

世界 2025年7月号
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【特集1】憎悪の政治学
憎しみはどこから生まれるのか。
財務省解体を訴えるデモ、誹謗中傷が続く兵庫県知事選問題、 クルドの人々 や在日外国人への差別的言動……。「既得権益側」「自分たちの領分を脅かす」とみなす相手への敵意を煽り、それがSNSを通じて増幅される。
とどまるところを知らない苛烈な攻撃、その根源を照らす。
【特集2】私たちはなぜ不安なのか
癒えない疲労、頭から離れない不安、やめられないメールやSNSのチェック……この心の危機は、何が原因なのだろう。
個人に問題を閉じ込めない社会へ。生きづらさの構造を解きほぐしてみる。
[出版社より]
出版社|岩波書店
定 価|950円+税
判 型|A5判/並製
頁 数|296
発 行|2025年06月
ISBN |4910055010755
Contents
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┃特集 1┃憎悪の政治学
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誹謗中傷の洪水に立つ──「報道特集」兵庫県知事選検証から
曺琴袖(TBS「報道特集」編集長)
取り残された人々の財政ポピュリズム──財務省解体デモの論理と心情
伊藤昌亮(成蹊大学)
女性への制裁という「エンタメ」──ミソジニーの収益化とColabo攻撃
小川たまか(ライター)
どのような憎悪か?──ランシエールから考える
鈴木亘(東京大学)
排外主義を動かす政治──クルド人差別とヘイトの本質
倉橋耕平(創価大学)
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┃特集 2┃私たちはなぜ不安なのか
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〈座談会〉
人は会話しながら生きている
小澤いぶき(児童精神科医)×名郷直樹(医師)×松山純子(社労士)×森川すいめい(精神科医)
SOSを出さない日本人──規範を優先する社会
石井敬子(名古屋大学)
〈インタビュー〉
雑談が人を救うこともある
松本俊彦(精神科医)
「自分疲れ」と社会──やさしく混じり合う場所がどこかにある
頭木弘樹(文学紹介者)
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◆注目記事
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米中対立はグローバルな自由貿易体制をどう変えるのか
梶谷 懐(神戸大学)
終末ファシズムの勃興
ナオミ・クライン(ジャーナリスト)、アストラ・テイラー(ドキュメンタリー作家)、訳=中村峻太郎(翻訳家)
〈連載〉
午前1時のメディアタイムズ 第4回 ニュースをめぐる分断線
若林 恵(編集者/黒鳥社)
日米「コメ密約」の闇─ミニマム・アクセス米と塩飽文書
山田 優(農業ジャーナリスト)
研究不正の蔓延──日本の科学はどのように蝕まれているか
田中智之(京都薬科大学)
〈連載〉
最後は教育なのか? 第10回 みんな受験を語りたがる──中村高康さんに聞く
武田砂鉄(ライター)
〈リレー連載〉
隣のジャーナリズム 「大谷バブル」と忖度報道
水谷竹秀(ノンフィクションライター)
〈スケッチ〉
ひらめきを書きとめる
古賀及子(エッセイスト)
〈シリーズ夜店〉
猟師の眼で見る 「熊問題」の人類学
北川真紀(東京大学)
〈連載〉
原発事故 検証の空白 第2回 隠された雨の汚染
添田孝史(科学ジャーナリスト)
拘禁刑で刑務所はどうなる──刑務官は変われるか
浜井浩一(龍谷大学)
市民的エネルギー管理の可能性──理想と現実のあいだから
古賀勇人(マンチェスター大学博士課程)
〈シリーズ〉
この社会の社会学 第6回 都市の「棲み分け」を可視化する
川野英二(大阪公立大学)
〈連載小説〉
不屈のひと 物語「女工哀史」 第3回(最終回) 敵、襲来
石田陽子(文筆業、編集者)
〈シリーズ〉
「戦後」解体 第4回 交差する暴力に抗う回路──在日朝鮮人の記憶とケアの倫理
李 杏理(東京経済大学)
〈インタビュー〉
「白人女性の闘いは、私たちの闘いではなかった」──『チャーチ・レディの秘密の生活』著者インタビー
ディーシャ・フィルヨー(作家)、聞き手=押野素子(翻訳家)
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◇世界の潮
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◇「エルドアンのトルコ」の急展開
今井宏平(ジェトロ・アジア経済研究所)
◇憲法問題としての教員の働き方改革──給特法等改正は学校を救えるか
髙橋 哲(大阪大学)
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◇本との出会い
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◇読書・鑑賞日記 読んで、観て、聴いて
中村佑子(作家/映像作家)
◇本とチェック 第26回 神保町の隣人たち
金承福(クオン代表)
◇言葉と言葉のかくれんぼ 第15回 隣国語の森
チョン・スユン(翻訳家)
◇戦後の悪人正機説──大澤真幸『西洋近代の罪』
藤沢 周(小説家)
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●連載
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アジアとアメリカのあいだ 第7回 人間を消す国、記憶も消す国
望月優大(ライター)
あたふたと身支度 第10回 いつかはグレイヘア
高橋純子(朝日新聞)
彼女たちの「戦後」 第10回 平野レミ──自由と歓待
山本昭宏(神戸市外国語大学)
「変わらない」を変える 第26回 バックラッシュとミソジニー
三浦まり(上智大学)
脳力のレッスン(277) ウクライナの影 ロシア革命そして満州国へ
寺島実郎
片山善博の「日本を診る」(188) これまでのコメ政策はミッションを間違えている
片山善博(大正大学)
気候再生のために 第34回 気候と社会の悪循環
江守正多(東京大学)
いじめ後遺症 第5回 「否認」という病理
斎藤 環(精神科医)
ドキュメント激動の南北朝鮮 第335回(25・4~5)
編集部
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○記憶をもった鏡 西野壮平『Short Stories: Beppu』
戸田昌子(写真史家)
○岩波俳句
選・文 池田澄子(俳人)
○アムネスティ通信
○読者談話室
○編集後記
○表紙画
土屋未久(表紙 問う、 2025、裏表紙 夜になる 2025)
○キャラクター・扉絵
西村ツチカ
○アートディレクション
須田杏菜
○本文デザイン
大原由衣+安賀裕子+都井美穂子
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