ヤンキーと地元
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ヤンキーと地元

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暴走族のパシリから始まった沖縄のフィールドワーク、10年超の記録。

生まれ故郷が嫌いだと吐き捨てるように言った、一人の若者。その出会いを原点に、沖縄の若者たちをめぐる調査は始まった。暴走族のパシリとなり、建設現場で一緒に働き、キャバクラに行く。建設業や性風俗業、ヤミ仕事で働く若者たちの話を聞き、ときに聞いてもらう。彼らとつき合う10年超の調査から、苛酷な社会の姿が見えてくる──。補論を付した、増補文庫版。
[出版社より]


「路地裏で、基地のネオンの道の片隅で、暗いコンビニの駐車場で、バイクを止めて、彼らの言葉を拾う。それは暴力以前にあったお話、掟を生きる前の傷みの話でもある。掟がなぜ作られたのか、掟の外部はあるのか、夜の街で拾われた言葉から考えたい」
——上間陽子(教育学者)

「バイクのうなり、工事現場の音、キャバクラの笑い、深夜のコンビニ前のささやき。本書を満たす音をどう聞き取るのが「正しい」のかは、まだ決まっていない」
——千葉雅也(哲学者)


著 者|打越正行
出版社|筑摩書房[ちくま文庫]
定 価|900円+税
判 型|文庫判・並製
頁 数|368

ISBN|978-4-480-43984-0
発 行|2024年11月


contents
はじめに    

第一章 暴走族少年らとの出会い  
1 広島から沖縄へ    
2 拓哉との出会い    
3 警官とやり合う    

第二章 地元の建設会社  
1 裕太たちとの出会い    
2 沖組という建設会社    
3 沖組での仕事    
4 週末の過ごし方    
5 沖組を辞めていった若者たち    
6 沖組という場所と、しーじゃとうっとぅ    

第三章 性風俗店を経営する  
1 セクキャバ「ルアン」と真奈    
2 「何してでも、自分で稼げよ」 ―― 洋介の生活史    
3 風俗業の世界へ    
4 「足元を見る」ということ    
5 風俗経営をぬける    
6 性風俗店の経営と地元つながり    

第四章 地元を見切る  
1 地元を見切って内地へ ―― 勝也の生活史    
2 鳶になる    
3 和香との結婚、そして別れ    
4 キャバクラ通い    
5 地元のしーじゃとうっとぅ    
6 キセツとヤミ仕事    
7 鳶を辞め、内地へ    

第五章 アジトの仲間、そして家族  
1 家出からアジトへ ―― 良夫の生活史    
2 「自分、親いないんっすよ」 ―― 良哉の生活史    
3 夜から昼へ ―― サキとエミの生活史    

おわりに    
あとがき    

補論 パシリとしての生きざまに学ぶ ―― その後の『ヤンキーと地元』  
1 パシリとして生きる    
2 パシリとしての参与観察    
3 フィールドへ    

解説 打越正行という希望  岸政彦 


Author
打越 正行 Masayuki Uchikoshi
1979年生まれ。社会学者。首都大学東京人文科学研究科にて博士号(社会学)を取得。和光大学現代人間学部専任講師、特定非営利活動法人 社会理論・動態研究所研究員などを歴任。広島と沖縄で、暴走族・ヤンキーの若者を対象とした参与観察調査をつづけた。単著に『ヤンキーと地元――解体屋、風俗経営者、ヤミ業者になった沖縄の若者たち』(筑摩書房、2019年、第6回沖縄書店大賞)、共著として『最強の社会調査入門』(ナカニシヤ出版、2016年)、『地元を生きる―沖縄的共同性の社会学』(ナカニシヤ出版、2020年)、『〈生活-文脈〉理解のすすめ――他者と生きる日常生活に向けて』(北大路書房、2024年)など。2024年12月9日、逝去。
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