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星沙たち、
¥2,200
音楽のために、生きている。青葉市子、はじめてのエッセイ集。 夢と現実が溶け合う、永遠に似た時間。深い海に潜って見つけた、小さな創作のかけら。 「大雨みたいな拍手が聞こえる。様々な人生のひとときを預かる、ステージの袖で、深呼吸をしている。どうか音楽よ、私たちを包んでと祈りながら。」 イラスト=青葉市子、装幀=名久井直子。 [出版社より] 著 者|青葉市子 出版社|講談社 定 価|2,000円+税 判 型|四六変型判/上製 頁 数|176 ISBN|9784065394946 発 行|2025年05月 Contents 1.停泊する商店街 2.手のひらの地球儀 3.夢のありか 4.蠢く聲たち 5.海の枕 6.空に浮かぶ塔 7.混線と結束 8.めくるめく旅路 9.兎の尾龍の爪 10.丘の上の青い光 11.水瓶 12.春のあらわし 13.翠たちの夢 14.あお、みどり。 15.夢法師 16.ねえ、ペンギン。 あとがき Author 青葉 市子 Ichiko Aoba 1990年生まれ。音楽家。自主レーベル〈hermine〉代表。 2010年のデビュー以来、8枚のオリジナル・アルバムをリリース。クラシックギターを中心とした繊細なサウンドと、夢幻的な歌声、詩的な世界観で国内外から高い評価を受けている。2021年から本格的に海外公演を開始し、数々の国際音楽フェスティバルにも出演。音楽活動を通じて森林・海洋保全を支援するプロジェクトにも参加している。2025年1月にはデビュー15周年を迎え、約4年ぶりとなる新作『Luminescent Creatures』を2月にリリース。 同月下旬からキャリア最大規模となるワールドツアー〈Luminescent Creatures World Tour〉を開催し、アジア、ヨーロッパ、北米、南米、オセアニアで計50公演以上を予定。 2023年5月号より『群像』でのエッセイ連載を開始、本書が初の単行本となる。FM京都〈FLAG RADIO〉では奇数月水曜日のDJを務めるほか、TVナレーション、CM・映画音楽制作、芸術祭でのパフォーマンスなど、多方面で活動している。
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ベオグラード日誌 増補版
¥1,056
戦争の傷、読書の歓び、セルビアでの暮らし。 日記文学の傑作、待望の増補文庫化。読売文学賞受賞作に、新たに最近6年間の日誌を増補。 セルビア語と日本語の詩を読み書く毎日、街角で語られるNATO空爆の悲惨な記憶、難民のこどもたちとの触れ合い、各地の戦争や東日本大震災へ寄せられる人びとの言葉、友人たちとの親密な時間、そして別れ……セルビアの首都ベオグラードで詩人が記した、歓びと哀しみの日々のかけら。読売文学賞受賞の日記文学の傑作に新たに最近6年間をまとめた日誌を増補。解説=小林エリカ。 [出版社より] 「激動の時代は続く。それでもささやかな営みが、出会いと別れが、細やかな他者との繋がりが、きっと世界を変える」 ――宇垣美里 著 者|山崎佳代子 出版社|筑摩書房[ちくま文庫] 定 価|960円+税 判 型|文庫判[並製] 頁 数|286 ISBN|978-4-480-44019-8 発 行|2025年04月 Contents はじめに またひとつ舟が出ていく ―― 2001年6月23日~12月26日 貝のための子守唄 ―― 2002年1月26日~12月27日 血まみれの童話 ―― 2003年1月1日~12月25日 痕跡 ―― 2004年1月2日~12月26日 谷に響く笛 ―― 2005年1月1日~12月24日 骸骨の瞳、骸骨の口 ―― 2006年1月5日~10月8日 軽くて小さいが麗しいもの ―― 2007年1月3日~5月7日 あきらめないでください ―― 2009年5月~2012年6月 終わりに ―― 「小さな言葉」という小窓から 続・ベオグラード日誌 ―― 2019年1月1日~2025年2月18日 解説 小林エリカ Author 山崎 佳代子 Kayoko Yamasaki 詩人、翻訳家。1956年生まれ、静岡市に育つ。北海道大学露文科卒業。サラエボ大学文学部、リュブリャナ民謡研究所留学を経て、1981年よりセルビア共和国ベオグラード市在住。ベオグラード大学文学部にて博士号取得(比較文学)。著書に『そこから青い闇がささやき』(ちくま文庫)、『パンと野いちご』(勁草書房)、『ドナウ、小さな水の旅』(左右社)など、詩集に『黙然をりて』『みをはやみ』(書肆山田)、『海にいったらいい』(思潮社)など、翻訳書にダニロ・キシュ『若き日の哀しみ』『死者の百科事典』(創元ライブラリ)などがある。
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傷を愛せるか 増補新版
¥792
どれほど医療が進んでも、傷ついた心を癒す薬はない。悲痛に満ちた被害者の回復には何が必要か。臨床医による深く沁みとおるエッセイ。 たとえ癒しがたい哀しみを抱えていても、傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。過去の傷から逃れられないとしても、好奇の目からは隠し、それでも恥じずに、傷とともにその後を生きつづけること──。 バリ島の寺院で、ブエノスアイレスの郊外で、冬の金沢で。旅のなかで思索をめぐらせた、トラウマ研究の第一人者による深く沁みとおるエッセイ。解説=天童荒太。 [出版社より] 著 者|宮地尚子 出版社|筑摩書房[ちくま文庫] 定 価|720円+税 判 型|文庫判[並製] 頁 数|256 ISBN|978-4-480-43816-4 発 行|2022年09月 Contents Ⅰ 内なる海、内なる空 なにもできなくても 〇(エン)=縁なるもの モレノの教会 水の中 内なる海 泡盛の瓶 だれかが自分のために祈ってくれるということ 予言・約束・夢 Ⅱ クロスする感性――米国滞在記+α 二〇〇七―二〇〇八 開くこと、閉じること 競争と幸せ ブルーオーシャンと寒村の海 冬の受難と楽しみ 宿命論と因果論 ホスピタリティと感情労働 右も左もわからない人たち 弱さを抱えたままの強さ 女らしさと男らしさ 動物と人間 見えるものと見えないもの 捨てるものと残すもの ソウル・ファミリー、魂の家族 人生の軌跡 Ⅲ 記憶の淵から 父と蛇 母が人質になったこと 母を見送る 溺れそうな気持ち 本当の非日常の話 張りつく薄い寂しさ Ⅳ 傷のある風景 傷を愛せるか あとがき 文庫版あとがき 解説 切実な告白と祈り 天童荒太 初出一覧 エピグラフ・出典 Author 宮地 尚子 Naoko Miyaji 一橋大学大学院社会学研究科特任教授。専門は文化精神医学・医療人類学・トラウマとジェンダー。精神科の医師として臨床をおこないつつ、研究をつづけている。1986年京都府立医科大学卒業。1993年同大学院修了。主な著書に『傷を愛せるか 増補新版』(ちくま文庫)、『トラウマ』(岩波新書)、『ははがうまれる』(福音館書店)、『環状島=トラウマの地政学』(みすず書房)、『傷つきのこころ学』(NHK出版)がある。
