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それでも、安楽死の話をするのなら
¥1,760
わたしは安らかな死を迎えられるだろうか——。 臨床経験から導き出された15の論点から、「安楽死」「終末期医療」「緩和ケア」について問い直し、「日本人は生きる/死ぬをどう考えるべきなのか」という社会的な問題である安楽死制度をわかりやすく、かつ、徹底的に考える。 もし、未来に安楽死制度を作るならば、考えなければならないこととは。安楽死制度に対する反対派も賛成派も、どちらもが納得できる議論はどのように可能か。制度の設立・実施に慎重な立場を取る現役の緩和ケア医が、臨床経験と詳細な分析により、錯綜する問題の論点を整理し誰にでもわかりやすく解説する。 いずれは死を迎える、すべての人へ。 [出版社より] 著 者|西智弘 出版社|晶文社 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|200 ISBN|978-4-7949-7460-0 発 行|2025年02月 Contents はじめに:苦しみのすべてをゼロにできるのか 1:「死を選ぶ生き方」は正しい生き方か? 2:安楽死制度を求めていくために必要な3つの要素 3:安楽死と余命の関係 4:安楽死を行うのは誰か 5:個人的信条を安楽死制度の議論に持ち込まない 6:逆算で考える 7:子どもの安楽死は認められるか 8:緩和的鎮静は安楽死の代替となり得るか 9:間接的安楽死と終末期の鎮静 10:人生会議をすれば患者の尊厳は守られるのか 11:認知症と安楽死 12:すべり坂は止められるのか 13:それは実質安楽死の容認なのでは 14:分母を増やすのは無駄にならない 15:安楽死報道のあり方 Author 西 智弘 Tomohiro Nishi 川崎市立井田病院 医師/一般社団法人プラスケア代表理事。2005年、北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在は抗がん剤治療を中心に、緩和ケアチームや在宅診療にも関わる。一方で、一般社団法人プラスケアを2017年に立ち上げ代表理事に就任。「暮らしの保健室」や「社会的処方研究所」の運営を中心に、「病気になっても安心して暮らせるまち」をつくるために活動。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。著書に『だから、もう眠らせて欲しい』(晶文社)、『社会的処方』『みんなの社会的処方』(学芸出版社)、『がんになった人のそばで、わたしたちにできること』(中央法規出版)他多数。
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バルセロナで豆腐屋になった——定年後の「一身二生」奮闘記
¥1,056
異国での苦労、カミさんとの二人三脚の日々──定年後の新たな挑戦をめざす全ての人へ、元朝日新聞記者が贈る小気味よいエッセイ。 元朝日新聞の記者が定年後、バルセロナで豆腐店を開業した。修業の日々、異国での苦労、新しい出会いと交流、ヨーロッパから見た日本の姿──ジャーナリストならではの洞察力で、「蛮勇」のカミさんと二人三脚の日々を綴った小気味よいエッセイ。一身にして二生を経る──人生後半の新たな挑戦をめざす全てのひとに贈ります。 [出版社より] 著 者|清水建宇 出版社|岩波書店[岩波新書] 定 価|960円+税 判 型|新書判/並製 頁 数|254 ISBN|9784004320517 発 行|2025年01月 Contents はじめに 第1章 一身にして二生を経る 第2章 「失敗したって、たいしたこたぁないよ」 第3章 不況のどん底こそ起業のチャンス 第4章 崖っぷちに舞い降りた天使たち 第5章 うれしい誤算、うれしくない誤算 第6章 我が家はバルセロナ市の文化財 第7章 忙人不老 第8章 異国の文化は「新しい、良い」 第9章 日本食ブームは、より広く、より深く 第10章 「どちらから来られました?」「北極から」 第11章 南仏プロヴァンスと比べたら 第12章 コロナ禍、お客は半径五〇〇メートルの住民だけ 第13章 欧州はプラスチックを規制し、検査ビジネスを育てる 第14章 事業の継承は険しい山道を登るが如し 第15章 カミさんと私 おわりに Author 清水建宇 Tateo Shimizu 1947年生まれ. 神戸大学経営学部卒.1971年,朝日新聞社入社.東京社会部で警視庁,宮内庁などを担当.出版局へ異動し,『週刊朝日』副編集長,『論座』編集長.2000年1月から2003年3月までテレビ朝日「ニュースステーション」でコメンテーター.2007年,論説委員を最後に定年退職.この間,『大学ランキング』創刊の1995年版から2008年版まで13冊の編集長を務めた. これまでたずさわった本に『ふぐ』『世界名画の旅 1〜3』(いずれも朝日新聞社),『就職お悩み相談室』(森永卓郎氏との共著,講談社)などがある.
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山岳新校、ひらきました——山中でこれからを生きる「知」を養う
¥1,980
SOLD OUT
一度走り出したものは、止められない止まらない。今必要なのは、惰性に流されず、慣性に埋没しない力ではないか? 「加速する社会からの撤退」をキーワードに、豊かな自然と歴史文化が根づく奈良・奥大和の地で、これからの人生を考える学びの場「山岳新校」。この取り組みを支える現状分析と思想=論考に加え、学校での実践の様子を収めた、記録集。 [出版社より] 編 者|奈良県立大学地域創造研究センター撤退学研究ユニット 出版社|H.A.B 定 価|1,800円+税 判 型|B5変型判/並製・コデックス装 頁 数|208 ISBN|978-4-910882-03-1 発 行|2023年05月 Contents はじめに 学びの究極ー鬼を脱落させる術の修得(堀田新五郎) 地域の縮小にどう向き合うかー「縮充社会」の実現にむけて(作野広和) how toではなく、実質的な学びを(対談:作野広和×堀田新五郎) 若者と文化的撤退ー都市から撤退できない私たちの小さな実践(松岡慧祐) [PROGRAM1]みちのり 撤退的に生きること、創造的に生きること(梅田直美) 不登校の歴史と撤退ー語る言葉と生のあり処を探す場所をつくる(林尚之) 撤退的に生きるためにーオルタナティブな学びの場の可能性(対談:林尚之× 梅田直美) つまらないゲームに乗らないための術ーただ正面対決だけしている場合ではないが逃げるだけでも息切れする(伊藤洋志) みちのりレポート 「みちのり」とは? 2022年開講レポート [PROGRAM2]山學院 山村で気づく「クリエイティブ」と「アニミズム」(対談:坂本大祐×青木真兵) 山學院レポート 「山學院」という場 2022年開講レポート [PROGRAM3]芸術学校 つながりの中で捉える「芸術学校」(西尾美也) 奥大和における芸術実践と「最後」の練習(西尾美也) おわりに Editor 奈良県立大学地域創造研究センター撤退学研究ユニット 「知的撤退の研究―慣性の力学からの撤退可能性を探る」研究ユニット。日本の現況の諸問題、急速な人口減少、地方消滅、財政赤字、年金崩壊、環境激変……。これらを生活習慣病、慣性の力学として捉え、知的撤退の可能性を研究と実践を通じて提起する。 山岳新校 「加速する社会からの撤退」をキーワードに、豊かな自然と歴史文化が根づく奈良・奥大和の地で、これからの人生を考える学びの場。 堀田新五郎,作野広和,林尚之,坂本大祐,青木真兵,松岡慧祐,西尾美也,梅田直美(寄稿)伊藤洋志,仲子秀彦,中森一輝,八神実優,「みちのり」参加者のみなさん。
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14歳からの哲学
¥1,320
SOLD OUT
人は14歳以降、一度は考えておかなければならないことがある。 [出版社より] 著 者|池田晶子 出版社|トランスビュー 定 価|1,200円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|209 ISBN|9784901510141 発 行|2003年03月 Contents Ⅰ 14歳からの哲学[A] 1 考える[1] 2 考える[2] 3 考える[3] 4 言葉[1] 5 言葉[2] 6 自分とは誰か 7 死をどう考えるか 8 体の見方 9 心はどこにある 10 他人とは何か Ⅱ 14歳からの哲学[B] 11 家族 12 社会 13 規則 14 理想と現実 15 友情と愛情 16 恋愛と性 17 仕事と生活 18 品格と名誉 19 本物と偽物 20 メディアと書物 Ⅲ 17歳からの哲学 21 宇宙と科学 22 歴史と人類 23 善悪[1] 24 善悪[2] 25 自由 26 宗教 27 人生の意味[1] 28 人生の意味[2] 29 存在の謎[1] 30 存在の謎[2] Author 池田 晶子 Akiko Ikeda 1960年生まれ。慶応大学文学部哲学科卒業。専門用語による「哲学」についての論ではなく、哲学するとはどういうことかを日常の言葉を用いて示し、多くの読者を得る。2007年2月23日、没。
