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仮性包茎は医学上、病気ではなく、手術も不要である。日本人男性の半数以上が仮性包茎とされている。多数派であるのに多くの男性がこれを恥じ、秘密にしようとするのはなぜか。そのままでは女性に嫌われると一部の美容外科医は言い募り、男性による嘲弄の対象ともなってきた。仮性包茎を恥じる感覚は、どのようにして形成されたのか。江戸後期から現代まで、医学書から性の指南書、週刊誌まで、膨大な文献を読み解き、仮性包茎をめぐる感覚の二〇〇年史を描き出す。歴史社会学者による本邦初の書!
[出版社より]
著 者|澁谷知美
出版社|筑摩書房[筑摩選書]
定 価|1,600円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|288
ISBN|978-4-480-01723-9
初 版|2021年02月
Contents
序章 なぜ仮性包茎の歴史なのか
第1章 恥と包茎―一九四〇年代半ばまで
第2章 包茎手術の商品化―戦後の混乱期から一九六〇年代まで
第3章 青年と包茎―一九七〇年代から九〇年代まで
第4章 中高年と包茎―一九八〇年代から現代まで
終章 包茎手術のたそがれ
Author
澁谷 知美 Tomomi Shibuya
1972年大阪府生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京経済大学現代法学部専任講師。専攻は、社会学および教育社会学。著書に『日本の童貞』(文春新書)がある。
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