SOLD OUT
グッとくる映画、あります!
「映画の力」、それはストーリーだけではない──。
わけがわからないのに気になる映画。
淡々とした描写の中に人生に似た何かが立ち現れる映画。
厭な要素ばかりなのについつい見てしまう映画。
独自すぎる理屈で構成されていて観る者を激しく選ぶ映画。
──なぜか心動かされ、惹きつけられてしまう映画の秘密をひもとく、気鋭の批評家による精選エッセイ集!
[出版社より]
著 者|真魚八重子
出版社|Pヴァイン
定 価|2,400円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|280
ISBN|978-4-909483-50-8
初 版|2020年2月
Contents
まえがき
第一章 不可解な映画に魔がひそむ
・シャマラン絶対主義!
・八〇年代のシャブロルに感じる「居心地の悪さ」
・目がくらむ光、カンガルーの手――『荒野の千鳥足』
・物語からの解放――曽根中生の〈純粋な映画〉
第二章 暴力・情念・死
・侮辱と少しの飴の籠――『マルタ』
・破滅へと駆け抜ける少女たち――『ヴィオレット・ノジエール』
・突き抜けた後味の悪さ――『悪魔の調教師』
・異郷と恐怖――『女子大生・恐怖のサイクリングバカンス』
・現実と虚構のはざまでたゆたう羽仁進の映画世界
・野村芳太郎の怖くない霊と、怖い子どもたち
・東宝クールアクションの世界――『死ぬにはまだ早い』『ヘアピン・サーカス』
第三章 日本モンド映画 静謐/狂乱
・退廃と静謐さ
・狂乱!
第四章 日本モンド映画 エロス+流血
・セックスを越えていけ!
・内田良平
・高橋伴明+下元史朗
第五章 ロマンポルノ二五選
・神代辰巳の逸脱とナルシシズム
・アクション&サスペンス!
・浮遊する心――加藤彰
・奇妙
・快楽と観念のドラマ
あとがき
Author
真魚 八重子 Yaeko Mana
愛知県出身。映写技師や派遣社員を経て、現在は「映画秘宝」「朝日新聞」「キネマ旬報」などのほか、パンフレットやDVDでも執筆。著書に『映画系女子がゆく!』『映画なしでは生きられない』『バッドエンドの誘惑』。
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