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壇蜜的人間学。
¥1,980
「なぜ人間は病気になるのだろう?」「運がいいってどういうこと?」壇蜜さんと8人の専門家による知的好奇心が刺激される対談集。 ここ数年、私たちは混沌とした世の中を生きている。そのような状況下、私たちは「病気になるということはどんなこと?」「なぜ占いにすがるのだろう」などといった、人間が本来備えている感情や欲望とは何かというところにまで考えが及ぶようになったのではなかろうか。 人間の中に湧き上がってくるさまざまな感情や欲望……。それらは人間が生きる意味を考えるうえで非常に大切なことだ。そしてその考えるという行為を通してみえてくるものは、わたしたちが本当に大切にしたいものなのではなかろうか。 本書では、人間のあらゆる感情や欲望の中から特に重要な要素を選び、壇蜜氏が各方面の専門家、研究者らに話を伺う。対談を通じて、壇蜜氏ならではの視点で人間とは何かを見つめ直し、読み手に新たな発見をもたらす内容とする。 [出版社より] 著 者|壇蜜 出版社|平凡社 定 価|1,800円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|248 ISBN|9784582839364 発 行|2024年07月 Contents はじめに もう一度授業に出たくなった 「病気」になるってどういうこと? 仲野 徹 対談を終えて「思春期レモン水事件」の記憶 「セックス」について考えてみた。 奥野克巳 対談を終えて「戒名」よりも「鼻笛」のほうがいい なぜ「老い」、なぜ「死ぬ」のか 小林武彦 対談を終えて「老い」と「死」の中間地点を「楽しむ」 「アート」は難しい!? 南條史生 対談を終えて「アート海原遭難者」からの脱却 「占い」って何だろう 鏡リュウジ 対談を終えて 歴史は今と未来を生きるためにある 「科学技術」は何のためにある? 佐倉 統 対談を終えて 昔の部分も残して暮らそう 「宗教」について考えてみた。 島薗 進 対談を終えて ヘレン・ケラーの死と曾祖父の死 おわりに 学ぶということは暮らしの中に溢れている Author 壇蜜 Danmitsu 1980年秋田県生まれ。昭和女子大学卒業後、日本舞踊師範、調理師など数々の資格を取得。29歳でグラビアアイドルとしてデビュー。現在、ラジオやWEB連載などで活躍中。主な著書に『壇蜜日記』(文春文庫)、『エロスのお作法』(だいわ文庫)、『どうしよう』(マガジンハウス)、『三十路女は分が悪い』(中央公論新社)など。 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」https://ameblo.jp/sizuka-ryu/
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田舎の未来 手探りの7年間とその先について
¥1,540
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「父親が体調をくずして仕事をやめた。田舎でどんな仕事ができるのだろうか」。 2012年9月、教育実習で帰っていた北海道の実家のパソコンで書いたブログが大きな反響を呼んだ。それから7年、大学生、広告代理店、大学院、再び会社員、そしてフリーランスと立場を変えながら、ずっと「田舎の未来」のことを考え、実践し、試行錯誤し続けている若者の記録。「仕事文脈」創刊号からの長期連載まとめです。〈シリーズ3/4〉第4弾。 [出版社より] 著 者|さのかずや 出版社|タバブックス 定 価|1,400円+税 判 型|B6変型判/並製 頁 数|176 ISBN|978-4-907053-32-1 初 版|2019年04月 Contents 田舎だからできることと、その可能性について 最後尾から最先端へ。島根の離島、海士町で見たもの ぼくが1年考えた、「田舎の未来」について 都会から見る、田舎の未来について ステッカーを作って考えた、田舎におけるシンボルについて イベントを実施して考えた、田舎に埋もれる資産について 都会と田舎の家と仕事、その未来について さとり世代の将来の夢と、「仕事」を疑うことについて 文化のための「食っていく」コストと、 プラットフォームについて 修士論文と電通事件と、働きすぎないカルチャーについて 「ていねいな暮らし」がもたらす、 都市と地方、身体と精神の分断について 規模とお金、それでもやるべきことの境界について 生活の余裕と心の支え、フリーランス半年の悩みごとについて コミュニティの生きづらさとポジショントーク、 ぼくが目指す田舎の未来について Author さのかずや Kazuya Sano 1991年生まれ。北海道の右上のほう、遠軽町出身。工学部から広告代理店営業、大学院(IAMAS)などを経て、現在はフリーランスで地方にまつわる企画やプロジェクトマネジメントなどを行う。インターネット地域メディア「オホーツク島」を運営。
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言葉と歩く日記
¥946
SOLD OUT
〈言葉と歩く〉旅の日々に,ふと見える世界とは? 現代を代表する作家が贈る,稀有な「自分観察日記」. 熊の前足と人の手,ドイツ語では単語が違う.では人の言葉で語る熊は,自分の手を何と表すだろう──.日独二カ国語で書くエクソフォニー作家が,「自分の観察日記」をつけた.各地を旅する日常はまさに言葉と歩く日々.言葉と出逢い遊び,言葉を考え生みだす,そこにふと見える世界とは? 作家の思考を「体感」させる必読の一冊.える時代に、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。 [出版社より] 著 者|多和田葉子 出版社|岩波書店[岩波新書] 定 価|860円+税 判 型|新書判 頁 数|238 ISBN|9784004314653 初 版|2013年12月 Author 多和田葉子 Yoko Tawada 1960年東京生まれ。作家。早稲田大学文学部露文科卒。1982年ドイツ・ハンブルグへ。ハンブルグ大学修士課程、チューリッヒ大学博士課程修了。2006年よりベルリン在住。日独二ヶ国語で作品を発表し、ドイツでもシャミッソー文学賞、ゲーテ・メダルを受章するなどの高い評価を得ている。著書に『かかとを失くして』(群像新人文学賞)、『犬婿入り』(芥川賞)、『ヒナギクのお茶の場合』(泉鏡花文学賞)、『球形時間』(ドゥマゴ文学賞)、『容疑者の夜行列車』(谷崎潤一郎賞、伊藤整文学賞)、『尼僧とキューピッドの弓』(紫式部文学賞)、『雪の練習生』(野間文芸賞)、『雲をつかむ話』(読売文学賞、文部科学大臣賞)他。
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ウクライナ・ファンブック——東スラヴの源泉・中東欧の穴場国
¥2,530
SOLD OUT
旧ソ連・共産主義体制。 チェルノブイリ・クリミア占領。 う、暗いな…。 素敵カフェ・お洒落レストラン。 カラフルな街並み・美男美女。 明るいな! 写真家としても活躍するウクライナ国営通信の日本人編集者がその魅力を余すこと無く伝えるフルカラー教養ガイドブック!! 一人あたりGDPがブータンやイラク、フィリピンよりも低い一方、外国人旅行客数はチェコやベルギーを超えて世界26位の人気渡航先に。 カラフルに塗り替えられたソ連式アパートの壁画やSNSで話題になった「愛のトンネル」、宮崎駿監督『ナウシカ』と繋がりのある腐海、そして一面のひまわり畑など想像以上に明るく、綺羅びやかな国ウクライナ。かねてから「欧州のパンかご」と呼ばれ、ボルシチ発祥の地であり、ウクライナ産ラーメンが登場するほどの美酒美肴なグルメ大国。子音・母音の連続を避ける音重視の響きが美しい言語。バンドゥーラやトレンビータで知られ、記録民謡数世界最大級の音楽大国。PayPalやWhatsAppの創始者を輩出するIT立国で、世界最大の輸送機ムリーヤを製造したアントノウ社の拠点。「自由の人」と呼ばれたコサックの末裔達はマイダン革命を成し遂げ、新大統領ゼレンシキーを選出後、いよいよ成長軌道に乗った! 