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バルからバルへと渡りあるき、飲んでは食べ、食べては飲み、かたっぱしから店を襲撃していく——。
「こんなアイデアはどうかな?」私は編集者にいった。「世界中を旅して、好きなことをやる。高級ホテルにも泊まれば、おんぼろの宿にも泊まる。風変わりでエキゾチックな旨い料理を食べ、映画で見たようなかっこいい体験を試みながら、究極の食事を探す。どうだい?」……。前作『キッチン・コンフィデンシャル』から一年、人気絶頂の米国人シェフが、悪魔(テレビ)に身を委ね、究極の食事を求めて世界をゆく。東京・熱海篇も収録。前作に続いて人気の野中邦子訳でおくる。
[出版社より]
著 者|アンソニー・ボーデイン
訳 者|野中邦子
出版社|土曜社
定 価|1,850円+税
判 型|四六判
頁 数|368
ISBN|978-4-907511-08-1
初版|2015年9月
Recommend
「「食」への飽くなき探究心のみを原動力にたどり着いた「究極の食事」たちのなんと美味しそうなことか!」
三田修平(「オッジ」2016年1月号)
「たくましい文体と確かな見識をそなえ,茶目っ気ばかりでなく著者の好みもよく伝わってくる」
——ニューヨーク・タイムズ
「まるで「地獄の黙示録」の上映を見るかのようだ……。解体された豚の開口部を人の手がまさぐる様は,お茶の間に届く本紙では描写するだに忍びない。食べ物が読者を圧倒する」
——ロサンゼルス・タイムズ
「一個の胃袋とお茶目な知性を抱えた一人ぼっちの地上部隊が世界各地をゆく」
——ピープル
Contents
愛するナンシーへ
はしがき
1章 生き物が食べ物に変わるとき
2章 思い出のビーチへ
3章 火傷を負った男
4章 男の領分/女の領分
5章 ウォトカの正しい飲み方
6章 特別料理
7章 死のハイウェイ
8章 東京再訪
9章 パイリンへの道
10章 燃えるイギリス
11章 コックたちの故郷
12章 チャーリーはサーフィンができるか?
13章 ウェストコースト
14章 ハギスは君臨する
15章 精力絶倫
16章 パーフェクト
訳者あとがき
Author
アンソニー・ボーデイン Anthony Bourdain
シェフ、作家。1956年、ニューヨーク市に生まれる。コックを志し、米ヴァッサー大学を中退。78年に米国料理学院(CIA)を卒業。サパークラブ、ワン・フィフス・アヴェニュー、サリヴァンズなどニューヨーク市内の有名レストランで働き、98年にブラッスリー・レアール総料理長就任。その間、95年に犯罪小説『シェフの災難』、97年に『容赦なき銃火』を発表し、執筆活動を開始。99年、ニューヨーク外食業界の内実をえぐる記事「読む前に食べるな」をニューヨーカー誌上に発表し話題を呼ぶ。
反響冷めやらぬ2001年の自伝的実録『キッチン・コンフィデンシャル』は、28ヶ国語以上に翻訳され、各国でベストセラーとなる。翌02年、米フードネットワークの番組「A Cook’s Tour」に出演し、完璧な一皿を求めて世界を旅する。この体験を綴った『クックズ・ツアー』が再びベストセラーに。料理人が各国を旅し食するという企画は人気を博し、その後「ノー・リザヴェーション」No Reservasions 、「レイオーバー」The Layover とテレビ出演が続く。現在は、米CNNの旅行番組「パーツ・アンノウン」Parts Unknown に出演するほか、米ABCの料理対決番組「ザ・テイスト」The Taste 審査員も務める。妻オッタヴィア、娘アリアーネとともにニューヨーク市在住。
Translator
野中邦子 Kuniko Nonaka
翻訳家。1950年、東京に生まれる。多摩美術大学絵画科卒業。出版社勤務を経て翻訳家に。主な訳書に、A・ボーデイン『キッチン・コンフィデンシャル』『クックズ・ツアー』、R・ヘンライ『アート・スピリット』、A・ウォーホル『ウォーホル日記』(中原佑介共訳)、J・サックス『貧困の終焉』(鈴木主税共訳)、同『地球全体を幸福にする経済学』、ソロスほか『世界は考える』がある。
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