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目的をもたない意志 増補版 ——山川方夫エッセイ・コレクション
¥1,100
大江健三郎、アントニオーニ、若尾文子、東京、戦争、恋愛論……。夭折の天才作家、唯一のエッセイ集。妻・山川みどりの回想などを増補。 『文学』は私にとり、まず私の存在のしかたであり、態度なのだ——。 大江健三郎、サルトル、石原慎太郎、若尾文子、日劇、『去年マリエンバートで』、『キングコング対ゴジラ』……。文学はもちろん映画や自由、恋愛まで作家がクールな文体で語るエッセイ集。新たな7篇のほか、妻・山川みどりによる作家との出会いや夫婦の生活をめぐるエッセイ4篇を増補した決定版。 [出版社より] 著 者|山川方夫 編 者|高崎俊夫 出版社|筑摩書房[ちくま文庫] 定 価|1,000円+税 判 型|文庫判[並製] 頁 数|320 ISBN|978-4-480-44020-4 発 行|2025年04月 Contents 第一章 灰皿になれないということ 灰皿になれないということ 〝自由〟のイメージ 永井龍男氏の「一個」 ―― 〈作家論の試み〉 サルトルとの出逢い 早春の記憶 ―― グレアム・グリーンをめぐって 大江健三郎『われらの時代』 高橋和巳『悲の器』 村松剛『文学と詩精神』 獅子文六『町ッ子』 可笑しい奴 ―― 西島大君のこと 江藤淳氏について 中原弓彦氏について 『遠来の客たち』の頃 ―― 曾野綾子氏について 石原慎太郎氏について 第二章 わが町・東京 わが町・東京 神話 「日々の死」の銀座 正常という名の一つの狂気 ―― 「りゅうれんじん」〈仮題〉の原作者として 恋愛について 日劇 ―― 都会化のシンボル 麻美子と恵子と桐子の青春 海を見る 山を見る――ある心象風景として 「ザ・タリスマン」白書 半年の後…… わがままな由来 ―― ペンネーム誕生記 あの頃 一通行者の感慨 私の良妻論 第三章 目的をもたない意志 ―― 映画をめぐる断章 増村保造氏の個性とエロティシズム ―― 主に『妻は告白する』をめぐって 映画批評家への公開状 目的をもたない意志 ―― マルグリット・デュラスの個性 『情事』の観念性 中途半端な絶望 ―― アントニオーニの新作をめぐって 『二十歳の恋』 『去年マリエンバートで』への一つの疑問 『かくも長き不在』 『シルヴィ』の幻 『肉体市場』 『恋や恋なすな恋』 『オルフェの遺言』 『キングコング対ゴジラ』 付録 『山川方夫全集』月報より 山川みどり なにもかも忽然と 最初で最後の夏 ようこそ、はるばる二宮へ 三十三年目の二宮 批評家・エッセイストとしての山川方夫 高崎俊夫 ちくま文庫版のための編者あとがき 高崎俊夫 Author 山川 方夫 Masao Yamakawa 1930年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院中退後、第3次「三田文学」編集長として、江藤淳、坂上弘、曾野綾子をデビューさせるかたわら、自らも創作を発表する。「日々の死」で注目を集め、1958年に商業誌に進出。「演技の果て」「海の告発」など5作が芥川賞、「クリスマスの贈物」が直木賞の候補となる。65年、交通事故にて逝去。著書に『箱の中のあなた』『長くて短い一年』(ちくま文庫)、『親しい友人たち』(創元推理文庫)、『夏の葬列』『安南の王子』(集英社文庫)などがある。 Editor 高崎 俊夫 Toshio Takasaki 1954年福島県生まれ。「スターログ日本版」「月刊イメージフォーラム」「一枚の繪」「AVストア」編集部等を経て、フリーランスの編集者・映画評論家。編集した書籍に『ものみな映画で終わる ―― 花田清輝映画論集』(清流出版)、『テレビの青春』(今野勉著・NTT出版)、『ニセ札つかいの手記 ―― 武田泰淳異色短篇集』(中公文庫)、『親しい友人たち ―― 山川方夫ミステリ傑作選』(創元推理文庫)、『むしろ幻想が明快なのである ―― 虫明亜呂無レトロスペクティブ』(ちくま文庫)ほか多数。著書に『祝祭の日々 ―― 私の映画アトランダム』(国書刊行会)がある。
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おいしそうな文学。
¥1,320
物語は別腹。 29名の豪華執筆陣が綴る、古今東西の文学作品に登場する一品と、忘れられない読書体験。 読書欲と食欲をそそられる三ツ星<食×文学>エッセイ・アンソロジー。 物語の美食家たちを虜にした全29品。その味は、読んでみてのお楽しみ。まずは一口召し上がれ。 [出版社より] 編 者|群像編集部 出版社|講談社 定 価|1,200円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|128 ISBN|9784065384428 発 行|2025年02月 [ 執筆者一覧・50音順 ] 江國香織、枝元なほみ、粥川すず、木村衣有子、くどうれいん、斉藤倫、最果タヒ、向坂くじら、関口涼子、武塙麻衣子、田中知之、崔実、中条省平、土井善晴、奈倉有里、野村由芽、花田菜々子、原武史、原田ひ香、平松洋子、藤野可織、穂村弘、堀江敏幸、益田ミリ、町田康、三浦裕子、宮内悠介、宮崎純一、山崎佳代子
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湯気を食べる
¥1,760
