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“出版は「完全に死んでいる」”
ボイジャーから出版した『マニフェスト 本の未来』で、返本の問題に焦点をあて、根本的な改善を見送り続けるアメリカ出版界の旧弊をこのように表したジョン・オークス。彼は2009年、ニューヨークで友人と「返本ゼロ」「読者への直接販売」を目指す出版社ORブックスを創業、10年足らずで年商1億円をこえる出版社へと成長させた。ORブックスにはオノヨーコ、ジュリアン・アサンジといった著者が集まる。本書はJ・オークスのORブックスの実態、アメリカの新聞や出版の歴史を例に、出版社が生き残るための鍵を解き明かす。
[出版社より]
著 者|秦隆司
出版社|ボイジャー
定 価|2,500円+税
判 型|四六判
頁 数|216
ISBN|978-4862398505
初 版|2018年12月
Contents
アメリカの出版システム
百年前のフェイクニュース
パブリッシング・インスティチュート
バーニー・ロセット
出版人アルフレッド・クノッフとの戦い
直接販売の勝利
書店のビジネスモデル
ORブックスの組織
返本ゼロのビジネスモデル
メディアと読者へのアプローチ
Author
秦 隆司
1953年東京生まれ。マサチューセッツ大学卒業後、記者、編集者を経てニューヨークで独立。1996年にアメリカ文学専門誌『アメリカン・ブックジャム』創刊。2001年自身の半生を綴った『スロー・トレインに乗っていこう』を出版。2012年アメリカン・ブックジャムのeBook版、eブックジャムの第1弾、第2弾をボイジャー社より出版。2013年宮家あゆみと『マニフェスト 本の未来』の共訳を担当。2018年『スロー・トレインに乗っていこう』を電子版として復刊。ならびに本書をボイジャー社から出版。アメリカの政治ニュースを追うポリティカル・ジャンキーでもある。
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