大勢の死者が出た東北大震災の後、著者は柳田国男が戦争末期に書いた『先祖の話』を読み返す。外地で戦死した若者たちの霊を思う柳田にとって「神国日本」とは、世界人類史の痕跡を留める「歴史の実験」場だった。柳田の思考の「方法」を見極め、ジャレド・ダイアモンド、エマニュエル・トッドらを援用した卓抜な世界史次元での「文学」と「日本」批評。
[出版社より]
著 者|柄谷行人
出版社|岩波書店
定 価|780円+税
判 型|新書判
頁 数|204
ISBN|9784004317623
初版|2019年2月
Contents
第一部 実験の史学をめぐって
I 柳田国男論と私
II 実験の文学批評
第二部 山人から見る世界史
あとがき
Author
柄谷行人 Kojin Karatani
1941年生まれ、思想家。
『定本柄谷行人集』『定本柄谷行人文学論集』『哲学の起源』(岩波書店)、『トランスクリティーク』『定本日本近代文学の起源』『世界史の構造』(岩波現代文庫)、『世界共和国へ』『憲法の無意識』(岩波新書)、『遊動論』(文春新書)ほか著書多数。
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