直行便がないのが最大の欠点の、VISAなしで行ける格安天国! [出版社より] 著 者|平野高志 出版社|パブリブ 定 価|2,300円+税 判 型|A5判/並製 頁 数|224 ISBN|978-4-908468-41-4 初 版|2020年02月 Contents 2……はじめに 6……基本情報・旅行情報 8……ウクライナ地図 10……ウクライナへ行くには 12……ビザ・宿泊施設の探し方 13……空港からキーウ市中心部への移動 15……市内の移動 16……都市間の移動手段 18……キーウ(キエフ) 東スラヴの文化・宗教・歴史のはじまりの町 50……リヴィウ 諸民族が作った西ウクライナの中心地 60……オデーサ 黒海が香り、歴史建築が並び立つ国際都市 68……ハルキウ 産業と学術が盛んな北東部に位置する第二の都市 72……チェルニウツィー ルーマニアに近く、文化・言語の入り混じる街 76……チェルニヒウ ルーシ時代の建築物が残るウクライナ第二の古都 78……ルーツィク 城がシンボルの西ウクライナ最古の都市 80……リウネ州・愛のトンネル 愛とビールとお城の地方 82……ドニプロ ロケット・産業・アートのある川辺の大都市 86……ザポリッジャ 中洲の拠点で今も鍛えるコサック達 88……マリウポリ アゾフ海に面する宇露戦前線に近い港町 90……ヘルソン州 クリミアと隣接したスイカ名産の自然の宝庫 92……腐海・アラバト砂州・ピンクの湖 『風の谷のナウシカ』とクリミアの思わぬ繋がり 94……チョルノービリ(チェルノブイリ) 再注目されるダークツーリズム 98……村の生活 100……ウクライナ料理 肥沃な黒土を持つ農業大国の本領発揮 106……オデーサ料理 諸民族影響と黒海の恵みの魚介料理 108……クリミア・タタール料理 伝統と追放の中で維持・発展した味 110……ボルシチ 実はウクライナが発祥の代表的民族料理 112……ウクライナ・ビール 歴史と多様性を抱く東欧のビール天国 114……お土産 チョコやマグネットから陶器や民族衣装まで 116……音楽 バンドゥーラやトレンビータで知られ、記録民謡数世界最大級 118……ヴィシヴァンカ 現代も愛される華やかな刺繍の入った伝統服 120……ピサンカ(イースターエッグ) 卵に描かれる古来の色紋様 122……インタビュー ウクライナの現代芸術 イゾリャーツィヤ 126……インタビュー クリミア・タタール文化 クリミアの家 128……ウクライナ語 子音・母音の連続を避ける音重視の言語 130……観光会話帳 ウクライナ語・ロシア語・クリミア・タタール語 132……ウクライナ語とロシア語 並存する2つの異なる言語 136……スポーツ ビロディド、ブブカ、大鵬と多彩な顔ぶれ 138……ウクライナ人とは誰か 「自由の人」と呼ばれたコサックの末裔 141……民族マイノリティー 独自文化・歴史を持つ地域の隠れた主役達 146……クリミア・タタール語 クリミア・ハン国で発展した悠久の言葉 147……タタールと呼ばれる人々 ヴォルガ・タタールとクリミア・タタール ……特別寄稿『タタールスタンファンブック』櫻間瑞希 148……宗教 ウクライナ正教会、ギリシャ・カトリック、多神教の名残も 152……ウクライナ正教会の独立 キーウ・ルーシからの連続性の確認 156……ウクライナ史 様々な大国の間を生きた独自の歴史 156……・コサック時代 165……・ウクライナの民族意識 177……・ウクライナ化とスターリンによる大粛清 186……ロクソラーナ スルタン妃になった「スラヴの人」を意味する奴隷 188……ウクライナ史とロシア史 異なる視点が生む齟齬・対立 190……クリミア史 クリミア・ハン国、ロシアの南下、追放と移管 204……政治 権力者を嫌う、コサック由来の参加型・合議制との親和性 209……経済 一人辺りGDP地域最低水準だがとうとう成長の兆し 211……アントノウ社 現存1機の世界最大の輸送機ムリーヤを製造 212……IT大国 PayPalやWhatsApp、3D-Coatの創始者を輩出 214……模型 一向一揆のRed Boxや木造模型のUgears等個性メーカー 215……日宇関係 クリミア占領以降急接近、北方領土とサムライで親近感 221……参考文献 223……あとがき Author 平野高志 Takashi Hirano 1981年、鳥取県生まれ。東京外国語大学ロシア・東欧課程卒。2013年、リヴィウ国立大学修士課程修了(国際関係学)。2014~18年、在ウクライナ日本国大使館専門調査員。2018年より、ウクルインフォルム通信日本語版編集者。キーウ在住。写真家としても活動。
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ネコは言っている、ここで死ぬ定めではないと
¥1,760
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俺たちはどう死ぬのか? 数えきれぬ患者を診察した元・産婦人科医の精神科医と、数えきれぬ短歌を日々読み続ける歌人。万巻の書物を読んだ二人が、大きなモニターとソファのある精神科医の自宅で、猫を相手に語り尽くす、今考えられるもっとも考えなければならない死と生についてのすべてのこと。 [出版社より] 著 者|春日武彦/穂村弘/ニコ・ニコルソン 出版社|イースト・プレス 定 価|1,600円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|256 ISBN|9784781619972 初 版|2021年07月 Contents 俺たちはどう死ぬのか? 俺たちは死をどのように経験するのか? 俺たちは「死に方」に何を見るのか? 俺たちは「自殺」に何を見るのか? 俺たちは死を前に後悔するのか? 俺たちは死にどう備えるのか? 俺たちは「晩節」を汚すのか? 俺たちは「変化」を恐れずに死ねるのか? 俺たちは死を前に「わだかまり」から逃げられるのか? 俺たちは「死後の世界」に何を見るのか? 俺たちにとって死は「救い」になるのか? 俺たちは「他人の死」に何を見るのか? 俺たちは「動物の死」に何を見るのか? 俺たちは一生の大半を費やすことになる「仕事」に何を見るか? 俺たちは、死にどんな「幸福」の形を見るか? Author 穂村 弘 Hiroshi Homura 1962年、北海道生まれ。歌人。1990年、歌集『シンジケート』でデビュー。その後、短歌のみならず、評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、連作『楽しい一日』で短歌研究賞を受賞。エッセイ集『鳥肌が』で第33回講談社エッセイ賞受賞。絵本『あかにんじゃ』で第4回ようちえん絵本大賞特別賞受賞。第4歌集『水中翼船炎上中』で第23回若山牧水賞受賞。他の著書に『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『短歌ください』『ぼくの短歌ノート』『蚊がいる』など多数。 春日 武彦 Takehiko Kasuga 1951年京都府生まれ。日本医科大学卒業。医学博士。6年間産婦人科医として勤務したのち、障害児を産んだ母親のフォローを契機に精神科医となる。都立松沢病院精神科部長、都立墨東病院神経科部長、多摩中央病院院長、成仁病院名誉院長など歴任。著書に『幸福論』(講談社現代新書)、『無意味なものと不気味なもの』(文藝春秋)、『鬱屈精神科医、占いにすがる』(太田出版)、『はじめての精神科 第3版』(医学書院)、『鬱屈精神科医、怪物人間とひきこもる』(キネマ旬報社)など多数。穂村弘との共著に『秘密と友情』(新潮文庫)がある。 ニコ・ニコルソン 宮城県出身。マンガ家・イラストレーター。東日本大震災で全壊した実家を建て直すまでの道のりをコミックエッセイ『ナガサレール イエタテール』(太田出版・第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品)で描く。その後、祖母が認知症を発症。介護生活の様子を『婆ボケはじめ、犬を飼う』(ぶんか社)、『わたしのお婆ちゃん』(講談社)で描く。佐藤眞一との共著『マンガ 認知症』 (ちくま新書)が話題に。他の著書に『根本敬ゲルニカ計画』(美術出版社)、『アルキメデスのお風呂』 (ビーグリー)など多数。
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いのちの終いかた 「在宅看取り」一年の記録
¥1,650
延命より、充実した最期の日々を。 国民の半数以上が「住み慣れた家で逝きたい」と望んでいる。それを実践した人びとは、どのように最期を迎えたのか――。2人の訪問診療医が向き合った患者たちの最期の日々。大反響を呼んだNHK BS1スペシャル『在宅死 ”死に際の医療”200日の記録』(2018年6月放送)のディレクターが綴る、「葛藤」と「納得」の死を見つめた渾身のノンフィクション。「亡くなった患者さんたちに教えられたことを、一人でも多くの人に知ってほしい」という著者の思いが詰まった書。 [出版社より] 著 者|下村 幸子 出版社|NHK出版 定 価|1,500円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|272 ISBN|978-4-14-081795-7 発 行|2019年09月 Contents 序 章 風変わりな医師――小堀鷗一郎医師との出会い ほか 第1章 子が親を看取る――70代の夫婦が103歳の母親を介護する ほか 第2章 親が子を看取る――77歳の母親が52歳の娘を看取る 第3章 伴侶を看取る――82歳の夫が85歳の妻を介護する ほか 第4章 独居の病人を看取る――独居の95歳を訪問診療チームが支える ほか 終 章 在宅医療のこれから――変わる終末期医療、問われる死への哲学 ほか Author 下村 幸子 Sachiko Shimomura NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー。東京都生まれ。1993年、NHKエンタープライズに入社し、ドキュメンタリーを中心に番組を企画制作。主な番組に「僕はヒロシマを知らなかった~広島平和記念公園物語」「証言記録 東日本大震災 福島県」「もう一つのニューシネマパラダイストルナトーレ監督のシチリア」「こうして僕らは医師になる~沖縄県立中部病院 研修日記」(第50回ギャラクシー賞選奨受賞)等。