最注目の著者による「自炊」エッセイ集。 幅広い分野で活躍する注目の作家・くどうれいんによる「食べること」にまつわるエッセイ集。「オレンジページ」の人気連載と河北新報での東北エッセイ連載に書き下ろしを多数加えた、心にひびく48編。 [出版社より] 著 者|くどうれいん 出版社|オレンジページ 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|212 ISBN|9784865937039 初 版|2025年03月 Contents 【第一章】湯気を食べる 湯気を食べる ディル? それはまかない 南国の王様 愛妻サンド アイスよわたしを追いかけて 福岡のうどん 鍋つゆ・ポテトチップス 棚に檸檬 白いさすまた すいかのサラダ くわず女房 ぶんぶん 庭サラダバー 手作りマヨネーズ おどろきの南蛮漬け かに玉ごはん いい海苔 すだち 寿司はファストフード シェーキーズってすばらしい ピザは円グラフ 醤油はいずれなくなる 【第二章】風を飲む 萩の月 ほや 菊のおひたしと天ぷら せり鍋 わかめ うーめん 笹かまぼこ お米は貰うもの きりたんぽ たらきく 風を飲む 【第三章】自炊は調律 自炊は調律 たまご丼 パン蒸し 好きな食べもの 献立は大行列 つくりおけぬ ねぎとろ ナッツと言いたかった 柿ピーの短刀 自炊の緑白黒赤 くる スナップえんどう 渡したいわたし お花見弁当 おわりに 初出リスト Author くどう れいん Rein Kudo 作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市在住。著書にエッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』『コーヒーにミルクを入れるような愛』、歌集『水中で口笛』、小説『氷柱の声』、創作童話『プンスカジャム』、絵本『あんまりすてきだったから』などがある。
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彼女たちに守られてきた
¥1,980
いつも一緒だった。彼女たちが教えてくれた、私の人生を守る方法。石井桃子、大島弓子、長くつ下のピッピ、ドラマの中の闘う人、母と作ったクッキー、カフェで一人過ごす女性…。新聞・雑誌で反響を呼んだ10年分のエッセイ。 [出版社より] 著 者|松田青子 出版社|中央公論新社 定 価|1,800円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|224 ISBN|978-4-12-005897-4 発 行|2025年03月 Contents 1 時々、外に出ていこう 「さすがにこれは」 担当者 公認「ビリヤニ女」 ほか 2 「当たり前」の痛みにさよなら 「お忙しいみたいで」 古くさいマニュアルのお店で 心で握手 ほか 3 彼女たちに守られてきた 彼女たちに守られてきた 青山みるく先生と『すてきなケティ』 ドラマ『悪女』に見た希望 ほか Author 松田 青子 Aoko Matsuda 1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞及び野間文芸新人賞候補となり、14年にTwitter文学賞第1位。19年、短篇「女が死ぬ」がシャーリイ・ジャクスン賞短篇部門の最終候補に。21年、『おばちゃんたちのいるところ』がレイ・ブラッドベリ賞の候補となったのち、ファイアークラッカー賞、世界幻想文学大賞を受賞し、23年、日伊ことばの架け橋賞を受賞。
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苦悩[OUTLET]
¥1,760
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ナチス占領下のパリで強制収容所からの夫の帰りを待つ苛烈な日々を綴った、文学の限界を超えた作品。デュラスが“私の生涯で最も重要なもの”と告白する、自伝的記録。表題作の他5篇。 [出版社より] 著 者|マルグリット・デュラス 訳 者|田中倫郎 出版社|河出書房新社 定 価|3,200円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|288 ISBN|978-4-309-20764-3 発 行|2019年01月 Contents Ⅰ 苦悩 Ⅱ ムッシュウX 仮称ピエール・ラビエ アルベール・デ・キャピタール/親独義勇隊員テル 手折られた刺草 オーレリア・パリ 解説 参考文献/年表 Author マルグリット・デュラス Marguerite Duras 1936年、ペルー生まれ。58年、リマのサン・マルコス大学卒業後スペインに留学、マドリード・コンプルテンセ大学で博士号を取得する。59年、短篇集『ボスたち』で作家デビュー、63年には初長篇『都会と犬ども』を発表し、一躍脚光を浴びる。その後、長篇を次々に発表、ラテンアメリカを代表する作家として確固たる地位を築く。74年、ペルーに帰国してからは作家活動の傍ら政治活動も積極的に行い、90年にはペルー大統領選に出馬するがアルベルト・フジモリに敗れる。その後も長篇小説を精力的に発表しつづけている。評論や戯曲も多数。2010年、ノーベル文学賞受賞。 Translator 田中倫郎 Michio Tanaka 1930年、広島県生まれ。東京大学文学部美学科卒業。訳書に、デュラス『モデラート・カンタービレ』『インディア・ソング』、ヴィルコンドレほか『デュラス[愛の生涯]』、フェルミーヌ『蜜蜂職人』など。
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家族最後の日[OUTLET]
¥935
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母との絶縁、義弟の自殺、夫の癌――。 写真家・植本一子が生きた、懸命な日常の記録。 ◎特設サイト https://www.ohtabooks.com/sp/kazoku/ [出版社より] 著 者|植本一子 出版社|太田出版 定 価|1,700円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|304 ISBN|9784778315559 発 行|2017年01月 Contents 母の場合 義弟の場合 弟の場合 Author 植本 一子 Ichiko Uemoto 1984年広島県生まれ。2003年にキヤノン写真新世紀で荒木経惟氏より優秀賞を受賞、写真家としてのキャリアをスタートさせる。広告、雑誌、CDジャケット、PV等幅広く活躍中。著書に『かなわない』(タバブックス)、『働けECD――わたしの育児混沌記』(ミュージック・マガジン)がある。
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ずっと、おしまいの地[OUTLET]
¥825
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SOLD OUT
