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エロティシズムと残酷の綜合研究誌「血と薔薇」文庫化第二弾は、「フェティシズム」に焦点を当てる。生田耕作、種村季弘、松山俊太郎のエッセイのほか、司修、谷川晃一らの幻想的な絵画作品を多数収録。
[出版社より]
責任編集|澁澤龍彦
出版社|河出書房新社[河出文庫]
定 価|1,200円+税
判 型|文庫判/並製
頁 数|392
ISBN|978-4-309-40769-2
初 版|2005年11月
Contents
鍵のかかる女(立木義浩)
少女(吉岡実)
悪魔のエロトギア―西欧美術史の背景(澁澤龍彦)
聖道門への憧れ(稲垣足穂)
アポリネールの秘めごと歌(堀口大學訳)
ネクロフィリアの画家 クロヴィス・トルイユ紹介(澁澤龍彦)
オスカー・パニツァ作 天上の悲劇、愛慾公会議(村田経和訳)
蓮から「さかしま」に―インド古詩評釈(松山俊太郎)
ポーノグラフィーの美学―スティーヴン・マーカスの“ポーノトピア”をめぐって(中田耕治)
特集フェティシズム1 毛皮を着たヴィーナス(石元泰博)
特集フェティシズム2 シンデレラの靴(種村季弘)
特集フェティシズム3 レチフと靴フェティシズム(生田耕作)
未来のイヴI~V(司修、中村宏、落合茂、谷川晃一、司修)
カフカの「処刑機械」とデュシャンの「大硝子」カルージュの分析(東野芳明)
蒸気機関車式殺人機械(中村宏)
人間蒸留装置 改良H・M13型之図(池田龍雄)
電気ウナギによる殺人機械(長新太)
正体の知れない恐怖、悪夢、狂気が映像化され自らを破壊する受像装置(堀内誠一)
八重霞 連載(一)~(三)(武智鉄二)
地獄の絵師=渓斎池田英泉
英泉えがく艶画のサドマゾヒズム(高橋鐵)
悪場所の秘儀(廣末保)
デモンの軌跡(出口裕弘)
Editor
澁澤 龍彦 Tatsuhiko Shibusawa
1928~87年。東京生まれ。東大仏文科卒。マルキ・ド・サドの著作を紹介する一方、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は『高丘親王航海記』など小説に独自の世界を展開した。
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