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10年目の手記 震災体験を書く、よむ、編みなおす
¥2,090
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東日本大震災から10年。これまで言葉にしてこなかった「震災」にまつわるエピソードを教えてください——。そんな問いかけから「10年目の手記」プロジェクトは始まった。 本書は、暮らす土地も被災体験も様々な人々の手記をもとに、東北と縁を結んだアーティストと演出家、阪神大震災の手記を研究する社会心理学者、文化支援事業のプログラムオフィサーが語り合い、自身を重ね、手記の背景に思いを巡らせた記録である。他者の声に耳をすます実践がここにある。 [出版社より] 著 者|瀬尾夏美・高森順子・佐藤李青・中村大地・13人の手記執筆者 出版社|生きのびるブックス 定 価|1,900円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|208 ISBN|978-4-910790-02-2 発 行|2022年04月 Contents はじめに 【第一部 よむ 10年目の手記と往復エッセイ】 あなたは、いつ、どこで、どうやって書いたのですか 高森順子 ・先生とハムスター ハム太郎 秘密とわからなさ 瀬尾夏美 ・空に聞く H・A ・あの日 海仙人 読み手に〝秘密〞を託す 高森順子 ・二〇一一年三月十二日から、現在へ はっぱとおつきさま 〝子ども〞だった彼らが語り出すまで 瀬尾夏美 ・この先通行止め コンノユウキ 過去を辿る 高森順子 ・消えた故郷 ほでなす ・もとちゃんへ 島津信子 手向けの花と、手記 瀬尾夏美 ・スタート 西條成美 ・兄の思い出 吉田健太 ともに生きる 高森順子 ・祖母の日記 八木まどか ・こぼれていく時間を集めて 柳澤マサ ・東北の伴走者 echelon 物語という火 瀬尾夏美 ・海から離れず生きた十年 小野春雄 10年目の手記 全タイトル 【第二部 編みなおす 10年目をこえにする】 ・「10年目の手記」をつくる 繰り返し、かたちを変えて、読み返す 佐藤李青 ・わたしが話しているような声 中村大地 ・10年目をきくラジオ モノノーク ・最終回 10年目の手記スペシャル 抄録 配信記録 「とある窓」の写真について おわりに 声が声を呼ぶ 瀬尾夏美 Author 瀬尾夏美 Natsumi Seo アーティスト/一般社団法人NOOK。1988年東京都生まれ。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より3年間、岩手県陸前高田市を拠点にし、対話の場づくりや作品制作を行う。2015年仙台市で、土地との協働を通した記録活動を行う一般社団法人NOOKを立ち上げる。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉に関わる公共施設やNPOとの協働による展覧会やワークショップの企画も行っている。著書に『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』(晶文社、2019年)、『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房、2021年)。 高森 順子 Junko Takamori 社会心理学者/阪神大震災を記録しつづける会。1984年兵庫県神戸市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位修得退学。博士(人間科学)。愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンター助教。グループ・ダイナミックスの見地から阪神・淡路大震災の経験を表現する人々とともに実践的研究を行い、被災体験の分有のあり方について研究している。2014年に井植文化賞(報道出版部門)受賞。近著に「声なき被災者の経験を未災者に伝える」(岡部美香・青山太郎との共著『シリーズ人間科学6 越える・超える』、大阪大学出版会、2021年)。 佐藤 李青 Risei Sato アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー。1982年宮城県塩竈市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。2011年6月より現職。都内事業の東京アートポイント計画、Tokyo Art Research Labに加えて、Art Support Tohoku-Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)を立ち上げから事業終了まで担当。ジャーナル『東北の風景をきく FIELD RECORDING』編集長(2017~2021年)。著書に『震災後、地図を片手に歩きはじめる』(アーツカウンシル東京、2021年)。 中村 大地 Daichi Nakamura 作家、演出家/屋根裏ハイツ主宰。1991年東京都生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京在住。人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を志向する。『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」を受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席となる。近年は小説の執筆など活動の幅を広げている。一般社団法人NOOKのメンバーとしても活動。2020年度ACY-U39アーティストフェローシップ。 13人の手記執筆者 Art Support Tohoku-Tokyoの企画として実施したプロジェクト「10年目の手記」(企画運営:一般社団法人NOOK、主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)のために、東日本大震災の経験にまつわる手記を執筆。
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人生相談を哲学する
¥1,980
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哲学者が右往左往しながら思索する、前代未聞の人生相談。人生相談は人間とは何か? という真理につながる扉。その場しのぎの〈処方箋〉から全力で遠ざかり、正解のない世界へ誘う哲学エッセイ。 哲学カフェ、学校授業でとりあげられた話題連載を書籍化! 悩んだとき、「哲学」したいときに出会いたい本&映画のガイドつき。 [出版社より] 著 者|森岡正博 出版社|生きのびるブックス 定 価|1,800円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|224 ISBN|978-4-910790-00-8 発 行|2022年03月 Contents まえがき ◆第1部 Q1:人を喜ばせる努力ばかりするのはもう嫌です。 Q2:友だちから「いい人であることをアピールしたいんだろ」と言われてボランティアをやめました。他人への優しさも利己的なものだと思うようになりました。 Q3:私は自分にコンプレックスを持っています。人と出会いたいのに人とかかわることが怖いです。「自分を愛さなければ、人から愛されない」という言葉に吐き気を感じます。どうすれば自分を好きになれるのでしょうか。 Q4:うまく話せた実感がなく、本音とのギャップがあり、表面的な話しかできません。沈黙が怖くてペラペラしゃべってしまいます。 Q5:自己成長のために、社会貢献などいろんな活動に参加してきましたが、身近な人間関係が疎遠になります。自己成長を軸に、人と上手に付き合っていくにはどうしたらいいでしょうか。 Q6:相手の意見を否定せずに受け入れることはできますが、自己主張が苦手です。他人からどう思われるか気にしすぎているのかもしれません。自信を持つにはどうすればよいでしょうか。 ◆コラム① 誘惑に負けそうになったとき/自分を励まそう/自殺について/永遠はどこにあるのか?/愛する気持ちとは/孤独を楽しむには ◆第2部 Q7:私は哲学が好きですが、哲学者の肩書きに定義はあるのでしょうか。哲学者の苦悩や喜びはどんなものでしょう? Q8:小説家を目指して出版社の文学賞に応募するつもりですが、「書くことが苦しい」です。イメージする言葉にたどりつけません。でも書きたいのです。 Q9:たくさんのことに興味があり、将来の夢は広がるのですが、大学受験が近づいてきて具体的な進路が決まりません。このままでは無意味な人生を送りそうで怖いです。 Q10:結婚したいのですが、その見通しが立ちません。「プロポーズされた」という話を聞くと、他人の幸せをねたんでしまいます。どうしたら醜い心を捨てて、他人の幸せを喜べる人間になれるでしょう。 ◆コラム② 故郷を離れてみよう/ペットを飼う後ろめたさ/やさしくしたいのに、やさしくできない/正しい怒りとは?/武器を取って戦いますか?