丸いもののもつ慰め
¥3,300
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——人生に突如として降りかかってくるまったく予期せぬ出来事、日常生活にみられる秘密めいた深淵。奈落へと通じる隠し扉のような仕掛けから垣間見える、人を惑わす鬼火や二重底に満ちたそこで、読者は、人間の共同生活の不条理とグロテスクさ、死者の亡霊、思わず舌打ちしたくなるような言葉たちに出会うことになる。現代文学の鬼才クレメンス・J・ゼッツの、過激な語りで細部に至るまで刺激的な最新短篇集。
[出版社より]
著 者|クレメンス・J・ゼッツ
訳 者|犬飼彩乃
出版社|国書刊行会
定 価|3,000円+税
判 型|四六変型判/上製
頁 数|384
ISBN|978-4-336-07828-5
発 行|2026年02月
Contents
南ラツァレットフェルト通り
むかしの家
クバレイ島
痛みも分かちあえば
二つの死
エレベーターの鏡に映るいくつもの顔
そのネコはラランドの天空に住む
迷惑メール
先に進む
クラス写真
オコジョオコジョオコジョ
マジシャン
エルペノール
トリークラーさん
湖は俺たちより地球が丸いことをよく知っている
クリストキント
おんな
生者たち
スージー
若いころ
訳者あとがき
Author
クレメンス・J・ゼッツ Clemens J. Setz
1982年、オーストリア、グラーツ市生まれ。子供のころはゲームをして過ごしていたが、16歳ごろにエルンスト・ヤンドルの詩に衝撃を受け文学に興味を持つ。グラーツ大学では数学とドイツ文学を専攻。在学中より文学活動をはじめ、2011年ライプツィヒ・ブックフェア賞、2019年ベルリン文学賞、2020年クライスト賞、2021年ゲオルク・ビューヒナー賞、2023年オーストリア文学賞など数々の主要な文学賞を受賞。小説や短篇集、詩集のほか、演劇や映画の脚本、英米文学やエスペラント語文学の翻訳など多方面で活躍している。現在は妻子と共にウィーンに在住。
Translator
犬飼 彩乃 Ayano Inukai
愛知県生まれ。学習院大学文学部准教授。専門はドイツ語圏文学。訳書に、クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』(国書刊行会)、共訳書に、ライナー・エアリンガー『なぜウソをついちゃいけないの?』(KKベストセラーズ)、アフマド・マンスール『アラー世代』(晶文社)。