Contents
■全仕事を振り返る本に寄せて 原一男
■疾走するドキュメンタリー① 微かな動き、小さな声に感応して 『ニッポン国VS泉南石綿村』
私の感情・肉体=カメラの衝動に身を任せ、アクションを捉えたい インタビュー 原一男
原一男における死の韻律と過剰なるもの 『ニッポン国VS泉南石綿村』作品評 四方田犬彦
■あらゆる抵抗が無化される時代をどう捉えるか 辺見庸、原一男映画を語る
■ドキュメンタリーとアニメーション それぞれのアイデンティティを探して 対談 原一男、庵野秀明
■原一男 映画を読む、映画を語る
読む、映画
語る映画
・「狂気」ってなんだ? 収容病棟という「逆」ユートピア 対談 原一男、王兵
・表現の自由をめぐって 『ナヌムの家』上映妨害事件を通して考える 座談会 原一男、鈴木邦男、田中美津
■疾走するフィルモグラフィー② 戦争、私刑(リンチ)、人肉食 『ゆきゆきて、神軍』
神軍にはすべてがある! 対談 原一男、塚本晋也
あまりに劇的なドキュメント 座談会 原一男、佐木隆三、品田雄吉
劇的であること 『ゆきゆきて、神軍』作品論 大塚英志
■疾走するフィルモグラフィー③ 行動する障害者、記録するカメラ 『さようならCP』
それぞれのたたかい 座談会 原一男、玉木幸則、真野修一
■疾走するフィルモグラフィー④ 虚構は現実から出発する 『全身小説家』『極私的エロス・恋歌1947』
眼のドキュメンタリー~『全身小説家』に寄せて~ 三浦雅士
現実と虚構の親密さについて 『全身小説家』『極私的エロス恋歌1974』 対談 原一男、柳美里
■極私的手記
①人恋しさは、満たされてしまった 武田美由紀
②映画がロマンなら、生活もロマンさ! 小林佐智子
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