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Paris en Vert 緑色のパリ——街をささえる人、彩るモノ
¥1,760
パリと働く人をこよなく愛する写真作家が、「華の都」に20年通い続け、「街をささえる人と彩るモノ」でつづる「すっぴんのパリ」。 オペラ座前をダンスするように路上清掃する緑色のクルマ、エッフェル塔を眺めながら緑色のゴミ箱を回収する清掃員のユニフォームもまた緑色…。 著者いわく「違和感はある。でも、それが、いい」。 同時多発テロの直後にも訪ねた街で、清掃員にも直撃インタビューし、年間4000万人の観光客は誰も知らないのに、パリっ子は誰でも知っている異色の街案内。 [出版社より] 著 者|田中淳 出版社|ころから 定 価|1,600円+税 判 型|A5変型判/並製 頁 数|96 ISBN|978-4-907239-22-0 初 版|2016年11月 Contents はじめに Chapitre1 パリをささえる人びと Chapitre2 街並みと「緑」 Chapitre3 モンパルナス/シャン・ドゥ・マルス Chapitre4 モンマルトル/バティニョール Chapitre5 バスティーユ/レピュブリック Chapitre6 オペラ Chapitre7 レ・アル/ソンティエ Chapitre8 シャン・ゼリゼ/トロカデロ/パッスィー Chapitre9 カルティエ・ラタン/ビュット・オ・カイユ おわりに パリ・レピュブリック広場にて Author 田中 淳 1967年石川県生まれ。金沢大学(教育学部)卒。1995年に初めてパリを訪ね、以後、フランス、イタリアの各地を訪ね歩く。美しい街並みや面白いモノ、働く人の姿などをこよなく愛する写真作家。 〈 ウエブサイト 〉旅先で、道草 http://tabisakide.michikusa.jp/
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モロトフ・カクテルをガンディーと 平和主義者のための暴力論
¥1,650
「カネなし生活」で知られるマーク・ボイル(『ぼくはお金を使わずに生きることにした』著者)が非暴力神話を解体する。 「もう、たくさんだ!」と声をあげるために——。 [出版社より] 著 者|マーク・ボイル 出版社|ころから 定 価|1,500円+税 判 型|文庫判/並製 頁 数|416 ISBN|978-4-907239-49-7 初 版|2020年06月 Contents 序章 3Rをアップグレードせよ 第1章 平和主義者のための暴力論 第2章 カネで買える最高に暴力的なシステム 第3章 改良主義は無意味 第4章 再統合の時代の自己防衛 第5章 非暴力 権力者好みの抗議手法 第6章 尊厳ある人生 第7章 免疫抗体 第8章 オオカミの復活 訳者あとがき 与えられた「物語」との決別を 原注 Author マーク・ボイル Mark Boyle 1979年、アイルランド生まれ。2007年に英国ブリストルでフリーエコノミー(無銭経済)運動を立ちあげ、2008年の無買デーからお金を一切使わない生活実験を開始。実験最初の1年間の記録『ぼくはお金を使わずに生きることにした』(紀伊國屋書店)は19カ国で刊行され、大きな反響を呼んだ。現在はアイルランド西部の小農場で、電気もガスも水道もないセルフビルドの小屋に暮らし、贈与経済の実践をつづけている。他の著書に『無銭経済宣言——お金を使わずに生きる方法』、The Way Home: Tales from a life without technology(紀伊國屋書店より邦訳刊行予定)がある。 Translator 吉田 奈緒子 Naoko Yoshida 1968年、神奈川県生まれ。東京外国語大学インド・パーキスターン語学科卒。英国エセックス大学修士(社会言語学専攻)。現在、千葉・南房総で半農半翻訳の生活を送っている。訳書に、マーク・ボイル『ぼくはお金を使わずに生きることにした』『無銭経済宣言——お金を使わずに生きる方法』、マーク・サンディーン『スエロは洞窟で暮らすことにした』(いずれも紀伊國屋書店)。
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無冠、されど至強 東京朝鮮高校サッカー部と金明植の時代
¥2,530
