SOLD OUT
2007年公開の王兵『鳳鳴 中国の記憶』を3人の批評家が映像を見ながら徹底討論。
和鳳鳴の語りにこめられた中国現代の「叛史」を読みとり、ドキュメンタリー作家・王兵の全仕事を眺望する。
監督が幼少期から最新作までを語るインタビュー、カメラマンのメモ、気鋭の研究者の王兵論、批評も考慮した詳細なフィルモグラフィも収録。
王兵の映像と歴史に対する洞察を知る決定版!
[出版社より]
編著者|土屋昌明・鈴木一誌
出版社|ポット出版プラス
定 価|3,600円+税
判 型|A5判
頁 数|320
ISBN|978-4-86642-011-0
初版|2020年3月
Contents
はじめに=土屋昌明
中国全図と王兵監督作品の撮影地
『鳳鳴 中国の記憶』に関連する中国現代史年表
第1部 王兵監督が/を語る
王兵監督インタビュー1 聞き手・文責=土屋昌明
『鳳鳴』『無言歌』から『死霊魂』への思いと映画の可能性
ドキュメンタリー撮影ノート ー 王兵監督との対話から=文平
王兵監督インタビュー2 聞き手・構成=樋口裕子
歴史の空白を描くことから、今、激変する中国を撮る
第2部 『鳳鳴 中国の記憶』を読み解く
映画『鳳鳴 中国の記憶』と中国現代史=山根貞男、土屋昌明、鈴木一誌
第3部 作品の核心に向かって
王兵という〈試し〉ーー『鉄西区』から『収容病棟』まで=藤井仁子
ワン・ビン作品における視線のポリティクスーー見る/見られるの非対称性を巡って=劉文兵
中国のインディペンデント・ドキュメンタリー=中山大樹
記憶の居場所ーー鈴木一誌
第4部 創作の軌跡ーーフィルモグラフィ=山口俊洋、土屋昌明
Editor & Author
土屋 昌明 Masaaki Tsuchiya
一九六〇年神奈川県生まれ。国学院大学大学院博士課程退学。専修大学国際コミュニケーション学部教授。中国古代文化を研究しつつ中国現代史・映像歴史学にも関心を持っている。編著に『目撃!文化大革命』(太田出版)、『文化大革命を問い直す』(勉誠出版)、共訳書に廖亦武『銃弾とアヘン』(白水社)など。
鈴木 一誌 Hitoshi Suzuki
一九五〇年東京都生まれ。ブックデザイナー。杉浦康平氏のアシスタントを一二年間つとめ、一九八五年に独立。映画や写真の批評も手がけつつ、デザイン批評誌『d/SIGN』を戸田ツトムとともに責任編集(二〇〇一─一一年)。神戸芸術工科大学客員教授。著書に『画面の誕生』(みすす書房)、『ページと力』『重力のデザイン』(ともに青土社)、『ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見』(誠文堂新光社)、共編著に『知恵蔵裁判全記録』(太田出版)、『デザインの種』(大月書店)、『絶対平面都市』(月曜社)など。
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