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ペシミズムとは「生きる知恵」である。「ペシミストたちの王」シオラン。この陰鬱な思想家の思索と執筆は、つねに厭世的なことがらに捧げられてきた。怠惰、死、自殺、憎悪、衰弱、病気、人生のむなしさ、生まれてきたことの苦悩…。ことほどさように、シオランは「暗い」。しかし、あるいはだからこそ、彼の清々しいほどに暗い言葉の数々は、生まれ生きることに苦しみを抱く私たちが人生を楽にし、生き延びるために役に立つ。
本書は、気鋭のシオラン研究者が、彼の言葉と時に批判的に伴走しながらその思想をひもといた、待望のモノグラフである。いまこそ読まれるべき、魅惑的な思想家のすべて。
[出版社より]
著 者|大谷崇
出版社|星海社[星海社新書]
定 価|1,100円+税
判 型|新書判
頁 数|352
ISBN|9784065151624
初版|2019年12月
Contents
第1部 シオランと見る人生と世界
怠惰と疲労
自殺
憎悪と衰弱
文明と衰退
人生のむなしさ
病気と敗北
第2部 シオランの失敗と「再生」——生まれないことと解脱
人生へのうんざりと覚醒
生を厭うペシミズム
死は生に内在している
どうすれば生からも死からも救済される?
「解脱」と「生まれないこと」 ほか
Author
大谷 崇 Takashi Otani
ルーマニア思想史研究者。1987年生まれ、神奈川県出身。早稲田大学第一文学部総合人文学科哲学専修卒業。同大院文学研究科人文科学専攻哲学コース博士後期課程在籍中。2018年よりルーマニア国立バベシュ・ボヤイ大学に留学中。戦間期ルーマニア思想史およびシオランの思想を専門とする
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