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PROMENADE / Multiple - Roadside Tree
¥2,750
金沢21世紀美術館「アペルト04 Nerhol Promenade / プロムナード」(2016年5月21日-2016年8月28日)のカタログ。 紙、印刷物の彫刻作品に取り組んできた彫刻家 飯田竜太、グラフィックデザイナーとして平面/視覚情報と向き合ってきた田中義久、その二人の邂逅から生まれたアーティスト・デュオがNerholです。物質とイメージといった別の角度から、互いに「紙」という日々大量に消費される流通物と向き合ってきた二人の協業は、大量の像を刻んだ紙の彫刻作品を生み出し、独特の立体感を持つヴィヴィッドな姿とともに見るものに鮮烈な印象を与えてきました。 Nerholは本展覧会にて、街路樹を少しずつ輪切りにししながら撮影された一枚一枚の写真を、大きく引き伸ばして束にし、刻み込んで制作された新シリーズ「multiple – roadside tree」や鏡面紙を用いた新作を発表します。美術館全体を遊歩の場としてとらえ「プロムナード」と名付けられた本展では、見る角度や距離によって多様な表情を見せる新作を通して、回遊することから現れてくる作品との関係について問いかけていきます。 [同展プレスリリースより] 著 者|Nerhol 編 集|金沢21世紀美術館 出版社|マイブックサービス 定 価|2,500円+税 判 型|A5変型判・上製 頁 数|128 ISBN|978-4-907490-09-6 初 版|2016年06月 Contents 星野太「時の彫刻」 山峰潤也「multiple - roadside tree/その存在それ自体について」 プロフィール [ 展覧会情報 ] アペルト04 Nerhol Promenade / プロムナード 金沢21世紀美術館:2016年5月21日-2016年8月28日10日
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バウハウス 歴史と理念〈記念版〉
¥2,200
SOLD OUT
バウハウスの基本図書 バウハウス創立100周年を記念し復刊。 1970年に美術選書、1988年に新装版(ともに美術出版社)として刊行された書籍の改訂版。新装版を底本とし、補遺1~3を増補。 「バウハウス」は、近代における最初の本格的なデザイン教育を試みた教育機関であると同時に、手工芸工房、労働協同体、実験研究所、大量生産モデル製作所、建築設計事務所、前衛的舞台芸術の拠点でもあった。 本書は、わずか14年とはいえデザインの実践機関として複雑にしてユニークな展開を示し、今日のデザイン教育の原点に位置するともいうべき「バウハウス」の歴史を詳述し、その理念を解き明かそうと試みたものである。 [出版社より] 著 者|利光功 出版社|マイブックサービス 定 価|2,000円+税 判 型|A5判・上製 頁 数|236 ISBN|978-4-907490-16-4 初 版|2019年12月 Contents プロローグ バウハウスの創立宣言 第一章 バウハウスへの道 第二章 ヴァイマルのバウハウス その一 草創期 第三章 ヴァイマルのバウハウス その二 工房教育 第四章 ヴァイマルのバウハウス その三 飛躍から閉鎖まで 第五章 デッサウのバウハウス その一 造形大学へ 第六章 デッサウのバウハウス その二 ハネス・マイアーの時代 第七章 デッサウのバウハウス その三 ミース・ファン・デル・ローエの時代 エピローグ ベルリンのバウハウス 首都での閃光 エピローグもうひとつ ニュー・バウハウス 補遺1「バウハウス」の名称について 補遺2 日本とバウハウス 補遺3 バウハウス関係文献紹介 あとがき Author 利光 功 Isao Toshimitsu 昭和9年東京府大森区(現東京都大田区)生まれ。東京大学文学部美学美術史学科卒業、同大学大学院人文科学研究科美学専修修士課程修了、文学修士。東京大学助手、玉川大学助教授・教授、東京工芸大学大学院教授、大分県立芸術文化短期大学学長・理事長を歴任。その間、東京大学、東京藝術大学、御茶ノ水女子大学などに非常勤講師として出講。また美学会委員、日本アートマネージメント学会会長などを務める。 著書:『バウハウス 歴史と理念』(美術出版社、昭和45年)、『美と芸術のプロムナード』(玉川大学出版部、平成10年)、『美と芸術のフェイズ』(勁草書房、平成15年)その他、共著、分担執筆著書多数。翻訳書:パウル・クレー『教育スケッチブック』(平成3年)、ラースロー・モホリ=ナギ『絵画・写真・映画』(平成5年)、ヴァルター・グロピウス『デッサウのバウハウス建築』(平成7年)、『ヴァイマルの国立バウハウス 1919‐1923』(平成21年、以上いずれも中央公論美術出版)、その他多数。