おしまいシリーズ、ついに完結。 10年以上夫に誕生日を告げられずにいた妻こだま。鶏肉をバカにしている父が初めて食べたケンタッキー。19年共に過ごした猫の死と凧上げ。 著者の生活をありのままに描いた大人気エッセイ集「おしまいの地」シリーズの完結編となる3作目。 ◎特設サイト https://www.ohtabooks.com/sp/oshimai3/ [出版社より] 「生まれ育った何もない集落を、ちょっと変わった家族を、長続きしない仕事を、責めてばかりの自分を、書くことで少しずつ肯定できるようになった。「おしまいの地」は私の原点です」 ――こだま 著 者|こだま 出版社|太田出版 定 価|1,500円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|192 ISBN|9784778318239 発 行|2022年08月 Contents 先生のお葬式 きょうが誕生日だってずっと言えなかった ピカチュウの凧 花火きれいでしたね 抗鬱の舞 何かに目覚めた私たち タイムカプセルの行方 日記 父の終活 直角くん あの時の私です ぺら草 ほのぼの喫茶店 Author こだま Kodama エッセイスト・作家。実話を元にした私小説『夫のちんぽが入らない』でデビューし、Yahoo!検査大賞を2年連続で受賞(第3回、第4回)。二作目のエッセイ『ここは、おしまいの地』で第34回講談社エッセイ賞を受賞。
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お砂糖ひとさじで
¥1,760
小さなことへの喜びや楽しみ。それこそが、自分。 メアリー・ポピンズの映画に出てくる歌「お砂糖ひとさじで」。そこでは、小さな工夫で日常がどれだけ楽しくなるかが歌われる。ひとさじのお砂糖で、苦い薬も飲めるようになる――。 そんなふうに気持ちを軽くしてくれる、魔法の呪文のようなエッセイ。お気に入りのアイテムやちょっとした発見、ずっと変わらず好きなこと、新たに好きになったもの、時には疑問や怒りも。あらゆるもので日々は織り成されている。 『PHPスペシャル』の好評連載を書籍化。 [出版社より] 著 者|松田青子 出版社|PHP 定 価|1,600円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|280 ISBN|978-4-569-85712-1 発 行|2024年06月 Contents ●服を買わなくても平気だった ●お茶の時間を取り戻す ●私、参加してる! ●秘密の森に分け入って ●心躍るジャンクフード ●ファンシーに夢中 ●読書は心にいい ●運命のペンとノート ●副反応のシルバニア ●敏感肌の冒険 ●必要なものですんで! ●リップモンスターを探して ●それもまたよし ●タクシーへの怒り ●オックスフォードの晩餐 ●セボンスターとパンとバラ Author 松田 青子 Aoko Matsuda 1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞及び野間文芸新人賞候補に、14年にTwitter文学賞第1位となり、19年には『ワイルドフラワーの見えない一年』収録の「女が死ぬ」(英訳:ポリー・バートン)がアメリカのシャーリィ・ジャクスン賞短編部門の候補となった。
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海とサルデーニャ
¥1,540
五官と魂が震える旅。 一九二一年一月、作家は妻を伴い、シチリアからサルデーニャへと旅立つ。躍動感溢れる筆致で描かれる孤高の島の自然と人々。五官を震わせる名紀行。 「薄曇りの夜空のひろがるその下で、はるかかなたイオニア海の水平線に、金属が溶けあうように曙光がさしはじめた。よしと、一杯の紅茶とトーストのかけらを飲みこんだ」。 1921年1月、作家は妻“女王蜂”を伴い、居住していたシチリアからサルデーニャに向けて旅立つ。近代化のさなかにあっていまだ野性味を残す島の自然と人々。市場の野菜。山々を行く汽車とバス。だがこの島にも第一次世界大戦後の世情が影を落とし……。作家は確かな直感と観察によって、旅の跡を活き活きと書き綴る。本文庫では原書初版で削除された箇所を復元。ロレンス文学の頂点と評される傑作旅行記を名訳で。 [出版社より] 著 者|D. H. ロレンス 訳 者|武藤浩史 出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫] 定 価|1,400円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|368 ISBN|978-4-480-51283-3 発 行|2025年02月 Contents 1 パレルモまで 2 海 3 カリアリ 4 マンダス 5 ソルゴノへ 6 ヌーオロへ 7 テッラノーヴァへ、そして汽船 8 帰る 訳者あとがき 文庫版訳者あとがき Author D. H. ロレンス David Herbert Lawrence 1885-1930年。炭坑の「採炭請負人」の息子として生まれ、南仏ヴァンスで亡くなる。20世紀イギリス文学を代表する作家。『恋する女たち』『息子と恋人』『チャタレー夫人の恋人』『羽毛ある蛇』など12作の長篇小説を始め、数多くの中・短篇小説、戯曲、紀行文、評論・エッセイを遺した。 Translator 武藤 浩史 Hiroshi Muto 1958年東京生まれ。英国ウォリック大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学名誉教授。専門は英文学。
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幸あれ、知らんけど
¥1,870
SOLD OUT
神戸の街で40歳から子育てを始めた作者の、平凡だけどかけがえのない日常。集団登校を見守り、50歳を前にラーメン漬け生活を捨て肉体改造に励む。カレーうどんの汁を捨てる妻と大喧嘩、公園に恐竜がやって来る? 全人類の心に沁みる珠玉のエッセイ集。朝日新聞の人気連載を書籍化。 [出版社より] 著 者|平民金子 出版社|朝日新聞出版 定 価|1,700円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|240 ISBN|9784022520418 発 行|2025年03月 Contents 第一章 その向こう あほんだら、なにしてくれとんねん 日々を肯定する言葉、探しに 10年前、いまも残る細部の記憶 ほか 第二章 普段着で町へ 離任式 一両編成の電車 減量を決意する ほか 第三章 今いる世界に ドラえもんの王国へ ちょっとトイレに(石垣島日記1日目) ハッピーマート(石垣島日記2日目) ほか Author 平民金子 HeiminKaneko 1975年大阪生まれ。文筆家・写真家。中国、メキシコ、北海道、沖縄、東京などを転々とする。
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あなたのフェミはどこから?
