本は読んでいなくてもコメントできる。いや、むしろ読んでいないほうがいいくらいだ——。
大胆不敵なテーゼをひっさげて、フランス文壇の鬼才が放つ世界的ベストセラー。ヴァレリー、エーコ、漱石など、古今東西の名作から読書をめぐるシーンをとりあげ、知識人たちがいかに鮮やかに「読んだふり」をやってのけたかを例証。テクストの細部にひきずられて自分を見失うことなく、その書物の位置づけを大づかみに捉える力こそ、「教養」の正体なのだ。そのコツさえ押さえれば、とっさのコメントも、レポートや小論文も、もう怖くない!すべての読書家必携の快著。
[出版社より]
著 者|ピエール・バイヤール
出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫]
定 価|950円+税
判 型|文庫版/並製
頁 数|304
ISBN|978-4-480-09757-6
初 版|2016年10月
Contents
序
1 未読の諸段階
「読んでいない」にも色々あって…
ぜんぜん読んだことのない本
ざっと読んだ(流し読みをした)ことがある本
人から聞いたことがある本
読んだことはあるが忘れてしまった本
2 どんな状況でコメントするのか
大勢の人の前で
教師の面前で
作家を前にして
愛する人の前で
3 心がまえ
気後れしない
自分の考えを押しつける
本をでっち上げる
自分自身について語る
結び
Author
ピエール・バイヤール Pierre Bayard
パリ第8大学教授。文学を精神医学に応用する「応用文学」の提唱者であると同時に、分析療法の実践家でもある。『アクロイドを殺したのはだれか』など、著書多数。
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