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ヒトのカタチ、彫刻 / 津田亜紀子・藤原彩人・青木千絵
¥2,475
SOLD OUT
静岡市美術館「Shizubi Project 4 ヒトのカタチ、彫刻 津田亜紀子 / 藤原彩人 / 青木千絵」(2014年12月16日-2015年3月22日)のカタログ。 Shizubi Projectでは、多くの人が行きかうエントランスホールの開放的な空間を活かして、現代のさまざまな美術の姿をご紹介します。第4回は、私たち人間の姿形(フォルム)をモチーフに、様々な素材を用いて「彫刻」とは何かを問い続ける3名の作家、津田亜紀子(1969-)、藤原彩人(1975-)、青木千絵(1981-)を紹介します。 津田亜紀子は、人体の原型を粘土で制作し、石膏で型取りを行い、最終的には透明な樹脂を使用して人の形を成り立たせます。そして軽やかな像を隠すかのよう に、その表面は花柄の布やレースで覆われています。表面にあふれる花柄や、残されたままの型取りの継ぎ目によって、人の形は曖昧で見えにくくなりますが、 抜け殻のような像からは確かな人の気配を感じます。 藤原彩人の陶の彫刻は、一つの型から何体もの複製を作り出していますが、重力にそって垂れ下がった釉薬や、人物の表情はそれぞれ少しずつ異なっています。 だらしなく手をぶら下げた空っぽな容器としての人体は、わずかに口を開いて呼吸をし、現実と空虚な世界を行き来しているかのようです。 そして青木千絵の作品は、大きな漆黒の塊から飛び出るリアルな下半身が目を惹きます。不安や恐怖といった負の感情が集積しているかのようですが、漆の持つ深い艶と相まった生命力のある造形からは、工芸的な美しさも感じられます。 長い彫刻の歴史のなかで、人体は普遍的なテーマとして繰り返し表現されてきました。「ヒトのカタチ」をつくること──「彫刻」をつくること──この古びてなお、根源的な問いかけに、樹脂、陶器、漆と、異なるアプローチで立ち向かう三者の表現を読み解きます。 [同展展覧会概要/静岡市美術館ホームページより] 編 集|静岡市美術館 出版社|マイブックサービス 定 価|2,250円+税 判 型|B5変型判 頁 数|112 ISBN|978-4-907490-05-8 初 版|2015年02月 Contents 金井直「チョウコクあるいは弱い触覚」 阿久津裕彦「人体と人体彫刻」 津田亜紀子 藤原彩人 青木千絵 以倉新「ヒトのカタチと『彫刻』――津田亜紀子、藤原彩人、青木千絵 3人の彫刻家について」 伊藤鮎「カタチとソザイ――3作家の素材の選択について」 作家略歴 [ 展覧会情報 ] Shizubi Project 4「ヒトのカタチ、彫刻 津田亜紀子 / 藤原彩人 / 青木千絵」 静岡市美術館 2014年12月16日-2015年3月22日
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彼方へ / 國府理・林勇気・宮永亮
¥1,527
静岡市美術館「Shizubi Project 6: 彼方へ 國府理・林勇気・宮永亮」のカタログ。 多くの人が行きかうエントランスホールの開放的な空間で、現代のさまざまな美術の姿を紹介してきたShizubi Project。第6回は、「彼方へ」と題して、國府理、林勇気、宮永亮の作品を展示します。 「私が乗り物を作りたかったのは、それを手に入れれば、どこかへ行けると思ったから」、プロペラをつけた自転車や、帆をはって風で進む自動車など、「KOKUFUMOBIL」として、自身の夢の乗り物を独自の設計思想と自らの手で生みだした國府理。”ここではない何処か”へ、乗り物としての機能に想像力をプラスして走らせる國府作品は、世界の中でほんとうに考え、自由であることを私たちに呼びかけ続けています。 