/贈る言葉 ◆第3部 Q11:私は反抗期がありませんでした。両親とぶつかる経験がなかったので、いまでも自己主張ができません。ですが、飲み込んできた不満がだんだんと抑えられなくなりました。いまから成長過程をやり直すことはできるでしょうか? Q12:サラリーマン生活になじめず、退職して警備員をしています。自己実現できる仕事をしたいのですが、現実はぜんぜん違います。生活のためだけに働くのは、努力が空回りして、本当につらいです。 Q13:大切な同性の友人と金銭感覚が合いません。私は裕福な家庭ではないのに、友人はまた新しいブランド品を持っているのかと思うと怒りに似た感情が湧いてきます。 Q14:楽してもうかる仕事がいちばんいいと本気で思います。仕事とは苦労を伴うものだというのはピンときません。どこか間違っていますか? Q15:私は、自分にとって最高の出来事があると、自慢したくなるのですが、友だちは「自慢する人は最悪だよね」と言います。自慢は悪いことではないと思います。どうしたらいいですか? ◆「人生相談の哲学」をもういちど考えてみる ◆悩んだとき、「哲学」したいときに出会いたい本&映画 あとがき Author 森岡 正博 Masahiro Morioka 1958年高知県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。大阪府立大学にて、博士(人間科学)。東京大学、国際日本文化研究センター、大阪府立大学現代システム科学域を経て、早稲田大学人間科学部教授。哲学、倫理学、生命学を中心に、学術書からエッセイまで幅広い執筆活動を行なう。 著書に、『生命学に何ができるか――脳死・フェミニズム・優生思想』(勁草書房)、『増補決定版 脳死の人』『完全版 宗教なき時代を生きるために』(法藏館)、『無痛文明論』(トランスビュー)、『決定版 感じない男』『自分と向き合う「知」の方法』(ちくま文庫)、『生命観を問いなおす――エコロジーから脳死まで』(ちくま新書)、『草食系男子の恋愛学』(MF文庫ダ・ヴィンチ)、『33個めの石――傷ついた現代のための哲学』(角川文庫)、『生者と死者をつなぐ――鎮魂と再生のための哲学』(春秋社)、『まんが 哲学入門――生きるって何だろう?』(講談社現代新書)、『生まれてこないほうが良かったのか?』(筑摩選書)ほか多数。
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きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ
¥1,980
10代の人たちへ手渡したい「学び」をシェアするために、「学びのシェア会」というコミュニティで活動しているメンバーが執筆した本書。大人たちが、「これは10代で知っておきたかった」「今の10代にもきっと必要」というテーマを取り上げ、これらをトリセツ(取扱説明書)にまとめました。 大人と子どものはざまの時期を生きる10代の人たちが、失敗しながらでも、かけがえのない人生をつくっていってほしい、あなたの人生を、あなたの社会を、あなたが選択してつくっていってほしい、という願いを込めて。そして、共に社会をつくる仲間としての歓迎の気持ちをいっぱい詰めた本です。 [出版社より] 著 者|稲葉麻由美・高橋ライチ・舟之川聖子 出版社|三恵社 定 価|1,800円+税 判 型|A5判・並製 頁 数|248 ISBN|9784866933283 発 行|2020年12月 Contents 第1章 あなたの心と身体のこと 思春期のトリセツ 性と生のトリセツ 体調のトリセツ ほか 第2章 あなたと誰かの関係性 友だちのトリセツ 会話のトリセツ 恋のトリセツ ほか 第3章 あなたと社会の関係性 場のトリセツ パートナーシップのトリセツ 仕事のトリセツ ほか Author 稲葉 麻由美 Mayumi Inaba 呼吸シェアリスト、カウンセラー&セラピスト。生きづらさに悩んだ経験から、自分のありのままを受け入れ、自然に楽に生きるためのワークやカウンセリング、セラピーを提供。トラウマ治療に関するセラピー、呼吸(身体ワーク)、コミュニケーション、心理学、性暴力について学び、実践したり発信したりしている 高橋 ライチ Litchi Takahashi カウンセラー。「わかってもらえない」「聞いてもらえない」「自分は変わっている」「居心地のよい場がない」という幼少期の体験から、コミュニケーションや心理学を学ぶ。これらを学ぶ場の必要性を感じ、話を聴く場、話の聴き方を教える講座を開いている 舟之川 聖子 Seiko Funanokawa 鑑賞対話ファシリテーター。幼い頃から観ること、感じること、考えること、表現することに喜びをおぼえる一方、培った感性を発揮する場や仲間を見つけることに苦労してきた。芸術文化作品の鑑賞と対話の場づくりを通して、人々の連帯、社会課題を解決するための個々のエンパワメント、日本における芸術文化への理解と継承を目指している。
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台湾対抗文化紀行
¥1,870
台湾で<自由>と出会う——。 グルメと観光だけじゃない台湾カルチャーの現在進行形! 2010年代の台湾には、日本の1960年代のように、人々が「自由」を求め、自分なりの表現に取り組む熱気が渦巻いていた――。日本の企業社会に嫌気が差し、海外放浪の旅に出た著者は、その途上で訪れた台湾に魅せられる。そして現地の人びとと交流するうちに、台湾の対抗文化やDIYシーンの取材にのめり込んでいく。 インディ音楽シーン、インディペンデント誌『秋刀魚』、オルタナティブスペース〈waiting room〉……現在進行形の台湾カルチャーを案内しながら、これからの時代の生き方や働き方を考える。ベストセラー『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』、人気マンガ連載『めぞん文豪』の共著者で、フリーランスライターとして活躍する著者の初の単著。 [出版社より] 「世の中が正常に戻ったら、まず台湾に行きたい。昔から考えていたといいたいが、この本を読んで初めて思った」 ――燃え殻 「同じ時代、同じ場所にいたのに神田さんが見た台湾はパラレルワールドでした。知らなかった台湾を旅することができて幸せ」 ――川島小鳥 「台湾を知るというのは、日本のカルチャーやライフスタイルを何倍も豊かなものにすることなんだ」 ――石井光太 著 者|神田桂一 出版社|晶文社 定 価|1,700円+税 判 型|四六判/並製 頁 数|170 ISBN|978-47949-7286-6 初 版|2021年11月 Contents 序 章 フリーライター、台湾に出会う 第一章 フリーライター、台湾に降り立つ 第二章 台湾再訪、台湾インディ音楽を知る 第三章 台湾と中国、台湾アイデンティティを巡って 第四章 台湾意識が宿るもの。街・建築・文房具 INTERLUDE 台湾で出会った愛すべき人たちとのささやかな記憶の記録 第五章 インディペンデント誌『秋刀魚』がカルチャーの分断を消滅させる日 第六章 DIYからすべてが生まれる。オルタナティブスペース〈waiting room〉 第七章 日本人から観た台湾、台湾人から観た日本 あとがきにかえて 就職しないで生きるには Author 神田 桂一 Keiichi Kanda 1978年、大阪生まれ。フリーライター・編集者。一般企業に勤めたのち、写真週刊誌『FLASH』の記者に。その後『マンスリーよしもとプラス』編集を経て、海外放浪の旅へ。帰国後『ニコニコニュース』編集記者として活動し、のちに、フリーランスとなる。雑誌は『ポパイ』『ケトル』『スペクテイター』などカルチャー誌を中心に執筆。ウェブでは『やまもといちろうメルマガ』編集、『本の雑誌』『論座』などに寄稿し、その他マンガ『アイアムアヒーロー』のリサーチなども行う。著書に『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(菊池良との共著、宝島社)、『おーい、丼』(ちくま文庫編集部編、ちくま文庫)。マンガ原作に『めぞん文豪』(菊池良との共著、河尻みつる作画、少年画報社。『ヤングキング』連載中)。
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旅をひとさじ てくてくラーハ日記
¥1,980
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食べて歩いてまた食べて。 バックパックひとつ、イスラムひとり旅。 フィルムカメラで撮影した、人びととおいしいごはん。 「わたしが日本で暮らすあいだにもいろんな土地でそれぞれの暮らしや日常が連綿と続いている。その不思議さと愛おしさ」 [出版社より] 著 者|松本智秋 出版社|みずき書林 定 価|1,800円+税 判 型|A5判・並製 頁 数|144 ISBN|978-4-909710-20-8 発 行|2022年01月 Contents はじめに 1 中国・西安 2 ポルトガル 3 ブルガリア 4 バングラデシュ 5 中国・カシュガル 6 クルディスタン・イラク 7 イラン 8 ウズベキスタン 9 タジキスタン 10 レバノン 11 シリア 12 ロシア・ダゲスタン共和国 13 アゼルバイジャン 14 ジョージア おわりに Author 松本 智秋 Chiaki Matsumoto 1977年、大阪府生まれ。2000年1月に仕事を兼ねて訪れたタイで旅沼にどぼん。以降、働きながら旅を続け、定期的に旅の写真展を開催。訪れた国は50ヵ国ほど。風景はフィルムのコンパクトカメラ、ごはんはコンデジで撮影。2015年2月『写真で綴る旅日記 散歩とごはんのくり返し』(自由国民社)を上梓。その後もこつこつと旅を続け、コロナ禍に突入。旅の恋しさ天井知らず。白くてむちむちしたものはおいしいと思い込んでいる。