¥1,980
あなたの"フェミ"はいつ、どこから始まりましたか? 個人的でありながらも共通する体験でもあり、連帯する基盤ともなるフェミニズムとの出会いを綴るリレーエッセイ。 文筆家、写真家、彫刻家、翻訳家、編集者、ライター、演出家、イラストレーター、学者、ソーシャルワーカー、精神科医など19人の書き手が、個人的でありながらも共通する体験でもあり、連帯する基盤ともなるフェミニズムとの出会いを綴るリレーエッセイ。「ウェブ平凡」連載に書きおろしも加えて単行本化。 著者は安達茉莉子、石原真衣、上田久美子、小川たまか、長田杏奈、小田原のどか、金井冬樹、鴻巣麻里香、高島鈴、武田砂鉄、長島有里枝、能町みね子、野中モモ、藤高和輝、星野概念、松尾亜紀子、松橋裕一郎(少年アヤ)、水上文、森山至貴の19人。 [出版社より] 出版社|平凡社 定 価|1,800円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|176 ISBN|9784582472349 発 行|2025年04月 Contents 安達茉莉子「自分の岸辺からはじめる」 松尾亜紀子「やばい間違ったかも、と震えてはじまることもある」 森山至貴「ぬるっと出会って、ずっと繫がって」 高島鈴「生まれ変わり」 石原真衣「先住民フェミニストでございます」 藤高和輝「i am a feminist.」 鴻巣麻里香「脱抑圧の三代記 ─ 私たちはなぜフェミニストでなくなるのか」 上田久美子「私のフェミはどこから。」 小川たまか「風が吹く野原が心の中にある」 星野概念「パワーのこと」 野中モモ「聞こえているから自分も言える」 水上文「BLとフェミニズム(のようなもの)」 金井冬樹「The Powerless Do Have Power.」 長田杏奈「シルバニアで遊べない子」 小田原のどか「受け取って、渡していく」 松橋裕一郎(少年アヤ)「わたし、そしてわたしたち」 能町みね子「神はいないが」 長島有里枝「わたしが千なら、フェミニズムはハク。」 武田砂鉄「ハッキリ答える前に」
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平熱のまま、この世界に熱狂したい[増補新版]
¥968
SOLD OUT
注目の文芸評論家、エッセイストである著者が等身大の言葉で日常を鮮やかに描いた文章集。増補を加えて待望の文庫化。 アルコール依存症、離婚を経て、取り組んだ断酒。自分の弱さを無視して「何者か」になろうとするより、生活を見つめなおし、トルストイとフィッシュマンズなどに打ちのめされながらも、すでにあるものを感じ取るほうが人生を豊かにできると確信する。様々な文学作品を引きながら、日常の風景と感情の機微を鮮やかに言葉にする。新たに3篇を加え増補新版として文庫化。解説=山本貴光・吉川浩満。 [出版社より] 「真の意味で優しい人が書いた、読んでいるだけで気持ちがどんどん落ち着いていく本です」 ――吉本ばなな 著 者|宮崎智之 出版社|筑摩書房[ちくま文庫] 定 価|880円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|288 ISBN|978-4-480-43963-5 初 版|2024年06月 Contents 1章 僕は強くなれなかった 打算的な優しさと「〇を作る理論」 「何者か」になりたい夜を抱きしめて 僕は強くなれなかった ありのままの世界 平熱のまま、この世界に熱狂したい 2章 わからないことだらけの 世界で生きている 朝顔が恋しているのは誰? 不快だけど大切なことを教えてくれた作品 私はそうは思いません 35歳問題 わからないことだらけの世界で生きている 3章 弱き者たちのパレード 二瓶さんとの雅な蹴鞠 舌の根が乾かないおじさん ヤブさん、原始的で狂おしい残念な魅力 紳士は華麗にオナラする 肉と人と醜いアヒルの子 中田英寿に似た男 4章 弱くある贅沢 「細マッチョ」をめぐる冒険 クローゼットの中の時間 弱くある贅沢 僕の好きだった先輩 補章 川下への眼 一生懸命で寂しい人 八〇〇回目くらいの話 川下への眼 あとがき 文庫版あとがき 飄然と、弱い自分を語ることから始める 山本貴光 全身随筆家 吉川浩満 Author 宮崎 智之 Tomoyuki Miyazaki 1982年生まれ。東京都出身。文芸評論家、エッセイスト。明治大学文学部卒業。地域紙記者、編集プロダクションなどを経て、フリーライターに。人間観察、現代の常識・非常識、カルチャーなどについての執筆を得意とする。著作に『モヤモヤの日々』(晶文社)、『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎)、『平熱のまま、この世界に熱狂したい』(幻冬舎)、『宮崎智之セレクト 中原中也名詩選』(アンソロジー、田畑書店)、『モヤモヤの日々』(晶文社)、共著に『吉田健一ふたたび』(冨山房インターナショナル)などがある。共著は「紀伊國屋じんぶん大賞2020」の14位に入選。文學界2023年9月号「特集 エッセイが読みたい」号に巻末を飾るエッセイ論を寄稿。
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それはただの偶然
¥1,540