林勇気の映像作品《もう一つの世界》(2014)は、ネット上から膨大な画像を切り抜いて浮遊させ、私たちをとりまくデジタル世界を鮮やかに可視化しました。3Dプリンタの登場などデータが直接物質化される時代に、画像やデータ、物質とは何かということを、私たちに優れて感覚的に体験させます。 宮永亮は各地に出かけ撮影した都市や田園の映像を、さまざまなレイヤー(層)として重ね編集します。ときに疾走し、ときにゆったりと流れる時間を映し出した映像は、優れたロードムービーの持つ世界の手触りが複雑に多層化され、固有の場所性を離れて、”どこでもない場所へと飛躍する”ような感覚を見るものに強く与えます。 彼方は、世界の彼方であり、メディア(デジタル世界)の彼方でもあります。それは、心の彼方かもしれません。世界が隅々まで探索され、急速に映像化される時代に、私たちはいつにも増して、彼方を必要としているのではないでしょうか。3人の作品は、私たちをそんな彼方に誘ってくれます。 [同展展覧会概要/静岡市美術館ホームページより] 編 集|静岡市美術館 出版社|マイブックサービス 定 価|1,389円+税 判 型|A4変型判 頁 数|98 ISBN|978-4-907490-10-2 初 版|2017年08月 Contents 國府理 林勇気 宮永亮 吉岡洋「並行世界的あこがれ」 吹田哲二郎インタビュー「國府理とSolar Power Lab.」 以倉新「彼方へ――國府理、林勇気、宮永亮の作品について」 作家略歴 展覧会概要 出品リスト [ 展覧会情報 ] Shizubi Project 6「彼方へ 國府理・林勇気・宮永亮」 静岡市美術館 エントランスホール・多目的室:2017年3月28日(火)-2017年6月18日(日) 展示室:2017年6月4日(日)-2017年6月18日(日)
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イザベル&アルフレド・アキリザン / 住む:プロジェクト——もうひとつの国
¥1,832
SOLD OUT
金沢21世紀美術館「イザベル・アキリザン アルフレド・アキリザン|住む:プロジェクト―もうひとつの国」(2013年8月3日~2013年11月10日)のカタログ。 イザベル&アルフレド・アキリザンによる《In-Habit(住む)》は、生産―消費の流れを示すダンボールを使って作る「家」を積み上げた、壮大なインスタレーション作品です。本作品は、ボルネオ島サバ州海岸部一帯を拠点にして暮らすバジャウ族の人々を参照しています。バジャウ族は船上または海の浅瀬に高床式住居を構え、一生を海の上で暮らす漂海民ですが、グローバル化の波を受けて、近年その暮らしぶりに変化が見られると言われています。 アキリザンはバジャウ族を通してアジアの現状を俯瞰し、経済的かつ文化的グローバライゼーションによって支えられている価値観が、画一化の危険性を拡張しているという現実に対峙しています。彼等自身もフィリピンに生まれ、現在はオーストラリアに移住して制作を続けていますが、「どこに住むか」「どのように住むか」について考えるプロジェクト「もうひとつの国」によって、あたりまえのことと考えてきた「住む」自由を脅かすような急速な世界情勢の変化に対して、個々人が直面する問題を共に考える場を提案し続けているのです。 今回の金沢でのプロジェクトは、地域の人々がバジャウ族の人々の暮らしに思いをはせながらダンボールで家を作り、それらが作品の一部として展示されます。美術館の近隣にあるアートスペースや金沢市内の学校などでも家作りのワークショップを行う予定です。また、会期中の週末には展示室内にワークショップ・ブースを設け、美術館を訪れた人々が作品の中でダンボールの家を作ることもできます。それらも次々に作品に付け加えられ、金沢の「もうひとつの国」が拡大していきます。 [同展プレスリリースより] 編 集|金沢21世紀美術館 出版社|マイブックサービス 定 価|1,666円+税 判 型|A5変型判・上製 頁 数|96 ISBN|978-4-907490-01-0 初 版|2013年09月 Contents プロジェクト制作過程 展示風景 ドローイング イザベル&アルフレド・アキリザン インタビュー 黒澤浩美「幸福は海に」 作家歴/謝辞/展覧会情報 [ 展覧会情報 ] イザベル・アキリザン アルフレド・アキリザン 住む:プロジェクト―もうひとつの国 金沢21世紀美術館 2013年8月3日~2013年11月10日