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ほんとうのランニング
¥2,750
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「ランナーは、アーティストだ」 1970年代のある日、ランニングに魅せられた一人の若者がいる。彼の綴った言葉が、今もはっきりとビートを刻む。―― スポーツを通してウェルビーングを考えたいすべての人へ。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった、マインドフル・ランニングの名著を初邦訳でお届けします。 災害/紛争/分断/感染症の日々を過ごしながら、ふと走りはじめる。そうすると身体と心のバランスを取り戻すことができると直感的に感じているランナーも多いかもしれません。 本書は、走ることについての古今東西の哲学やヨガや様々なスポーツの体験談、トレーニングや食事法、エッセーや散文がまとめられた稀有な一冊です。 ぜひお楽しみください。 [出版社より] 著 者|マイク・スピーノ 訳 者|近藤隆文 出版社|木星社 定 価|2,500円+税 判 型|四六判・上製 頁 数|174 ISBN|978-4-910567-41-9 初 版|2021年12月 Contents 日本版のためのまえがき 統合トレーニングを目指して 第1章 わが道を走る 第2章 戦うランナーのためのトレーニング 第3章 総合芸術としてのトレーニング 第4章 未来のアスリート 第5章 ランニングの精神性について ヨガとしてのスポーツ あとがきにかえて 参考文献 Author マイク・スピーノ Mike Spino Ph.D.(博士)。ランニング・コーチ、「スピーノ・ランニング&ザ・マインドフル・ランナーズ」ファウンダー、CEO。シラキュース大学卒業、リールII大学でメンタル・トレーニングと管理についての研究で博士号を取得。ジョージア州立大学教育・人間開発学カレッジの大学院プログラムで教壇に立つ。1970年代から90年代にかけてエサレン・スポーツ・センターのディレクター、ジョージア工科大学及びライフ大学でのコーチ、国際連合の「The International Year of Sport and Physical Education 2005」における米国でのスポーツ・開発・平和に関するプログラムのディレクターを歴任。スポーツにおける心と身体を考察した6冊の著作を発表し、本書「ほんとうのランニング(原題:Beyond Jogging : the innerspaces of running)」はニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった。 Translator 近藤隆文 Takafumi Kondo 翻訳家。一橋大学社会学部卒業。主な訳書に、クリストファー・マクドゥーガル『BORN TO RUN 走るために生まれた』、ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(以上NHK出版)、マーク・ククゼラ『最高のランニングのための科学』(早川書房)、デイヴィッド・アイマー『辺境中国』(白水社)、J・B・モリソン『フランク・デリク81歳 素晴らしき普通の人生』(三賢社)など。
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自然〈じねん〉の哲学——おカネに支配された心を解放する里山の物語
¥2,200
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里山から始まる持続可能な未来。 自然〈しぜん〉と人間を区別することなく、両者が一体となった自然〈じねん〉の世界。里山とはそのような場所であり、変わりつつある今も、さまざまなことを教えてくれる。里山に移住してきた若い人たちとの対話を手がかりに、自らも里山に移住した環境学者が思索を深めてたどりついた、サステナブルな生き方とは――。 田舎暮らしにあこがれているけれど、迷っている人、必読。もちろん、移住を決めた人、すでに移住した人にもおすすめ。そして、移住者を受け入れる側の人たちにもぜひ読んでいただきたい。 この危機の時代に、田舎に暮らすことの意味が掘り下げられ、同時に問題点も明らかにされますが、それでも希望が見えてきます。人とつながって、自然とつながって、生態系の一員として暮らしていくこと。それがいまある生態系を維持し、その恵みを将来世代へとつないでいく。 田畑を借りて自家用のコメや野菜をつくり、山で木を伐って燃料を調達する。そんな日常が、おカネに支配された心を解放してくれる。 持続可能な自分も、未来も、里山から始まります [出版社より] 著 者|高野雅夫 出版社|ヘウレーカ 定 価|2,000円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|240 ISBN|9784909753106 初 版|2021年08月 Contents はじめに 第1章 里山世界と村の成り立ち――自然の一部としての人間の暮らし ・里山とは何か――さまざまな生き物が息づく場所 ・村のルーツをたどる ・楽しいから集まって仕事をする―― 結と普請 ・信仰のグループからおカネの相互扶助へ ・「村はよそ者に冷たい」はほんとうか ・生きた化石 第2章 せめぎあう村と国家――自治vs.統制のゆくえ ・明治維新で中央の村への介入が始まった ・心の統制の始まり、廃仏毀釈 ・格差を広げた地租改正 ・田舎が最も輝いた時代 ・禁断の果実 ・共有される物語を求めて 第3章 森と農の物語 ―― 自然から浮き上がっていく人間の姿 ・宇宙から見える日本の人工林 ・山で働くことの意味 ・そして雑木林は失われた ・森づくりビジョン ・慣行農法の功罪 ・第2種兼業農家という生き方 ・有機農業・自然農・自然栽培 第4章 水俣と福島から「生国」を学ぶ――生命に対する責任とは ・滅びゆく里海 ・水俣病 ・「チッソは私であった」 ・おカネでは解決できない ・放射能あふれる里山で ・生 死 ・原生林 ・死という使命 第5章 「おカネ」の物語から自由になる―― 巨大な力に翻弄されないために ・我が心の中の「日本国」 ・現代人が共有する物語としてのおカネ ・主人公は資本 ・疎外のない企業活動は可能か ・モード ・オフグリッドで生きる人たち ・おカネ道 第6章 解けなくなった人生方程式 ―― 「人並みな暮らし」は幸せなのか ・だれもが夢見た一生安泰物語 ・成長時代の夢のまま変わらない教育 ・変化の兆しとかすかな希望 第7章 第2次移住ブームがやってきた―― 自分らしい生き方を求めて ・なぜ田舎から出ていくのか ・なぜ田舎にやってくるのか ・どんな仕事をして食べていくか ・里山の子育て 第8章 「弱さ」の物語 ―― 価値の大逆転 ・「to do 」から「to be」へ ・「弱さ」がもつ求心力 ・弱さの情報公開 第9章 自然の哲学――物語を書き換える ・科学の物語 ―― もう一つの信仰 ・「いのち」の物語―― 生態系×進化の織物 ・せめぎあい――メガソーラーによる環境破壊に思うこと ・じねんに生き、じねんに死ぬ ・木の声を聞く―― 「いのち」の物語へのレッスン ・ご縁 ・いまを生きる おわりに Author 高野 雅夫 1962年山口県生まれ。名古屋大学大学院環境学研究科教授・博士(理学)。 木質バイオマスエネルギーやマイクロ水力発電などの再生可能エネルギーの技術開発とそれらの普及を通した里山再生について農山村をフィールドとして研究を行う。 再生可能エネルギーを普及させるには豊富な自然資源が存在する農山村が持続しなくてはいけないものの、人口減少と高齢化によって集落消滅が進む事態に直面していることを知る。そこで、愛知県豊田市の山村部を主なフィールドに、若者の移住支援を中心にした農山村地域再生の研究および実践に取り組む。 また、2014年4月に立ち上がった、大学と社会との連携を進める名古屋大学・臨床環境学コンサルティングファームの部門長として、自治体や企業、NPO に対して持続可能な地域づくりのためのコンサルティング活動を進めている。2013年には国連の専門家会議で日本の里山がもつ持続可能な社会づくりにとっての意義について報告した。 主な著書に『人は100W で生きられる』(大和書房、 2011年)、編著に『持続可能な生き方をデザインしよう』(明石書店、2017年)、共著に『 千年持続社会――共生・循環型文明社会の創造』(資源協会編、日本地域社会研究所、2003年)、『 市民参加型社会とは――愛知万博計画過程と公共圏の再創造』(町村敬志、吉見俊哉編、有斐閣、2005年)などがある。
