ボスニア内戦——グローバリゼーションとカオスの民族化
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ボスニア内戦——グローバリゼーションとカオスの民族化

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これが民族浄化である。

戦後ヨーロッパで最悪の紛争と言われるボスニア内戦。一九九二年から三年半にわたり続いた戦争の残虐行為=民族浄化を分析し、実像に迫った労作。

1990年代に入り、解体へと向かうユーゴスラヴィア社会主義連邦共和国。ボスニア・ヘルツェゴヴィナの独立をめぐって、国内のセルビア人、クロアチア人、ボシュニャク人の間で対立が激化し、ほどなくして泥沼の争いに進展する。1992年から3年半に及んだこの戦争は、剥き出しの残虐性に貫かれていた。

本書は、近代初期からの歴史を辿りながら、複雑な背景をもつ戦争の実態を解明する。〈民族浄化〉はいかなるメカニズムによって生じるのか。なぜ現代世界からは大量虐殺がなくならないのか。本書が描き出す〈特定の集団の選択的抹殺〉の実像は、ジェノサイド再発の抑止へ向けて重い問いを投げかける。
[出版社より]


著 者|佐原徹哉
出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫]
定 価|1,800円+税
判 型|文庫判[並製]
頁 数|576

ISBN|978-4-480-51313-7
発 行|2025年08月


Contents
ボスニア内戦と民族浄化――はじめに 

I ボスニア内戦の歴史的背景
一 ボスニアにおける民族意識の出現
二 ユーゴスラヴ統一主義の実験 

II 虐殺の記憶
一 第二次世界大戦と民族的暴力の爆発
二 ウスタシャによるジェノサイド
三 パルチザン運動の勝利
四 「パンドラの箱」の封印

III 冷戦からグローバリゼーションへ
一 ユーゴスラヴィア社会主義連邦の存立要件
二 民族問題の構図
三 クロアチアの「マスポク」
四 繁栄の頂点としての一九七〇年代
五 連邦解体のメカニズム
六 スロボダン・ミロシェヴィチとセルビア民族主義 
七 ボスニア政界の混迷
 
IV ユーゴ解体――「グローバリゼーション」の戦争
一 複数政党選挙と法と秩序の崩壊
二 ボスニアにおけるシステムの崩壊
三 連邦を支える制度の解体
四 クロアチア戦争とユーゴ解体

V 内 戦 勃 発
一 ジェノサイドの政治利用
二 内戦の準備
三 内 戦 前 夜
四 戦 争 勃 発
五 内戦の概要

VI 民 族 浄 化
一 内戦とジェノサイド言説
二 セルビア人の残虐行為
三 クロアチア人の残虐行為
四 ボシュニャク人の残虐行為
五 民族浄化の本質

VII ジェノサイド
一 スレブレニツァ事件とジェノサイド
二 スレブレニツァのボシュニャク人とセルビア人
三 ジェノサイドの開始
四 虐   殺
五 民族浄化とジェノサイドの違いは何か

VIII 内戦のメカニズム
一 「殺し合う市民」と他者への恐怖
二 メジュゴーリエの小戦争
三 内戦と組織犯罪者
四 民兵と脱階級者たち
五 民兵と「普通の市民」たち
六 カオスの民族化

あとがきにかえて――戦後のボスニアとジェノサイド言説
文庫版あとがき 

注 記 
索 引 


Author
佐原 徹哉 Tetsuya Sahara
1963年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科西洋史学博士課程中退。博士(文学、東京大学)。専門は、東欧史・比較ジェノサイド研究。明治大学政治経済学部教授。主な著書に『近代バルカン都市社会史』(刀水書房)、『中東民族問題の起源』(白水社)、『極右インターナショナリズムの時代』(有志舎)など。
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