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nyx 第5号 聖なるもの/革命
¥2,200
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◎第一特集「聖なるもの」 主幹:江川純一×佐々木雄大 〈聖なるもの〉という概念は人間や社会、宗教にとって重要な意義をもちうるのだろうか。それとも、単なる虚構にすぎず、捨て去られるべきなのか。宗教学を軸に、さまざまな分野で語られることば〈聖なるもの〉を問い直す。 ◎第二特集「革命」 主幹:斎藤幸平 近年の世間において「革命」は「主流に反対を唱えるだけの時代遅れな野蛮なもの」程度に軽んじられているように見える。しかし革命は自由と平等を論じる際に不可欠な役割を果たしてきたのみならず、革命は主権、暴力、民主主義をめぐる様々な問い誘引してきた。その自由や平等をめぐる問いを改めてここに再構築していく。 ◎単発記事 千葉雅也×マルクス・ガブリエル「「新実在論」「思弁的実在論」の動向をめぐって」マルクス・ガブリエル京都大学講演 「なぜ世界は存在しないのか――〈意味の場の存在論〉の〈無世界観〉」 [編集部より] 主 幹|江川純一×佐々木雄大/斎藤幸平 出版社|堀之内出版 定 価|2,000円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|344 ISBN|978-4-906708-72-7 初 版|2018年09月 Contents [ 第一特集 聖なるもの ]主幹:江川純一×佐々木雄大 ・佐々木雄大 序文「〈聖なるもの〉のためのプロレゴメナ」 ・江川純一×佐々木雄大 対談「〈聖なるもの〉と私たちの生」 ・馬場真理子「空虚な「聖なるもの」」 ・桑原俊介「オットーの聖なるものと魂の根底(Fundus Animae, Seelengrund)――ドイツ神秘主義と近代認識論(心理学・論理学・美学)の系譜から」 ・江川純一「ペッタッツォーニの「サクロロジア」」 ・佐々木雄大「堕天使と悪魔の諍い――カイヨワとバタイユとの〈聖なるもの〉の差異」 ・ミルチャ・エリアーデ、奥山史亮 訳「原始神話体系」 ・奥山史亮「原始神話体系」解題 ・溝口大助「沸騰、贖罪、死――デュルケム学派宗教社会学における「聖なるもの」」 ・橋本一径「イメージと聖なるもの」 ・藤井修平「宗教認知科学(CSR)における脱神秘化された「聖なるもの」」 ・ドミニク・ヨーニャ=プラット、小藤朋保 訳「聖――形容語から実詞」 ・ダニエル・エルヴュー゠レジェ、田中浩喜 訳「社会学者と聖なるもの」 ・鶴岡賀雄「「聖なる(もの)」という言葉を使うために」 ・鴻池朋子×江川純一 対談「アート・魔法/呪術」 [ 第二特集 革命 ]主幹:斎藤幸平 ・深井智朗「宗教改革は「革命」なのか」 ・鳴子博子「ルソーの革命とフランス革命――暴力と道徳の関係をめぐって」 ・石川敬史「収斂としてのアメリカ革命」 ・斎藤幸平「革命と民主主義――マルクス対ポスト・マルクス主義」 ・塩川伸明「ポスト社会主義の時代にロシア革命とソ連を考える」 ・酒井隆史「各人はその能力に応じて、各人にはその必要に応じて――コミュニズムはなぜ「基盤的」なのか? [ マルクス・ガブリエル来日関連記事 ] 千葉雅也×マルクス・ガブリエル 対談 「新実在論」「思弁的実在論」の動向をめぐって マルクス・ガブリエル、加藤紫苑 訳 「なぜ世界は存在しないのか――意味の場の存在論と無世界観」 [ 単発記事 ] 飯田賢穂 レポート「なぜ、哲学なのか? 発言する哲学、越境する哲学」
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nyx 第4号 開かれたスコラ哲学/分析系政治哲学とその対抗者たち
¥2,200