1970年代から80年代にかけて、あらゆるサッカー強豪校が東京朝高との対戦を望んだ。 日本の高校が東京・十条に足繁く通う姿は、いつしか「朝高詣で」と呼ばれるまでになった。 では、カナリア軍団=帝京を率いたのが古沼貞雄ならば、高校年代の「影のナンバーワン」と呼ばれた東京朝高サッカー部を育て上げたのは誰なのかーー。 公式戦に出られず、長年不可視におかれてきた東京朝高サッカー部を、ジャーナリストの木村元彦が、いま可視化する。 [出版社より] 著 者|木村元彦 出版社|ころから 定 価|2,300円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|256 ISBN|978-4-907239-25-1 初 版|2017年8月 Contents プロローグ 「勝負師」が恐れた東京朝高 第1章 ストリートが生んだクラッキたち 第2章 「最強」伝説の萌芽 第3章 日本の大学、朝鮮の蹴球団 第4章 無冠、されど至強 第5章 ヤクザになるしかなかった エピローグ ぼくらはもう一緒に生きている 参考文献 索引 Author 木村 元彦 Yukihiko Kimura 1962年愛知県生まれ。中央大学卒。ノンフィクションライター。東欧やアジアの民族問題を中心に取材、執筆活動を続ける。おもな著書に『オシムの言葉』(集英社文庫)、『蹴る群れ』(集英社文庫)、『徳は孤ならず』(集英社)、共著に『さらば、ヘイト本!』(ころから)など。
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13坪の本屋の奇跡 「闘い、そしてつながる」隆祥館書店の70年
¥1,870
いま「町の本屋」が消えていっている。 本が売れないから、というのは理由のひとつでしかない。そこには、「売りたい本が来ないから」という理由がある。「いらない本が送りつけられるから」という理由もある。どういうことだろうかーー。 創業70周年を迎えた大阪・谷六のわずか13坪の本屋「隆祥館書店」からいまの出版業界はどう見えるのか? ジャーナリスト木村元彦が、町の本屋の「闘い」を丹念に描きだす。 ー 大阪・谷町六丁目(通称「谷六」)の面積わずら13坪の本屋から見える出版業界をジャーナリストの木村元彦さんが描く。店主の二村知子は2019年から雑誌やネット媒体で「なぜ書店にヘイト本があふれるのか」といった視点から理不尽な出版流通に声をあげている。同時に、地域の人たちと本の著者をつなぐ集いを200回以上続けている。闘いとつながりは、”リアル”書店の両輪。「町から本屋が消えていく」と嘆くのではない実践と理念をこの本で伝えたいと思い刊行します。 [出版社より] 著 者|木村元彦 出版社|ころから 定 価|1,700円+税 判 型|A5変型判 頁 数|200 ISBN|978-4-907239-43-5 初 版|2019年11月 Author 木村 元彦 Yukihiko Kimura 1962年愛知県生まれ。中央大学卒。ノンフィクションライター。東欧やアジアの民族問題を中心に取材、執筆活動を続ける。おもな著書に『オシムの言葉』(集英社文庫)、『蹴る群れ』(集英社文庫)、『無冠、されど至強 東京朝鮮高校サッカー部と金明植の時代』(ころから)、共著に『さらば、ヘイト本!』(ころから)など。
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集まると使える 80年代 運動の中の演劇と演劇の中の運動
¥2,530
1989年生まれ、異能の演出家・羽鳥嘉郎が1980年代演劇論に介入して、390超の脚注とともに再生を謀る。 アマチュア演劇、身体障害、ジェンダー、第三世界、反差別などのキーワードから選択された8本の論考を21世紀の日の本にさらすことで、目の前にある「演劇」と「運動」の分断に抗う一冊。 [本書のトピック] 劇団態変、構成劇、神戸労演、ぶどう座、第三世界、大阪清掃部部落問題研究会、如月小春、絶対演劇派、メイエルホリド、ボアール、ブレヒト、青い芝の会……。 [出版社より] 編 者|羽鳥嘉郎 出版社|ころから 定 価|2,300円+税 判 型|四六判 頁 数|336 ISBN|978-4-907239-37-4 初 版|2018年10月 Contents はじめに 1章 身体障害 銀河叛乱・序説を読む 解題 見るのは誰か――介助者と黒子と 金満里「銀河叛乱・序説」(1984年) 2章 学芸会 構成劇の可能性を読む 解題 小さい劇をどう積みあげるか――一人で書く作文とおおぜいの演劇 湯山厚「構成劇の可能性」(1986年) 3章 観客組織 「芝居を心から楽しむ」運動のなかでを読む 解題 企てられる側にとって未知のもの 平田康 「『芝居を心から楽しむ』運動のなかで」(1986年) 4章 地域演劇 川村光夫の劇世界を読む 解題 集まりの重なりと大きさ 川村光夫、山田民雄、ふじたあさや、香川良成「川村光夫の劇世界」(1986年) 5章 第三世界 コラージュ・二十世紀民衆演劇語録を読む 解題 方法を話すために 民衆文化研究会編「コラージュ・二十世紀民衆演劇語録――トラムからマダン劇まで」(1983年) 6章 解放運動 劇「わしらが人間の中の人間や」に参加してを読む 解題 参加できるか――差別と能力主義 村田拓「劇『わしらが人間の中の人間や』に参加して――大阪清掃労働者の劇団『もえる』」(1992年) 7章 ジェンダー なぜ「アジア・女性・演劇」なのか?を読む 解題 対話する人の顔のあるなし 如月小春、岸田理生、外岡尚美、李静和、池内靖子、西堂行人、楫屋一之、松井憲太郎「なぜ『アジア・女性・演劇』なのか?」(1991年) 8章 絶対演劇 絶対演劇への入射角を読む 解題 演劇は演劇である 動く 瀬尾育生、井澤賢隆、豊島重之、海上宏美「絶対演劇の入射角」(1992年) おわりに 文献表 索引 Editor & Author 羽鳥 嘉郎 Yoshiro Hatori 演出家。1989年ブリュッセル生まれ。2009年より「けのび」代表。京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENTフリンジ企画「使えるプログラム」ディレクター(2013–2014年度)、TPAM―国際舞台芸術ミーティング in 横浜アシスタント・ディレクター(2014–2017年度)、「アジアン・アーティスト・インタビュー」プロジェクト・マネジメントなどに従事。立教大学現代心理学部映像身体学科兼任講師。
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サバイバー 池袋の路上から生還した人身取引被害者
¥1,980
SOLD OUT
日本でセックスワークを強要されたコロンビア人女性の手記「ヤクザに囚われた女――人身取引被害者の物語」を日本語訳。 母国でベストセラーとなった真実の物語は、「ニッポンスゴイ!」ブームで消すことはできない! 日本語版限定で、人身取引(ヒューマン・トラフィッキング)被害者をサポートするNPOライトハウスの藤原志帆子代表による解説、ジャーナリストの安田浩一による著者独占インタビューを収録。 [出版社より] 著 者|マルセーラ・ロアイサ 訳 者|常盤未央子、岩﨑由美子 解 説|藤原志帆子、安田浩一 出版社|ころから 定 価|1,800円+税 判 型|四六判 頁 数|224 ISBN|978-4-907239-20-6 初 版|2016年8月 Contents 親愛なる日本の読者の皆さまへ(マルセーラ・ロアイサ) 日本の状況を変えるための勇気に感謝を込めて(藤原志帆子) Historia1 「ニマンエン」 Historia2 手錠 Historia3 くそったれ! Historia4 ヤクザ Historia5 路上と劇場 Historia6 取引き Historia7 生還 著者インタビュー「日本はいつマルセーラを解き放つのか?」(安田浩一) 訳者あとがき(常盤未央子) Author マルセーラ・ロアイサ Marcela Loaiza 1978年コロンビア生まれ。1999年に来日し、セックスワークを強要される。2001年に帰国し、2009年に日本滞在中の出来事をまとめた手記(原題「ヤクザに囚われた女ー人身取引被害者の物語」=本書)が大ヒットし、2011年に続編(「過去の私、いまの私」=未訳)を刊行。その後、米国に移住し、人身取引撲滅のためのNPO Fundación Marcela Loaizaの代表として活動する。 Translator 常盤 未央子 Mioko Tokiwa 1972年長野県生まれ。愛知県立大学スペイン学科を卒業後、南米で6年間過ごす。2006年からNGOピースボートが企画する船旅の主催旅行会社に勤務。本書は初の翻訳書となる。 岩﨑 由美子 Yumiko Iwasaki 1978年東京都生まれ。米国オールド・ドミニオン大学外国語学部を卒業後、2005年からNGOピースボートスタッフに。現在はピースボートの船旅の主催旅行会社に勤務。本書は初の翻訳書となる。