いつか別れる日のために どこまでも一緒に歩いた わたしたち ー 自費出版で初めてエッセイ集を作りました。今年の春に事件に巻き込まれてしまい、かなり苦しい日々を過ごしてきました。生きることさえ諦めそうになったけれど、書くことはそんな自分を助けてくれました。 夏から秋にかけて書いた7篇と併せて『文學界』『ベストエッセイ2024』に掲載された1篇、少しの詩を載せています。 また、今回「わたしの現在地」というシリーズ名をつけたので、気長に作り続けていけたらと思っています。 [著者より] 「失われてしまったものや、残されたひとたちのことが、ここにはちゃんと書かれているように思います。」 ——柴山浩紀[編集者] 「新刊は、書き手としての一子ベストワークを更新してると思います。エッセイ集として編まれることを意識して書かれたことが、読んでいてもわかったし、あとがきを読んでもなるほどという感じで、移行期/過渡期的だった「愛は時間がかかる」よりも腰の据わった、覚悟みたいなものを感じる本でした。やっぱり日記からエッセイに、というのはきっとすごい難しいハードルで、そこを越えて=いろんなものを手放して、その代わりにエッセイでないと書けないことを書いている。 そして思ったのは、もしかしたらこれは「エッセイスト植本一子」誕生の書であり、同時に、「日記作家植本一子」との決別の書なのではないか、みたいなことでした。もう一子さんは日記を書かない(書けない)んじゃないか。でもそれはまあ自然というか仕方ないというか必然的なもので、一子さんはこれまでも常に、自分の大事なことを書くために最善の方法として日記という形を選んできたのだと思うし、いまはその大事なことを書くために必要な形が変わってきたということなんだと思います。」 ——滝口悠生[小説家] 著 者|植本一子 定 価|1,400円+税 判 型|文庫判・並製 頁 数|182 発 行|2024年12月 Contents 一緒に生きていこうぜ 春 小森さんと私 タトゥーを入れる それは愛と呼ばれる何か 新しい友達 高橋さんのこと お葬式のメンバー ねこのきもち 私たちの本当の終わり あとがき 植本一子 出版年表 Author 植本 一子 Ichiko Uemoto 1984年広島県生まれ。2003年にキヤノン写真新世紀で優秀賞を受賞。2013年、下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げる。主な著書に『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』『フェルメール』『台風一過』『家族最初の日』『愛は時間がかかる』、写真集に『うれしい生活』などがある。
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個人的な三ヶ月 にぎやかな季節
¥1,760
今年も自費出版で本を作ってみました。 その名も「個人的な三ヶ月 にぎやかな季節」です。 2021年の1月から3月までの個人的な三ヶ月間の記録を約12万字に及ぶ日記でお届けします。 緊急事態宣言下で身の回りに起きた数々の出来事……。とうとう上の娘が小学校卒業したと思ったら、パートナーは仕事をやめ、新しい道を模索することに。 娘たち、パートナー、大切な友人たちとのかけがえのない日々。 家族って、結婚って、一緒に生きるってなんだろう。 [著者より] 著 者|植本一子 定 価|1,600円+税 判 型|185×130mm・コデックス製 頁 数|176[カラー写真16P] 発 行|2021年05月 Contents 2021年1月 2021年2月 2021年3月 あとがき「ミツは存在しない」 Author 植本 一子 Ichiko Uemoto 1984年広島県生まれ。2003年にキヤノン写真新世紀で優秀賞を受賞。2013年、下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げる。主な著書に『かなわない』『家族最後の日』『降伏の記録』『フェルメール』『台風一過』『家族最初の日』『愛は時間がかかる』、写真集に『うれしい生活』などがある。
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われわれの雰囲気
¥1,430
ピコちゃんが倒れた! 約束の時間に友達が来ない。音沙汰もない。何かがおかしい。嫌な予感がする......。その予感は的中、友達はいまICUにいて、意識がないらしい。でも、コロナ禍では病院へかけつけることもできない。目を覚まさない友達をめぐる日々の記録と、意識を取り戻してからの本人による日記を収録。 「今振り返って印象に残っているのは、知っていたはずの「人間はみんないつか死ぬ」の中に自分が入っている自覚がなく、今回の怪我と入院でそれが「自分も死ぬ」になったことです。またうまく言葉にできませんが、スイッチがひとつ切り替わったかのようです。そしてそれを形に残せてすごくうれしい。」——おわりにより [著者より] 著 者|植本一子・碇雪恵・柏木ゆか 定 価|1,300円+税 判 型|190×110mm・並製 頁 数|128 発 行|2023年05月 Contents はじめに 何をみてもピコを思い出す 植本一子 ピコちゃんが未読だった時のこと 碇雪恵 * おわりに 怪我と入院の雰囲気 柏木ゆか Author 植本 一子 Ichiko Uemoto 1984年広島県生まれ。写真家。2003年にキヤノン写真新世紀で優秀賞を受賞。2013年、「下北沢に自然光を使った写真館 「天然スタジオ」を立ち上げる。著書に『かなわない』など。 碇 雪恵 Yukie Ikari 1983年北海道生まれ。ライター。2022年11月に自主制作本『35歳からの反抗期入門』を発売。新宿ゴールデン街のバー「月に吠える」金曜店番。 柏木 ゆか Yuka Kashiwagi 1983年神奈川県生まれ。人事・労務担当。国家資格キャリアコンサルタント。
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俺の文章修行
¥1,870
