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芸術の根源へ!
「アール・ブリュット」の名付け親による文化的芸術への徹底批判。制度的な文化概念を根底から覆し、真に自由な創造へと向かう痛快なテクスト。フランス現代思想の知られざる原点ともいえる比類なき著作、初の邦訳。
「本書は一九六〇年代ラディカリズムの極致を体現する「文化革命宣言」である。支配的文化の強度が極限にまで高まり、社会の鋳型にはめられたまやかしの個人主義が横行するいまこそ、その趨勢を逆転し、「普通の人間」としての個人のあたりまえの世界を回復するために、このデュビュッフェの「たったひとりの反乱」の意味をわれわれひとりひとりが噛み締めなければならないと思う」(訳者あとがきより)
[出版社より]
著 者|ジャン・デュビュッフェ
訳 者|杉村昌昭
出版社|人文書院
定 価|2,200円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|140
ISBN|9784409100431
初 版|2020年05月
Contents
文化は人を窒息させる
[付属資料]無作法の居場所(一九六七年パリ装飾美術館での展覧会カタログの序文)
訳者あとがき
Author
ジャン・デュビュッフェ Jean Philippe Arthur Dubuffet
1901年生まれ。フランスの画家。ル・アーブルのワイン商の家に生まれる。ほぼ独学で絵画制作をはじめ、40歳を過ぎて画家に専念しアンフォルメルの先駆けとなる作品を発表。「生(き)の芸術」を意味する「アール・ブリュット」という言葉を生み出し、作品の収集も始める。1976年スイス・ローザンヌにアール・ブリュット・コレクションを開設。文筆家でもあり多数の文章を残している。1985年没。本書が初の邦訳。
Translator
杉村 昌昭 Masaaki Sugimura
1945年生。名古屋大学大学院文学研究科修士課程修了(仏文学専攻)。現在、龍谷大学名誉教授。著書に『漂流する戦後』(インパクト出版会、1988年)、『資本主義と横断性』(インパクト出版会、1995年)、『分裂共生論』(人文書院、2005)、共編著に『既成概念をぶち壊せ!』(晃洋書房、2016年)がある。訳書多数。近年の翻訳に、テヴォー『アール・ブリュット』(人文書院、2017)、アリエズ&ラッツァラート『戦争と資本』(共訳、作品社、2019)、ビフォ『フューチャビリティー』(法政大学出版局、2019)、テヴォー『誤解としての芸術』(ミネルヴァ書房、2019)などがある。
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