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世界 2025年8月号

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戦後80年特集「民主主義の興亡」

【第1部】遠い平和
 戦争が戦争を呼ぶ。その状況すら次第に受けいれつつある自分がいる。
 強国の横暴、それにより命が、日常が奪われ続ける状況をとめられない。公然と噓が言われ、事実が隠され、悪法が生まれる。叫び合う声のほかに、話しあい、歩み寄る土台をもてない。
 私たちはこのまま民主主義を手放すのか。

【第2部】「戦後」の現在
 歳月の経過のなか、戦争体験世代は減少。日本における平和意識は揺らぐかに見える。
 だが、目をこらせば、「戦争」の継続があちこちに存在する。沖縄の日常に。朝鮮半島や台湾との関係に。空襲など民間人被害者への処遇のなかに。戸籍や家族のありかたの構造に……。
 これは果たして「戦後」なのか。国際社会で武力・暴力による抑圧が一方的になされる現在、戦争のなかを生き、あるいは生きられなかった声から考える。
[出版社より]


出版社|岩波書店
定 価|950円+税
判 型|A5判/並製
頁 数|296
発 行|2025年07月
ISBN |4910055010854


Contents
┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃戦後80年特集 民主主義の興亡 ┃第1部 遠い平和
┗━━━━━━━━━━━━━━╋…──────────────────────
〈対談〉
「12日」の代償──米イラン攻撃は何をもたらすか
三牧聖子(同志社大学)×中西久枝(同志社大学)

〈連載特別編〉
銃口を内側に向けた国の戦後──アジアとアメリカのあいだ 第8回
望月優大(ライター)

もはや時間はない──アウシュヴィッツ解放八〇周年に
最上敏樹(バーゼル大学客員教授)

原始化される社会──ロシア内政学者が解説する教育・徴兵・法制度の現在
奈倉有里(ロシア文学研究者)

〈対談〉
メディアは公共性を取り戻せるか
宇野重規(東京大学)×国谷裕子(ジャーナリスト)

「失敗」という本質──民主主義は幻滅から立て直せる
山本昭宏(神戸市外国語大学)

〈対談〉
日本滅亡を回避できるか
柳井 正(ファーストリテイリング)×寺島実郎(日本総合研究所)

日本学術会議 悪法の核心
加藤陽子(東京大学)

〈対談〉
憲法は生きている──公共訴訟という可能性
江島晶子(明治大学)×谷口太規(弁護士)

民主主義を手放せるか
暉峻淑子(経済学者)

┏━━━━━━━━━━━━━━┓
┃戦後80年特集 民主主義の興亡 ┃第2部 「戦後」の現在
┗━━━━━━━━━━━━━━╋…──────────────────────

「昭和一〇〇年」の政治的文脈
吉田 裕(一橋大学名誉教授)

閉じ込められた声を聴き続ける──沖縄と社会的記憶
謝花直美(琉球大学)

日本と台湾のあいだ──成熟する台湾の民主主義と日本の責任
家永真幸(東京女子大学)

〈インタビュー〉
アジアにいちばん近い場所から──戦後80年、日韓基本条約60年に思う
姜尚中(東京大学名誉教授)、聞き手=前川仁之(ノンフィクションライター)
戦後80年 最初と最後の政治風景
大澤真幸(社会学者)

〈リレー連載 「戦後」解体〉
植民地化された他者の声──フェミニズムを/から問う
髙内悠貴(弘前大学)×趙慶喜(聖公会大学)×本山央子(フェミニズム運動・研究)、司会=福永玄弥(東京大学)

日々戦争を体験する私たち
玉城 愛(沖縄女性運動史研究)

吉原と日本人──性の尊厳にたどり着くまで
横山百合子(国立歴史民俗博物館名誉教授)

教科書のなかの太平洋戦争──戦争児童文学教材はいま
黒川麻実(愛知県立大学)

戦争被害 放置されてきた軍民・内外差別
有光 健(早稲田大学国際和解学研究所)

〈インタビュー〉
空襲被害者は訴える──救済法の実現を、今年こそ
根本徳三(東京空襲犠牲者遺族会)

長崎から「地球市民」になる──被爆者から受け取ってきたもの
平林千奈満(小学校教諭)

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◆注目記事
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〈スケッチ〉
聞けるものなら
滝口悠生(小説家)

〈シリーズ夜店〉
表現の自由のフロンティア──「思想の市場」とその外部
山羽祥貴(東京都立大学)

この社会の社会学 第7回 社会学的な死
石岡丈昇(日本大学)

〈対談〉
ひとりで暮らすふたりの話
津村記久子(作家)×和田靜香(ライター)

言葉と言葉のかくれんぼ 第16回 戦争のあとがき
斎藤真理子(翻訳家)

〈SEKAI Review of Films〉
私たちの新しい根拠──『黒川の女たち』
胡桃澤伸(劇作家、精神科医)

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◇世界の潮
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◇韓国大統領選を読む──世代、ジェンダー、アスファルト右派
堀山明子(毎日新聞)

◇アベノマスク訴訟──安倍政権、隠蔽体質のその一端
大瀧哲彰(朝日新聞)

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◇本との出会い
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◇読書・観賞日記 読んで、観て、聴いて
酒井啓子(千葉大学)

◇本とチェック 第27回 詩の魔法
金承福(クオン代表)

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●連載
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連載
隣のジャーナリズム ブレる皇位継承報道
井上 亮(ジャーナリスト)

あたふたと身支度 第11回 戦争なんて地獄に落ちろ
高橋純子(朝日新聞)

午前1時のメディアタイムズ 第5回 ケイトリン・クラークは敵か味方か
若林 恵(編集者/黒鳥社)

片山善博の「日本を診る」(189) 県議への情報漏洩事案から「議会根回し」を診る
片山善博(大正大学)

「変わらない」を変える 第27回 反自由主義政治への転換
三浦まり(上智大学)

気候再生のために 第35回 異常高温の脅威 いのちをまもるための行動
高村ゆかり(東京大学)

ドキュメント激動の南北朝鮮 第336回(25・5~6)
編集部

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○記憶をもった鏡 平敷兼七『山羊の肺』
戸田昌子(写真史家)

○岩波俳句
選・文 池田澄子(俳人)

○アムネスティ通信
○読者談話室
○編集後記

○表紙画
土屋未久(表紙・裏表紙 響く 2025)
○キャラクター・扉絵
西村ツチカ
○アートディレクション
須田杏菜 
○本文デザイン
大原由衣+都井美穂子

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