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ちくわぶの世界
¥1,650
東京の「東側」では、いまもおでんの具として欠かせず、昭和の駄菓子屋では必須アイテムでもあったちくわぶ=竹輪麩。その知られざる歴史、製造工程、売られ方、そして400種類におよぶちくわぶ料理から厳選レシオを公開! ちくわぶ「同好の士」である、ミュージシャン小野瀬雅生さんとの対談を収録し、カバー装画は「ねこ検定」でも知られるくまくら珠美さんが「ちくわぶと猫」を描き下ろし。 「ちくわぶ料理研究家」による初の著書は、完全書き下ろしで刊行! [出版社より] 著 者|丸山晶代 写 真|渡邊博海 出版社|ころから 定 価|1,500円+税 判 型|B6変型判 頁 数|184 ISBN|978-4-907239-48-0 初 版|2019年11月 Author 丸山 晶代 Akiyo Maruyama 1969年、東京都足立区生まれ。幼少期よりソウルフードのちくわぶを愛する。が、その知名度の低さと、都内でも「おでんのみ」の扱いに憤慨し、2011年から「ちくわぶ料理研究家」に。作り上げた「ちくわぶ縛りのレシピ」は400種類にのぼる。本書は初の単著。 渡邉 博海 Hiromi Watanabe 1964年福島県いわき市生まれ。1980年代にバンド有頂天のギタリストとしメジャーデビュー。脱退後、CMソングのアレンジなどを行う一方、ライター、カメラマンとしても活動。現在は民族楽器をフィーチャーするバンドSharkiRoma(シャルキィロマ)で活動する。
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本屋がアジアをつなぐ 自由を支える者たち
¥1,870
SOLD OUT
自著『「本屋」は死なない』が東アジア各国で翻訳刊行されている出版ジャーナリストの石橋毅史が、国境をひとつ超えて出会った「本屋」たちの物語。東京新聞の連載コラムに、香港・銅鑼湾書店の元店長独占インタビューなどの書き下ろしを追加して単行本化。 [出版社より] 著 者|石橋毅史 出版社|ころから 定 価|1,700円+税 判 型|A5変型判 頁 数|160 ISBN|978-4-907239-41-1 初 版|2019年08月 Author 石橋 毅史 Takefumi Ishibashi 1970年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。出版社勤務を経て、出版業界専門紙「新文化」の記者、編集長を務める。2010年フリーランスとなる。著書に『「本屋」は死なない』(新潮社)、『口笛を吹きながら本を売る』(晶文社)、『まっ直ぐに本を売る』(苦楽堂)、『本屋な日々 青春篇』(トランスビュー)など。『「本屋」は死なない』が台湾で閲読職人大賞(2013年)を受賞している。
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のこった
¥1,760
かつて「貴乃花の引退とともに相撲ファンを引退した」作家・星野智幸が再び国技館を訪ねると、そこには「モンゴルへ帰れ」といったヘイト野次が公然と飛び交っていたーー。 大相撲を取り巻く社会と未来を「文芸界のファンタジスタ」が綴った相撲エッセイ集。 「スー女のみかた」などの著作がある和田靜香さんとの対談、90年代に著者が新人賞に応募した相撲小説(未公表)などを収録し、相撲に人生を託したことがあるファンには必読の書。 [出版社より] 著 者|星野智幸 出版社|ころから 定 価|1,600円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|216 ISBN|978-4-907239-27-5 初 版|2017年11月 Author 星野 智幸 Tomoyuki Hoshino 1965年、米国ロサンゼルス生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。新聞社勤務後、メキシコに留学。1997年「最後の吐息」で文藝賞を受賞しデビュー。2000年『目覚めよと人魚は歌う』(新潮文庫)で三島由紀夫賞、03年『ファンタジスタ』(集英社文庫)で野間文芸新人賞、11年『俺俺』(新潮社)で大江健三郎賞、15年『夜は終わらない』(講談社)で読売文学賞を受賞。16年に人文書院より『星野智幸コレクション』全4巻が刊行された。