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COMPLEX
¥3,300
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女性として生まれ、男性として生活しているトランスジェンダー男性「FTM」のコンプレックスに焦点を当てたフォトエッセイ。 コロナ禍で人と話す様々な機会が奪われた今、 ・性の在り方に悩む方 ・何かのコンプレックスに悩む方 ・トランスジェンダーのことをまだよくわかっていない という方に向けて、 トランスジェンダー男性10名の出演モデルたちが、それぞれのコンプレックスを写真と文章で「生の声」をお届けする書籍です。 [出版社より] 著 者|ナンバーフォー 発 行|no.////(ナンバーフォー) 発 売|よはく舎 定 価|3,000円+税 判 型|四六判/並製・ポストカード付き 頁 数|118 ISBN|978-4-910327-05-1 発 行|2021年08月 Contents まえがき YOSHIYUKI SHOICHI Bob 諭吉 佑真 Chiyuki YUSHI MASAKI KILA ゴーダ タカユキ no.////'S TALK ~【COMPLEX】制作秘話を語る~ Author no.////(ナンバーフォー) プロデューサー:若林 佑真 (タレント/舞台プロデューサー)、撮影・構成:Fumika Ishigaki(フォトグラファー)、ヘアメイク:SHOICHI (美容サロン経営/LGBTアクティビスト)、デザイン・構成:KILA (アパレルブランド「Okey」代表)、上記4名から成る、「Complex」制作のために結成されたチーム。
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働くことの人類学[活字版]仕事と自由をめぐる8つの対話
¥2,200
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“ひとつのことをするやつら“ わたしたちの常識とはまったく異なる異世界の「働きかた」を紹介し、瞬く間にカルト的人気を集めた、抱腹絶倒のポッドキャスト〈働くことの人類学〉。 このたび、ポッドキャストで配信した全6話+タウンホールミーティングの内容に加えて、番組ホストである文化人類学者の松村圭一郎さんと小説家の柴崎友香さんの特別対談やブックガイドなど新コンテンツも充実した書籍『働くことの人類学【活字版】 仕事と自由をめぐる8つの対話』を2021年6月末に刊行いたしました。 7人の文化人類学者がそれぞれのフィールドで体験した知られざる場所の知られざる人々の「働き方」。狩猟採集民、牧畜民、貝殻の貨幣を使う人びと、アフリカの貿易商、世界を流浪する民族、そしてロボット……が教えてくれる、目からウロコな「仕事」論。 わたしたちの偏狭な〈仕事観・経済観・人生観〉を鮮やかに裏切り、軽やかに解きほぐしてくれる対話集は、仕事に悩めるすべてのワーカー必読の内容です! ますます不確実になっていく世界。これまでの当たり前の外から「働くこと」を見つめてみましょう。 [出版社より] 編 者|松村圭一郎 + コクヨ野外学習センター ゲスト|柴崎友香・深田淳太郎・丸山淳子・佐川徹・小川さやか・中川理・久保明教 発 行|黒鳥社 定 価|2,000円+税 判 型|B5変型判/並製 頁 数|302 ISBN|978-4-9911260-6-2 発 売|2021年06月 Contents 【巻頭対談】 ありえたかもしれない世界について 柴崎友香 × 松村圭一郎 【第1部|働くことの人類学】 貝殻の貨幣〈タブ〉の謎・深田淳太郎 ひとつのことをするやつら・丸山淳子 胃にあるものをすべて・佐川徹 ずる賢さは価値である・小川さやか 逃げろ、自由であるために・中川理 小アジのムニエルとの遭遇・久保明教 【第2部|働くこと・生きること】 2020年11月「働くことの人類学」の特別編として開催されたイベント「働くことの人類学:タウンホールミーティング」。 オンラインで4名の人類学者をつなぎ、参加者の質問を交えながら「働くこと」の深層へと迫った白熱のトークセッション。デザインシンキングからベーシックインカムまで、いま話題のトピックも満載のユニークな「働き方談義」を完全収録。 深田淳太郎×丸山淳子×小川さやか×中川理 ホスト=松村圭一郎 進行=山下正太郎・若林恵 【論考】 戦後日本の「働く」をつくった25のバズワード 【働くことの図書目録】 仕事と自由をもっと考えるためのブックガイド 松村圭一郎/深田淳太郎/丸山淳子/佐川徹/小川さやか/中川理/久保明教/コクヨ野外学習センター 【あとがき】 これは「発信」ではない 山下正太郎 Editor 松村 圭一郎 Keiichiro Matsumur 岡山大学文学部准教授。エチオピアの農村や中東の都市でフィールドワークを続け、富の所有と分配、貧困や開発援助、 海外出稼ぎなどについて研究。著書に『所有と分配の人類学』(世界思想社)、『基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『うしろめたさの人類学』(ミシマ社)、編著に『文化人類学の思考法』(世界思想社)など。東京ドキュメンタリー映画祭 2018 の短編部門で『マッガビット~雨を待つ季節』、 同映画祭2020の特集「映像の民族誌」で『アッバ・オリの一日』が上映される。『ちゃぶ台』で「はじめてのアナキズム」、『群像』で「旋回する人類学」、西日本新聞で「人類学者のレンズ」を連載中。 コクヨ野外学習センター KOKUYO Centre for Field Research コクヨ ワークスタイル研究所と黒鳥社がコラボレーションして展開するリサーチユニット/メディアです。〈働くことの人類学〉〈新・雑貨論〉〈耳の野外学習〉3つのポッドキャスト番組を配信中。JAPAN PODCAST AWARDS 2020 ベストナレッジ賞ノミネート。 https://anchor.fm/kcfr
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世界の台所探検——料理から暮らしと社会がみえる
¥2,200
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世界の台所探検家による、初のエッセイ。世界16カ国/地域の台所を紹介! インドネシア山奥の台所でココナッツオイルを作る幸福な香りに包まれ、オーストリアの台所で自慢のチョコケーキの秘密を教わる。中東パレスチナでは停電の中でチキン料理を仕上げるのに奮闘し、南米コロンビアではふわふわのホットチョコレートにうっとり——。 「世界の台所探検家」として世界各地の台所をめぐっている著者が、現地の人と一緒に料理や食事をして体験した、リアルな暮らしと文化のストーリーをたくさんの写真と共に紹介。コラムでは、台所を飛び出して、市場や調理道具、その地域ならではの食習慣も味わえます。 家庭の台所と食卓からは、その土地の歴史や社会背景までもが見えてきます。 観光ガイドブックとは違う、その国に住む“普通の人々の暮らし"の旅へ! 現地家庭で教わった、料理レシピ13品も収録しています。 [ 訪問国 ] インドネシア・タイ・インド・中国・オーストリア・コソボ・ブルガリア・モルドバ・ウクライナ・キューバ・コロンビア・スーダン・ボツワナ・イスラエル・パレスチナ・ヨルダン [出版社より] 著 者|岡根谷実里 出版社|青幻舎 定 価|2,000円+税 判 型|A5判・並製 頁 数|192 ISBN|978-4-86152-820-0 初 版|2020年12月 Contents [ レシピ ] ・ココナッツオイルとタイミニャのサンバル/インドネシア ・レーリュッケン/オーストリア ・リュテニツァ/ブルガリア ・フリホーレス/キューバ ・フラン/キューバ ・チョコラテ/コロンビア ・バミヤ/スーダン ・チキンスープ/イスラエル ・モロッカンフィッシュ/イスラエル ・スィニア・ダジャージ・オ・バタタ/パレスチナ ・マクルーバ/パレスチナ ・マンサフ/ヨルダン ・モロヘイヤ/ヨルダン Author 岡根谷 実里 Misato Okaneya 世界の台所探検家。1989年、長野県生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士修了後、クックパッド株式会社に勤務。世界各地の家庭の台所を訪れて一緒に料理をし、料理を通して見える暮らしや社会の様子を発信している。クックパッドニュース、日経DUAL等で記事やレシピを連載中。また、全国の小中高校への出張授業も精力的に行なっている。訪問国/地域は60以上。
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あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる
¥2,200