ゴミカスみたいなおのれを命懸けで書いてきた——。町田康の文体に宿るその精神と技巧。はじめての告白。「お互い、ええ文章書こうで!」 ・千回読んだ『ちからたろう』がつくった文章の原型と世界観 ・ゴミ捨て場から持ち去った『ことわざ故事金言小事典』の活躍 ・筋道を見せる「プロレス」的文章と敵を倒すための「格闘技」的文章の違い ・「俺は」と書き始めるか? 「私は」と書き始めるか? その一瞬が次の内容を決める ・「書く姿勢」を取れるのは、いずれ此の世からいなくなる人間だけ ・文章のいけず――かさね、刻み、間引き、ばか丁寧、無人情/薄情、置換、時代錯誤、がちゃこ、国訛、半畳、ライブ、バラバラ――を使う この世にある、書くことでしか伝わらない現実。生きるための文章読本。 [出版社より] 著 者|町田康 出版社|幻冬舎 定 価|1,700円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|264 ISBN|9784344043954 発 行|2025年01月 Contents ・文章力と読書の関係 文章力とは使える言葉を増やすこと。そこに裏道はあるか? ・文章力をつけるための読書 読む本はなんだってよい。でもたくさん読めばいいわけではない ・これまで読んできた本の影響 千回読んだ『ちからたろう』がつくった文章の原型と世界観 ・幼少期に設計された文章を書く装置 「この世には理解できないことがある」と『ちからたろう』は教えてくれた ・文章を書く装置の性能を上げる 町田少年が発見した「物語の気持ちよさ」と「わからないのおもしろさ」 ・物語の筋を読む以外の本の読み方 北杜夫「三人の小市民」の再読で自分に組み込まれた新しい言葉 ・語彙についての俺の告白 ゴミ捨て場から持ち去った『ことわざ故事金言小事典』の活躍 ・文体が誕生するとき 自分の脳に埋め込まれた文章変換装置を自分で操作できる人とできない人 ・「文章教室」の効能 伝わりやすい文章を書いても伝わらない現実がある ・「書きたい気持ち」というもの 生まれ持った才能以外の少ない才能を活用する ・文章に技巧を凝らす 筋道を見せる「プロレス」的文章と敵を倒すための「格闘技」的文章の違い ・「迂回」という技法 「テレビ」を「テレビジョン」と書く時に現れるもうひとつの現実 ・「いけず」という迂回 人として誠実であると小説は二行で終わる ・文章の「いけず」 「物語」という不自然で精巧な模型に働きかけるノイズの役割 ・物語が持つ攻撃性への自覚 物語は筋を持ち、道徳と結びつき、人間の感情に縛りを掛ける ・文章の「いけず」の種類 かさね、刻み、間引き、ばか丁寧、無人情/薄情、置換、時代錯誤、がちゃこ、国訛、半畳、ライブ、バラバラ ・文章のいけず―「刻み」「間引き」 奇怪で理不尽な個別的現実を立ち上げる技法 ・文章のいけず―「ばか丁寧」「無人情/薄情」 常につきまとう「これをやっておもろいのか、おもろないのか」問題 ・文章のいけず―「置換」「時代錯誤」「がちゃこ」 夏目漱石も多用した「時代錯誤」は地の文で使えると渋い ・文章のいけず―「国訛」「半畳」「ライブ」 独善を避けるために技法は常に「ミックススタイル」を意識する〔ほか〕 Author 町田 康 Ko Machida 1962年大阪府生まれ。町田町蔵の名で歌手活動を始め、1981年パンクバンド「INU」の『メシ喰うな』でレコードデビュー。俳優としても活躍する。1996年、初の小説「くっすん大黒」を発表、同作は翌1997年Bunkamuraドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞した。以降、2000年「きれぎれ」で芥川賞、2001年詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、2002年「権現の踊り子」で川端康成文学賞、2005年『告白』で谷崎潤一郎賞、2008年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。他の著書に『夫婦茶碗』『猫にかまけて』『浄土』『ギケイキ』『スピンク日記』『餓鬼道巡行』『リフォームの爆発』など多数。
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本は眺めたり触ったりが楽しい
¥880
SOLD OUT
積みあげたり、適当に開いたり、声に出して読んだり、ただ手にとって眺めたり……。本の読み方に決まりはない、自由にやろう! 本が好きな人は、みんな、いろんなふうに読んでいる。読まずに読む方法を知る人だっている。こころが軽くなり、読書が楽しくなって、もっと本を読みたくなる名著『眺めたり触ったり』が題名をすこし変えて、待望の文庫化。楽しい絵も満載! 「文庫版への追記」もあり。 [出版社より] 著 者|青山南 絵 |阿部真理子 出版社|筑摩書房[ちくま文庫] 定 価|800円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|240 ISBN|978-4-480-43932-1 発 行|2024年02月 Author 青山南 Minami Aoyama 1949年、福島県生まれ。翻訳家、エッセイスト。早稲田大学卒業。著書に『小説はゴシップが楽しい』(晶文社)、『60歳からの外国語修行』(岩波新書)、『ピーターとペーターの狭間で』(ちくま文庫)、『南の話』(毎日新聞出版)、『短編小説のアメリカ52講』(平凡社ライブラリー)ほか。訳書にカルヴィン・トムキンズ『優雅な生活が最高の復讐である』(田畑書店)、ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』(河出文庫)、阿部真理子のイラスト満載のアメリカ現代短編傑作選『世界は何回も消滅する』(筑摩書房)ほかがある。 Illustrator 阿部 真理子 Mariko Abe 1959年、福島県生まれ。イラストレーター。大阪芸術大学デザイン学科卒業。絵本に『ボクがこんなにふとった理由』(こぐま社)、『むしゃむしゃマンモス』(講談社)、青山南との共作で『あんなかいぶつみたことない』(BL出版)がある。2010年没。
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神戸、書いてどうなるのか
¥968
SOLD OUT
