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〈言葉と歩く〉旅の日々に,ふと見える世界とは? 現代を代表する作家が贈る,稀有な「自分観察日記」.
熊の前足と人の手,ドイツ語では単語が違う.では人の言葉で語る熊は,自分の手を何と表すだろう──.日独二カ国語で書くエクソフォニー作家が,「自分の観察日記」をつけた.各地を旅する日常はまさに言葉と歩く日々.言葉と出逢い遊び,言葉を考え生みだす,そこにふと見える世界とは? 作家の思考を「体感」させる必読の一冊.える時代に、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚。
[出版社より]
著 者|多和田葉子
出版社|岩波書店[岩波新書]
定 価|860円+税
判 型|新書判
頁 数|238
ISBN|9784004314653
初 版|2013年12月
Author
多和田葉子 Yoko Tawada
1960年東京生まれ。作家。早稲田大学文学部露文科卒。1982年ドイツ・ハンブルグへ。ハンブルグ大学修士課程、チューリッヒ大学博士課程修了。2006年よりベルリン在住。日独二ヶ国語で作品を発表し、ドイツでもシャミッソー文学賞、ゲーテ・メダルを受章するなどの高い評価を得ている。著書に『かかとを失くして』(群像新人文学賞)、『犬婿入り』(芥川賞)、『ヒナギクのお茶の場合』(泉鏡花文学賞)、『球形時間』(ドゥマゴ文学賞)、『容疑者の夜行列車』(谷崎潤一郎賞、伊藤整文学賞)、『尼僧とキューピッドの弓』(紫式部文学賞)、『雪の練習生』(野間文芸賞)、『雲をつかむ話』(読売文学賞、文部科学大臣賞)他。
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