SOLD OUT
いまなお世界の若い映画作家を鼓舞しつづける小川紳介による、ドキュメンタリー映画づくりのバイブル、待望の復刊! !
ドキュメンタリー作家・小川紳介の映画作りへの想いが、活字となって響く。
「グーッと回りだすんですよ、被写体の世界が。わかりますか。そこなんですね、仮面がポロッともう一枚取れる。つまり、明らかに記録映画は『劇』なんですよ。・・・・・・これは美しいことですよ。それを覗けるんです。こんな幸せなことはない」[本書より]
増補改訂版の刊行にあたって、たむらまさき氏の貴重なインタビューも収録!
[出版社より]
著 者|小川紳介
編 者|山根貞男
出版社|太田出版
定 価|3,500円+税
判 型|A5判・上製
頁 数|333
ISBN|978-4-7783-1315-9
初 版|2012年06月
Contents
春の章
稲を撮る 心を描く
アジア、ニッポン、そして記録映画
ドキュメンタリーの至福を求めて
夏の章
大学闘争を捉える眼
三里塚-"農"と撮ること
同期性に現場主義
辺田部落-村人へのラブレター
映画の旅-三里塚から牧野へ
十三年かかって映画を穫れた
秋の章
土に根ざしたエロス-石牟礼道子との対話
からだに刻まれたドキュメント-内藤正敏との対話
冬の章
さらにアジア映画作家の交流を
私論・戦後日本ドキュメンタリー映画史
たむらまさきインタビュー「稀有な人、小川紳介との共同作業」
Author
小川紳介 Shinsuke Ogawa
1936年、東京生まれ。国学院大学政経学部卒業。60年、岩波映画製作所の契約助監督になりPR映画の制作に従事し、その間、監督の土本典昭、黒木和雄、東陽一、撮影の大津幸四郎、録音の久保田幸雄らとの研究グループ「青の会」で映画づくりの研鑽を積む。64年、フリーになり、66年、ドキュメンタリー映画『青年の海 四人の通信教育生たち』で監督としてデビュー。67年の大学闘争の現場に密着した『圧殺の森 高崎経済大学闘争の記録』『現認報告書 羽田闘争の記録』で注目を浴び、ドキュメンタリー映画作家として本格的に認められる
Editor
山根貞男 Sadao Yamane
1939年、大阪生まれ。大阪外国語大学フランス語学科卒業。書評紙や書籍の編集者を経て、映画批評誌「シネマ」69~71の編集・発行に参加。86年より「キネマ旬報」に日本映画時評を書き続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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