

世界 2025年6月号
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【特集1】科学vs政治
科学者の大量解雇、研究予算の縮減。第二次トランプ政権下ですすむかつてない規模での科学への弾圧。気候変動や環境正義、DEI……。政権による言葉狩りは、大学における研究の自由をも侵食している。
日本では、任命拒否の理由も一切説明されないまま「学術会議解体法案」が今国会に提出された。法人化以降、研究力を削がれてきた日本の学術の「終わりの始まり」となってしまうのか。
民主主義の基盤を揺るがす科学への攻撃に、私たちはどう対峙すべきか。
【特集2】老いる社会
社会全体を覆っている閉塞感。その背後には何があるのだろうか。 止まらない少子高齢化と産業、社会保障への不安、深刻化するインフラ老朽化、そして、この現状へ対応できない制度の硬直……。これまでも課題とされてきた人・物・システムのありようは、いまや限界にきている。
「老い」の先を見通すことができるのか。4つの考察から探る。
[出版社より]
出版社|岩波書店
定 価|950円+税
判 型|A5判/並製
頁 数|296
発 行|2025年05月
ISBN |4910055010656
Contents
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┃特集 1┃ 科学VS政治
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〈対談〉
科学という制度の破壊
隠岐さや香(東京大学)×松村一志(大阪大学)
〈インタビュー〉
学術会議解体法案は、日本の科学の死だ
山極壽一(総合地球環境学研究所所長、日本学術会議元会長)
〈ルポ〉
トランプ2・0 文化戦争と気候危機
八田浩輔(毎日新聞)
「多様性」の蹉跌──アメリカの大学で何が起きているのか
宮本ゆき(デュポール大学)
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┃特集 2┃老いる社会
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インタビュー
就職氷河期世代の老後
近藤絢子(東京大学)
少子化・地方創生・ジェンダー──「高齢社会」の袋小路
松浦 司(中央大学)
「国民の選択」としてのインフラ老朽化
杉浦 勉(関西大学)
「まち」も歳をとっていく──北海道周縁からみえる生活基盤の臨界
勝木晃之郎(北海道新聞)
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◆注目記事
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「思想家」J.D.ヴァンスを読み解く
井上弘貴(神戸大学)
午前1時のメディアタイムズ 第3回 「MAGA左翼」の衝撃
若林 恵(編集者/黒鳥社)
そして、「渚」へ──辺野古 軟弱地盤と呼ばれるものから
赤坂真理(作家)
〈新連載〉
原発事故 検証の空白 第1回 「安定ヨウ素剤投与指示」はどこで止まったのか?
吉田千亜(ライター)
中国の“天は崩れない”か──第二次貿易戦争を見通す視座
高口康太(ジャーナリスト)
ネタニヤフ政権の延命策──ガザ 遠ざけられた恒久停戦
鈴木啓之(東京大学)
戦争を糧に増殖を遂げるロシア経済
服部倫卓(北海道大学)
韓国政治と「民主主義の後退」
磯崎典世(学習院大学)
採掘をめぐる“ディール”──終わりなきコンゴ民主東部紛争
今泉 奏(朝日新聞)
〈リレー連載〉
隣のジャーナリズム 私の「八月ジャーナリズム」
栗原俊雄(毎日新聞)
〈スケッチ〉
雑誌の庭
しりあがり寿(漫画家)
〈シリーズ夜店〉
立場性を引き受けること──「慰安婦」問題に関わる日本人男性たちの語りから
朴沙羅(ヘルシンキ大学)
〈連載小説〉
不屈のひと 物語「女工哀史」 第2回 それぞれの紡績工場
石田陽子(文筆業、編集者)
〈戦後80年対談〉
田中角栄は何を見ていたのか
田中眞紀子(元外務大臣)×真山 仁(小説家)
虚構の黙秘権 取調べ拒否できない日本
デイビッド・T.ジョンソン(ハワイ大学) 訳=秋元由紀(翻訳家)
〈シリーズ〉
「戦後」解体 第3回 自発的優生思想の源流を探る
横山 尊(広島大学)
ヨーロッパで踊りながら採集したクルド移民の物語
金井真紀(文筆家、イラストレーター)
〈連載〉
この社会の社会学 第5回 「三歳児神話」に挑む
柴田 悠(京都大学)
「この糸につかまりなさい」──『編むことは力』著者インタビュー
ロレッタ・ナポリオーニ(エコノミスト)、聞き手=佐久間裕美子(ライター)
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◇世界の潮
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◇トランプ関税 国際経済体制を揺るがす政権内対立
高橋和宏(法政大学)
◇軍政下のミャンマー大地震──人道支援のジレンマ
今村真央(山形大学)
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◇本との出会い
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◇中国ディアスポラ書店の風
吉岡桂子(朝日新聞)
◇本とチェック 第25回 社長の仕事
金承福(クオン代表)
◇言葉と言葉のかくれんぼ 第14回 「サラン」を使うとき
斎藤真理子(翻訳家)
◇読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて
長谷部恭男(早稲田大学)
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●連載
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アジアとアメリカのあいだ 第6回 敵でもなく友でもなく、ただの隣人として
望月優大(ライター)
あたふたと身支度 第9回 若作り
高橋純子(朝日新聞)
彼女たちの「戦後」 第9回 吉田ルイ子──Something we can do
山本昭宏(神戸市外国語大学)
「変わらない」を変える 第25回 「超現実」のアメリカ
三浦まり(上智大学)
気候再生のために 第33回 米国 気候科学の危機
高村ゆかり(東京大学)
片山善博の「日本を診る」(187) 図書館閉館問題から見えてくる自治体のモラル欠如
片山善博(大正大学)
脳力のレッスン(276) 「北の黒船」ロシアの来航再考
寺島実郎
いじめ後遺症 第4回 長期的影響のエビデンス──旭川市いじめ自殺(3)
斎藤 環(精神科医)
ドキュメント激動の南北朝鮮 第334回(25・3~4)
編集部
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○記憶をもった鏡 岩波友紀『Blue Persimmons』
戸田昌子(写真史家)
○岩波俳句
選・文 池田澄子(俳人)
○アムネスティ通信
○読者談話室
○編集後記
○表紙画
土屋未久(表紙 何処へ 2025、裏表紙 残る 2025)
○キャラクター・扉絵
西村ツチカ
○アートディレクション
須田杏菜
○本文デザイン
大原由衣+安賀裕子
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