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ユリイカ 2021年08月号 台湾映画の現在

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今夏、台湾映画話題作続々公開!

日本の夏によく馴染む、湿った暑さの質感漂う台湾映画――80年代に華々しく幕を開けた台湾ニューシネマの作家たち(エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェン…)がよく知られるが、日本統治・国民党による戒厳令の時代には厳しい統制のもとでしか制作されることのなかった台湾映画は、試行錯誤しながら自らのアイデンティティを獲得してきた。

台湾ニューシネマの異端児と呼ばれたチェン・ユーシュンの最新作『1秒先の彼女』の6月25日公開を皮切りに、白色テロ時代を描く台湾大ヒットホラー作『返校 言葉が消えた日』、ドキュメンタリー『日常対話』ほか多種多彩な公開作が続く今夏。その連綿と続く歴史を見つめなおし、台湾映画の現在地を描きだす。
[編集部より]


出版社|青土社
定 価|1,600円+税
判 型|A5変型判/並製
頁 数|285

ISBN|978-4-7917-0404-0
初 版|2020年09月


Contents
特集*台湾映画の現在

❖インタビュー〈1〉
『返校 言葉が消えた日』と白色テロの記憶を巡って / 徐 漢強 聞き手=編集部

❖『返校 言葉が消えた日』の背後
台湾映画の歩み / 稲見公仁子
「白色テロ」記憶の耐えられない曖昧さ——『返校 言葉が消えた日』(二〇一九年)から窺えるもの / 丸川哲史
台湾ホラー映画一瞥 / 晏 妮

❖響き合う記憶
私の記憶を呼び起こす台湾映画 / 一青 妙
星明かりの映画祭 / 李 琴峰
台湾映画礼讃 / 垂水千恵

❖イラスト
映画館で待ち合わせ / 高 妍

❖台湾映画の軌跡
ニューシネマ以前の台湾における映画状況——植民地期から戒厳時期まで / 三澤真美恵
台湾映画と言語のヘゲモニー / 四方田犬彦

❖インタビュー〈2〉
台湾映画と出会うために / 田村志津枝 聞き手=温 又柔
スクリーンの向うに見る私の「台湾」——田村志津枝さんのお話をうかがって / 温 又柔

❖台湾ニューシネマと香港
台湾文学と台湾ニューシネマ / 明田川聡士
中央で生まれた台湾の新しい波 / 暉峻創三
台湾武俠映画論——キン・フーから『黒衣の刺客』まで / 雑賀広海

❖インタビュー〈3〉
『1秒先の彼女』の映し出すもの——『熱帯魚』『ラブ ゴーゴー』から四半世紀、映画への愛を胸に / 陳 玉勲 聞き手・構成=栖来ひかり

❖コロナ禍の台湾映画界
『1秒先の彼女』と二〇二〇年金馬奨の原点回帰とは / 栖来ひかり
新型コロナウイルス感染症下の台湾映画マーケット状況 / 西本有里

❖台湾と中国と私たち
二〇〇〇年代以降の台湾映画における中台市場への眼差し——金馬奨、文創、新型コロナを巡って / 阿部範之
自己省察の系譜——『私たちの青春、台湾』をめぐる偶然と必然 / 吉川龍生
私たちの青春、その続きに導かれること / ナルコ

❖『幸福路のチー』から遡る
水の視線、光の映画 / 池澤春菜
台湾アニメーション映画六〇年史 / 叶 精二

❖インタビュー〈4〉
母と私の『日常対話』——ドキュメンタリーのその先へ / 黄 惠偵 聞き手=児玉美月

❖自己と他者
台湾“クィア映画”——『青春神話』から『君の心に刻んだ名前』へ / 児玉美月
恋のエチュード——台湾映画の少年少女たち / 野崎 歓

❖言語と民族
台湾映画の言語リアリズム——『童年往事』から『セデック・バレ』へ / 新井一二三
台湾映画における日本表象——植民地時代から現代まで / 曾 文莉
魏徳聖における日本統治時代のエンタメ化 / 坂川直也

❖資料
台湾映画作品ガイド——二〇〇〇年から二〇二一年まで / 江口洋子


❖連載
私の平成史 18 / 中村 稔

❖物語を食べる*7
猿の惑星からの伝言 / 赤坂憲雄

❖詩
海にいた男 他二篇 / 清中愛子

❖今月の作品
相内あみ・かるべまさひろ・鎌田尚美・勝部信雄・中村ニミ / 選=和合亮一

❖われ発見せり
プロレスをめぐる闘い / 犬飼彩乃


表紙・目次・扉=北岡誠吾
表紙図版=『返校 言葉が消えた日』2021年7月30日(金)TOHOシネマズ シャンテ他、全国ロードショー 配給:ツイン R-15 ©︎1 PRODUCTION FILM CO. ALL RIGHTS RESERVED.

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