食堂、酒場、喫茶店、銭湯、本、レコード、散歩……108のエッセイで語る、神戸の暮らしと記憶。装画=坂本慎太郎、解説=tofubeats。 神戸。海と山に挟まれたその街には、食堂、酒場、喫茶店、レコード店、書店、映画館、商店街、銭湯など人々に愛される場所があり、その街についての素晴らしい本や歌があり、著者の大切な思い出がある。108のエッセイで語る、ひとつの街の暮らしと記憶。「私が愛した神戸の多くのものは姿を消したけれど、神戸が面白くなくなったとは言わない」。写真・イラストマップも収録。 [出版社より] 著 者|安田謙一 出版社|筑摩書房[ちくま文庫] 定 価|880円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|288 ISBN|978-4-480-43966-6 発 行|2024年06月 Contents 第一章 食べたり?んだり、神戸 第二章 ぶらぶら歩く、神戸 第三章 神戸を読む、観る、聴く、買う 第四章 神戸の記憶 第五章 神戸育ちのてぃーんずぶるーす 暴力戦士 西東三鬼――単行本版あとがきにかえて 神戸、そして――文庫版あとがきにかえて 解説 「神戸、書いてどうなるのか」について書いてどうなるのか tofubeats 写真/永田収 イラスト/山内庸資 カバーイラスト/坂本慎太郎 デザイン/中村道高(tetome) Author 安田 謙一 Kenichi Yasuda 1962年神戸生まれ、神戸在住の「ロック漫筆家」。ポップカルチャーを中心に様々な媒体で執筆を行うほか、CD監修、ラジオDJなど多岐にわたって活動する。著書に『ピントがボケる音』(国書刊行会)、『なんとかと なんとかがいた なんとかズ』(プレスポップ)、『ライブ漫筆』(誠光社)があり、市川誠との共著に『すべてのレコジャケはバナナにあこがれる。』(太田出版)、辻井タカヒロとの共著に『ロックンロールストーブリーグ』(音楽出版社)、『書をステディー町へレディゴー』(誠光社)がある。
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虎のたましい人魚の涙
¥682
SOLD OUT
発売即重版。『うたうおばけ』『桃を煮るひと』最注目の著者による、名エッセイ集。 八月の木曜日、朝八時半すぎ。わたしは通勤中に、琥珀のピアスを衝動買いした――。いま、いまが、いまじゃなくなるなら、いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。 会社員と作家の両立。書くこと、働くこと。そして、独立。へとへとの夜にじんわり心にしみる23編のエッセイ集。文庫版あとがき収録。 [出版社より] 「花束よりも眩しくて鮮やかな言葉を胸に私たちも、今日という日へ祝祭を」 ――杉咲 花 著 者|くどうれいん 出版社|講談社[講談社文庫] 定 価|620円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|224 ISBN|978-4-06-535422-3 発 行|2024年04月 Author くどう れいん 作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、第165回芥川賞候補作となった小説『氷柱の声』、エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』、歌集『水中で口笛』、第72回小学館児童出版文化賞候補作となった絵本『あんまりすてきだったから』などがある。俳句短歌は工藤玲音名義で活動。
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うたうおばけ
¥682
SOLD OUT
全国の書店員から熱烈な支持。最注目の著者による、大反響エッセイ文庫化。 人生はドラマではないが、シーンは急にくる。わたしたちはそれぞれに様々な人と、その人生ごとすれ違う。だから、花やうさぎや冷蔵庫やサメやスーパーボールの泳ぐ水族館のように毎日はおもしろい―― 。 短歌、小説、絵本と幅広く活躍する著者が描く、「ともだち」との嘘みたいな本当の日々。 大反響の傑作エッセイ。文庫版あとがき収録。 [出版社より] 著 者|くどうれいん 出版社|講談社[講談社文庫] 定 価|620円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|224 ISBN|978-4-06-532877-4 発 行|2023年10月 Contents うたうおばけ/ミオ/アミ/まみちゃん/Sabotage/パソコンのひと/内線のひと/ 瞳さん/謎の塚澤/暗号のスズキくん/物理教師/回転寿司に来るたびに/ 雪はおいしい/一千万円分の不幸/八月の昼餉/イナダ/不要な金属/ かわいいよね/冬の夜のタクシー/ロマンスカーの思い出/抜けないボクシンググローブ/ からあげボーイズ/エリマキトカゲ/きぼうを見よう/秩父で野宿/うにの上/ まつげ屋のギャル/桃とくらげ/ひとり占め/クロワッサン/終電二本前の雷鳴/ 白い鯨/バナナとビニニ/わたしVS(笑)/ふきちゃん/ 死んだおばあちゃんと死んでないおばあちゃん/喜怒哀楽寒海老帆立/ 山さん/あこがれの杯/あとがき/文庫版あとがき Author くどう れいん 作家。1994年生まれ。岩手県盛岡市出身・在住。著書に、第165回芥川賞候補作となった小説『氷柱の声』、エッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『虎のたましい人魚の涙』『桃を煮るひと』、歌集『水中で口笛』、第72回小学館児童出版文化賞候補作となった絵本『あんまりすてきだったから』などがある。俳句短歌は工藤玲音名義で活動。
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リマーク 1997-2007
¥1,980
SOLD OUT
思索とは謎を呼吸することだ。読むとは絶句の息遣いに耳を澄ますことである。 存在そのものに迫る、謎の思索日記。亡くなる前1カ月分の新稿を付した、終わりと見えるところから始まる思索の原型の言葉。 [出版社より] 著 者|池田晶子 出版社|トランスビュー 定 価|1,800円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|229 ISBN|9784901510530 発 行|2007年0月 Author 池田 晶子 Akiko Ikeda 1960年生まれ。慶応大学文学部哲学科卒業。専門用語による「哲学」についての論ではなく、哲学するとはどういうことかを日常の言葉を用いて示し、多くの読者を得る。著作は数多く、中でも『14歳からの哲学』は反響を呼ぶ。2007年2月23日、没。