現代世界における日常生活
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消費を制度化させる社会に抗して〈日常〉を疑え!

資本主義のもと、我々の〈日常〉はどのように方向づけられているか。大量消費と官僚主義の問題を、日常生活批判が暴きだす。


われわれの〈日常〉は、資本主義のもと、知らぬまに支配関係の再生産のために構築され、方向づけられてしまっている。1960年代のフランスでルフェーヴルはそう告発し、「日常生活批判」を展開した。エリート層によって欲望が〈指導〉された大量消費社会は、語りの権利と日常を自らの手に取り戻すことができるのか? 五月革命へ向かう熱気のなかで書かれた本書は、その後の展開を含めた著者の理論的支柱を、あますところなく提示する。資本主義や消費社会への非難が拡大する現代の日本社会において、再注目に値する一冊。 解説=山本千寛。
[出版社より]


著 者|アンリ・ルフェーヴル
訳 者|森本和夫
出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫]
定 価|1,500円+税
判 型|文庫判/並製
頁 数|400

ISBN|978-4-480-51348-9
発 行|2026年03月


Contents
第一章 探求と若干の発見物の提示 
1 半世紀のうちに…… 
2 哲学と日常的なるものの認識 
3 第一の行程、第一の契機 
4 第二の階程、第二の時期 
5 現在の社会をどのように名づけるべきか 
6 いったい何が起ったのか(フランスにおいて、一九五〇年と一九六〇年のあいだに)  
7 第三の時期。一九六〇年以後 
  
第二章 指導される消費の官僚主義的社会 
1 統一と矛盾 
2 不安の基盤 
3 想像的なるもののなかへの四歩 
4 いくつかの下次=体系について
 
第三章 言語的現象 
1 座標軸の脱落 
2 超言語 
3 滑稽さ 
  
第四章 テロリズムと日常性 
1 テロリズムの概念 
2 文章とテロリズム 
3 形式の理論(再論)  
4 抜け道 
5 短い対話 
  
第五章 永続文化革命に向かって 
1 最初の諸結論 
2 拘束の哲学と哲学の拘束 
3 われわれの文化革命 


Author
アンリ・ルフェーヴル Henri Lefebvre
1901-91年。フランス、ランド県生まれ。パリ大学ソルボンヌ校で哲学を修め、兵役義務やタクシー・ドライバーなどの職歴も経て、雑誌やラジオ局のディレクターを務める。第二次大戦前よりフランス共産党員でもあり(後に除名)、レジスタンス運動にも加わる。1961年よりストラスブール大学、1968年よりナンテール大学で社会学教授。彼の「日常生活批判」は、シチュアシオニストたちの初期の活動において、その理論の柱の一つとなった。

森本 和夫 Kazuo Morimoto
1927-2012年。奈良県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京大学名誉教授。
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