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東日本大震災で津波の甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。絵と言葉のアーティスト・瀬尾夏美は、被災後の陸前高田へ移り住み、変わりゆく風景、人びとの感情や語り、自らの気づきを、ツイッターで継続して記録、復興への“あわいの日々”に生まれた言葉を紡いできた。厳選した七年分のツイート〈歩行録〉と、各年を語り直したエッセイ〈あと語り〉、未来の視点から当時を語る絵物語「みぎわの箱庭」「飛来の眼には」で織り成す、震災後七年間の日記文学。 [出版社より] 著 者|瀬尾夏美 出版社|晶文社 定 価|2,000円+税 判 型|四六判 頁 数|360 ISBN|9784781618647 初版|2019年2月 Contents みぎわの箱庭 あわいゆくころ 一年目 二〇一一年三月十一日―二〇一二年三月十一日 歩行録 あと語り さみしさについて 二年目 二〇一二年三月十二日―二〇一三年三月十一日 歩行録 あと語り うつくしさについて 三年目 二〇一三年三月十二日―二〇一四年三月十一日 歩行録 あと語り 距離について 四年目 二〇一四年三月十二日―二〇一五年三月十一日 歩行録 あと語り 弔いについて 五年目 二〇一五年三月十二日―二〇一六年三月十一日 歩行録 あと語り 風景について 六年目 二〇一六年三月十二日―二〇一七年三月十一日 歩行録 あと語り 旅について 七年目 二〇一七年三月十二日――二〇一八年三月十一日 歩行録 あと語り 継承について 飛来の眼には 語りのこし Author 瀬尾 夏美 Natsumi Seo 1988年、東京都足立区生まれ。宮城県仙台市在住。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2011年、東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとの共同制作を開始。2012年から3年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年宮城県仙台市で、土地との協働を通した記録活動をする一般社団法人NOOK(のおく)を立ち上げる。現在も陸前高田での作品制作を軸にしながら、“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉に関わる公共施設やNPOなどとの協働による展覧会やワークショップの企画も行なっている。主な展覧会に「クリテリオム91」(水戸芸術館、茨城、2015年)、ヨコハマトリエンナーレ2017(横浜美術館・横浜赤レンガ倉庫、神奈川、2017年)など。
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91歳セツの新聞ちぎり絵 ポストカードブック
¥1,650
91歳、深まる表現力。なかなか会えない遠くのあの人へ。セツさんの明るいパワーをおすそわけ。 89歳で夫を亡くし、2019年1月、90歳から新聞ちぎり絵を始めた、奈良県桜井市在住の木村セツさん。作品と人生の聞き書きを収録した『90歳セツの新聞ちぎり絵』は5刷に!旺盛な食欲を感じさせるハンバーガーやお盆のお供物の剣先イカなど、バラエティに富んだユーモラスなモチーフと言葉、精緻な表現力で注目を集めました。 世界中が閉塞感に包まれた2020年も、変わらず毎日創作を続け、表現力も観察眼も深化。91歳の1年間に作った新作を中心に、32点収録したコメント付ポストカードブックが出来ました。セツさんのエネルギーの源を知る読み物(ちぎり絵くふう解説/1日のすごし方/セツさんの「昔のしごと」/孫・木村いこによる漫画「ばあちゃんというヒト」)も充実! ポストカードとして、切り取って使うも良し。作品集として手元に置いて楽しむも良し、な一冊。なかなか会えない遠くのあの人へ。セツさんの明るいパワーをおすそわけしていただけましたら幸いです。 [出版社より] 著 者|木村セツ 出版社|里山社 定 価|1,500円+税 判 型|カラーポストカード32枚+モノクロ16頁 ISBN|9784-907497-13-2 初 版|2021年2月 Author 木村セツ Setsu Kimura 1929 年(昭和4年)1月7日奈良県桜井市生まれ。戦争中は学徒動員により、紡績工場で働く。戦後、銀行に勤めるが、家庭の事情で退職。3人の子供を育てながら、養鶏、喫茶店、農業などの仕事に励む。2018年末に夫が他界。2019 年元旦から長女の勧めで新聞ちぎり絵を始め、才能が開花。ツイッターアカウントはフォロワー数4 万人以上(2021年1月現在)。90 歳の1 年間につくった作品を集めた作品集『90歳セツの新聞ちぎり絵』(里山社)が好評発売中。
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90歳セツの新聞ちぎり絵
¥1,980
家族のために働き続けた彼女の転機は、90歳で訪れた。 奈良県桜井市生まれ、在住の木村セツさん90歳。ツイッターアカウント「90歳セツの新聞ちぎり絵」のフォロワー数はなんと3万人以上。テレビ出演も引きも切らない。 銀行員、養鶏、喫茶店農業…様々な仕事をしながら趣味ももたずに働き続けて彼女が、夫を亡くした明くる年、2019年元旦から始めた新聞ちぎり絵で才能が開花したのだ。 日常にあるものを題材に新聞紙を使って生み出す作品は、作る歓びに溢れ、精緻なのにユーモラス。一年で70点以上制作した作品は、戦前生まれで昭和を駆け抜けた、90年分の人生が詰まっていた--。 生活を慈しむことの大切さと、おばあちゃんと一緒に過ごした日々の懐かしさ、そして、いくつになってもものを作る歓びを呼び覚まさせてくれる一冊です。 コミカルなコメントとともに綴る、どこか懐かしく日常賛歌のような、新聞ちぎり絵+ライフ・ヒストリー。 [出版社より] 著 者|木村セツ 出版社|里山社 定 価|1,800円+税 判 型|A5判・並製 頁 数|112 ISBN|978-4-907497-10-1 初 版|2020年2月 Author 木村セツ Setsu Kimura 1929年(昭和4年)奈良県桜井市生まれ。戦争中は学徒動員で紡績工場で働く。戦後、銀行に勤めるが、家庭の事情で退職。三人の子供を育てながら、養鶏、喫茶店、農業など仕事に励む。2018年年末に夫が死去し、2019年元旦から娘の勧めで新聞ちぎり絵を始める。ちぎり絵作家、丸田ちひろ作品などに刺激を受け、才能が開花。孫がツイッターで作品を発表すると、その作品の細かさ、鮮やかさ、作品のユーモラスな可愛らしさなどがたちまち話題となり、「にじいろジーン」「ナニコレ珍百景」などに出演。ツイッターアカウント「90歳セツの新聞ちぎり絵」はフォロワー数3万人以上。現在も精力的に作品を作っている。
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しゃにむに写真家
¥1,760
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「今の仕事をこのまま続けるつもりなの?」——妻の一言が僕の人生を変えた。 バングラデシュのレンガ工場や皮なめし工場の労働者、ふたり暮らしの老女と青年——〈働く人〉や〈生と死〉をテーマに撮影し、国内外で注目されている吉田亮人。しかし、もともと写真家を志していたわけではない。 妻の一言から教員という仕事を捨て、無謀にもこの道を選んだ。専門的に学んだことのない男が、右も左もわかないまま踏み出し、挫折し、傷つき、そして国際的に評価を受けるようになるまでの10年を振り返る。「働くとは何か」「生きるとは何か」について考えた渾身の一冊。 [出版社より] 「ろうそくの灯を手のひらに包むような読書。ことばにも、写真と同じように、吉田さんのなかの「人間の光」が、さやかに溢れだしている」 ——いしいしんじ 著 者|吉田亮人 出版社|亜紀書房 定 価|1,600円+税 判 型|四六判・並製 頁 数|304+写真16 ISBN|978-4-7505-1686-8 初 版|2021年02月 Contents プロローグ 1.写真家になる 始まり 選択 願い 約束 別れ 船出 振り出し インド行き 更紗 情けない人 銭がなけりゃ 鳥葬 厳しい人 持ち込み 初個展 弟 働くとは何か レンガ工場 はじめての賞 何も知らない 修業 再び 2.大切な出会い ただならぬ出会い——矢萩多聞さんのこと Brick Yard パリフォト 皮なめし工場 Tannery 行商人 退蔵院方丈襖絵プロジェクト——村林由貴さんのこと まだ見ぬ世界を求めて——近藤雄生さんのこと シプさんの言葉 代を継ぐ仕事——松林豊斎さんのこと 続けていく覚悟——堀部篤史さんのこと 写真を現場に返す 3.写真をおくる 老女と青年 悲しみ 向き合う 森 京都グラフィー 葬送 誕生 写真家になる エピローグ あとがき Author 吉田 亮人 Akihito Yoshida 1980年宮崎県生まれ。京都市在住。滋賀大学教育学部障害児学科卒業後、タイで日本語教師として1年間勤務。帰国後小学校教員として6年間勤務。2010年より写真家として活動開始。広告や雑誌を中心に活動しながら、作品制作を行い国内外で高く評価される。 写真集に『Brick Yard』『Tannery』(以上、私家版)、『The Absence of Two』(青幻舎、Editions Xavier Barral)などがある。日経ナショナルジオグラフィック写真賞2015・ピープル部門最優秀賞など受賞多数。 AKIHITO YOSHIDA