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「裸婦の中のもっともすぐれた裸婦、えらび抜かれた裸婦」をめぐって交わされる十二の対話。作品にまつわる伝説や隠された意味が自由に語られる中で、次第に「見る」という行為の意味が明らかになってくる。バルチュス、ベラスケス、ブロンツィーノ、ヴァロットン、クラナッハ、百武兼行、デルヴォーなど、古今東西の芸術作品を独自のスタイルで読み解く美術講義。
[出版社より]
著 者|澁澤龍彦・巖谷國士
出版社|河出書房新社[河出文庫]
定 価|780円+税
判 型|文庫判/並製
頁 数|200
ISBN|978-4-309-40842-2
初 版|2007年04月
Contents
幼虫としての女―バルチュス スカーフを持つ裸婦
エレガントな女―ルーカス・クラナッハ ウェヌスとアモル
臈たけた女―ブロンツィーノ 愛と時のアレゴリー
水浴する女―フェリックス・ヴァロットン 女と海
うしろ向きの女―ベラスケス 鏡を見るウェヌス
痩せっぽちの女―百武兼行 裸婦
ロココの女―ワットー パリスの審判
デカダンな女―ヘルムート・ニュートン 裸婦
両性具有の女―眠るヘルマフロディトス
夢のなかの女―デルヴォー 民衆の声
美少年としての女―四谷シモン 少女の人形
さまざまな女たち―アングル トルコ風呂
Author
澁澤 龍彦 Tatsuhiko Shibusawa
1928~87年。東京生まれ。東大仏文科卒。マルキ・ド・サドの著作を紹介する一方、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを数多く発表。晩年は『高丘親王航海記』など小説に独自の世界を展開した。
巖谷 國士 Kunio Iwaya
1942年東京生まれ。東大大学院修了。仏文学者、批評家、エッセイスト。明治学院大学名誉教授。著者に『シュルレアリスムと芸術』他、『澁澤龍彦の時空』など、訳書にブルトン、ドーマル、エルンストなど多数
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