スコラ哲学の隠された知恵の復興が現代の知を照らし出す新たな光源となることを願って——。 第一特集「開かれたスコラ哲学」は古代ギリシア哲学、教父哲学、ルネサンス、近代フランス思想、ドイツ観念論、現代哲学といった諸時代の思潮とスコラ哲学の連関を各分野最前線の研究者が論じます。今回のようにルネサンス以降も含めた仕方でスコラ哲学を開かれた土俵で本格的に論じなおすのは我が国においてはほぼ初めての試みとなります。 大陸系政治哲学 対 分析系政治哲学 ? 「政治」を「哲学する」とはどういうことか? その学問的・社会的な存在意義をどこに見出せるだろうか? 第二特集では政治哲学を多様なアプローチを含むものと捉えたうえで、各アプローチの明確化と、相互連携(あるいは対立)の可能性を探る。 [編集部より] 主 幹|山本芳久/乙部延剛 出版社|堀之内出版 定 価|2,000円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|280 ISBN|978-4-906708-71-0 初 版|2017年08月 Contents [ 第一特集 開かれたスコラ哲学 ] 主幹 山本芳久 ・稲垣良典・山本芳久対談「スコラ哲学からの挑戦」 ・松村良祐「自己を越え出る愛のかたち――トマス・アクィナスと擬ディオニュシオスにおける「脱我」」 ・土橋茂樹「自己投企と受容―東方教父起源の「神との合一」概念のトマス的再生」 ・山本芳久「三大一神教と中世哲学――超越と理性」 ・坂本邦暢「聖と俗のあいだのアリストテレス――スコラ学、文芸復興、宗教改革」 ・松森奈津子「初期近代スペインとスコラ学―反マキァヴェリズムにみる「有用な統治」と「善き信仰」」 ・飯田賢穂「法的拘束力の説明モデルとしての自然法論―─ルソーからスアレスへ」 ・三重野清顕「トマスとヘーゲル――有限者と無限者の関係をめぐる試論」 ・村井則夫「ハイデガーとスコラ学――超越範疇から超越論思考へ」 ・山内志朗「フランス現代思想とスコラ哲学」 ・山本芳久「マッキンタイアの「トマス的実在論」――哲学探求の基本構造」 ・アラスデア・マッキンタイア、野邊晴陽(訳)「The Tasks of Philosophyより「第九章 自らの課題に呼び戻される哲学jQuery33109739161237200782_1602647639178『信仰と理性』のトマス的読解」」 [ 第二特集「分析系政治哲学とその対抗者たち」 ] 主幹=乙部延剛 ・乙部延剛「対抗する諸政治哲学――分析的政治哲学と大陸的政治哲学を中心に」 ・松元雅和「分析系政治哲学における親科学的傾向?――反照的均衡とその行方」 ・井上 彰「政治哲学における思考実験とその擁護」 ・山岡龍一「政治的リアリズムの挑戦――寛容論をめぐって」 ・山本 圭「嫉妬・正義・民主主義」 ・森川輝一「引かれ者の小唄――「大陸系」政治哲学が語ろうとすること、「分析系」政治哲学が語らないこと」
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nyx 第3号 マルクス主義からマルクスへ/なぜベートーヴェンか
¥1,980
主 幹|マルクス研究会/岡田安樹浩 出版社|堀之内出版 定 価|1,800円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|284 ISBN|978-4-906708-70-3 初 版|2016年11月 Contents [ 第一特集 マルクス主義からマルクスへ ] 主幹 マルクス研究会 ・「マルクスとエンゲルスの労働組合論」 木下武男 1944年生まれ。元昭和大学教授。 ・「資本主義の「金融化」と『資本論』草稿研究」 小西一雄 1948年生まれ。立教大学名誉教授。 ・「マルクスのエコロジーノート」 斎藤幸平 1987年生まれ。カリフォルニア大学サンタバーバラ校客員研究員。 ・「「マルクス主義」を超えるマルクス:マルクス研究の新段階としてのMEGA研究」 佐々木隆治 1974年生まれ。立教大学経済学部准教授。 ・「マルクスの唯物論的国家論:「国家導出論争」再考」 隅田聡一郎 1986年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程。 ・「『ライン新聞』時代のマルクスの政治哲学」 平子友長 1951年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科名誉教授。 ・「地代論再読の可能性」 羽島有紀 1983年生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程。 ・「マルクスのセー法則批判」 宮田惟史 1983年生まれ。駒澤大学経済学部准教授。 ・「マルクスにおけるネイション、エスニシティおよび非西洋社会について」 ケヴィン・B・アンダーソン 1948年生まれ。カリフォルニア大学教授。 翻訳 隅田聡一郎 ・「マルクスとエンゲルスの自然科学研究におけるダーウィン」 アネリーゼ・グリーゼ 1935-2014年。元フンボルト大学教授。MEGA編集者。 翻訳 明石英人 1970年生まれ。駒澤大学経済学部准教授。 ・「マルクスのジェンダーと家族論」 ヘザー・ブラウン ウェストフィールド州立大学助教授。 翻訳 西亮太 1980年生まれ。中央大学法学部助教。 [ 第二特集 なぜベートーヴェンか――音と思想が交叉する音楽家 ] 主幹 岡田安樹浩 ・特別企画・野平一郎インタビュー「ベートーヴェンと私」 野平一郎 1953年生まれ。作曲家、ピアニスト。東京芸術大学音楽学部教授。 ・「思索する音楽――ベートーヴェンとドイツ思想」 池上純一 1950年生まれ。埼玉大学名誉教授。 ・「逡巡するベートーヴェン――第五交響曲の創作過程における楽章間接続の試み」 岡田安樹浩 1985年生まれ。国立音楽大学非常勤講師。 ・「ベートーヴェンのピアノ協奏曲再考――19世紀の出版譜からみる当時の響き」 越懸澤麻衣 1985年生まれ。昭和音楽大学非常勤講師。 ・「ベートーヴェン研究の現状――ふたつの視座から」 沼口 隆 1971年生まれ。国立音楽大学准教授。 ・「アルノルト・シェーリングのベートーヴェン解釈――「古楽」運動の一源泉をめぐる考察」 三重野清顕 1977年生まれ。お茶の水女子大学非常勤講師。
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nyx 第2号 ドイツ観念論と理性の復権/恋愛論
¥1,980
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主 幹|三重野清顕 出版社|堀之内出版 定 価|1,800円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|312 ISBN|978-4-906708-69-7 初 版|2015年12月 Contents [ 第一特集 ドイツ観念論と理性の復権 ] 主幹 三重野清顕 ・「ドイツ観念論」とはなにか?―あるいは「ドイツ観念論」はなぜそう呼ばれるべきではないのか? 大河内泰樹 ・ドイツ観念論年表 池松辰男 ・悲劇における時間――ヘルダーリンの時間論的思考をめぐって 三重野清顕 ・理性と歴史 桑原俊介 ・ヘーゲルにおける「反復」と「想起」―『精神現象学』における本来の「反復」としての「想起」 山田有希子 ・無限と有限の中間領域における知――ザロモン・マイモンの哲学 多田圭介 ・理性技術と国家――フィヒテの歴史哲学における理性の復権 中川明才 ・生きている哲学――ヤコービの「無知の学」と「信の実在論」が向かう先 下田和宣 ・観念論論駁への途上で――カントの超越論的観念論をめぐる批判と応答 城戸淳 ・啓蒙時代の人文主義――ニートハンマーの哲学と教養形成論 阿部ふく子 ・理性の他者・生成としての自然 中島新 ・形而上学の根本的問いに対するシェリングの答え――『啓示の哲学 初稿』における マルクス・ガブリエル(加藤紫苑・訳) ・解題――マルクス・ガブリエル「形而上学の根本的問いに対するシェリングの答え」を読むために 浅沼光樹 [ 第二特集 恋愛論 ] ・江戸の情炎――近世日本における「恋」の諸相 板東洋介 ・愛し合う身体と言葉のゆくえ――『ロミオとジュリエット』における愛、性、結婚 伊澤高志 ・恋愛という「宿痾」を生きる 宮野真生子 ・『万葉集』の恋歌と神 村田右富実 ・エロース、アガペー、カリタス――ルージュモンからアウグスティヌスへ 山本芳久 ・タブーは破られるためにある――エロティシズムにおける禁止と侵犯 佐々木雄大