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「『造形思考』は、レオナルドの数々の『手稿』に匹敵するといっても、おそらく誇張にはならないだろう」(「文庫版解説」)。
クレーの思索は、動力学、光学、解剖学にまで及ぶ。そして芸術の本質を、「見えるものをそのまま再現するのではなく、見えるようにすること」と見定める。形態そのものでなく形成や造形を捉えること。そして「運動」と「反対運動」の均衡を見出すことにより、構図上の平衡が成立するという。縦横無尽に走る思索は、まさに“普遍人”の再来というにふさわしい。
[出版社より]
著 者|パウル・クレー
訳 者|土方定一・菊盛英夫・坂崎乙郎
出版社|筑摩書房[ちくま学芸文庫]
定 価|1,500円+税
判 型|文庫版/並製
頁 数|352
ISBN|978-4-480-09602-9
初 版|2016年05月
Contents
造形フォルム論によせて
Ⅲ 生成の基本概念
運動の造形。フォルムにいたる過程の強調
自然研究と結びついた造形論
過程と目標の緊張。本質と現象
自然と抽象 ほか
Ⅳ 造形的全体の組成
運動有機体。組成の性格とその評価。領域と部分 ほか
Ⅴ 純粋な色の秩序と本質
色彩関係を示す場でしめる位置
面上での色の有限な、および無限な運動
色の部分活動と色の全体性 ほか
Author
パウル・クレー Paul Klee
1879‐1940年。スイス生まれ。1898年にドイツのミュンヘンに出ると、以後ヨーロッパ各地を遍歴しつつ美術の研鑽を積む。第一次世界大戦での動員を経て、1921年から約10年間バウハウスに奉職。退職後にナチスが台頭すると祖国スイスに亡命し、晩年まで制作活動を続けた。作風は独自なもので、美術界のみならず多方面に影響を与えた
Translator
土方 定一 Teiichi Hijikata
菊盛 英夫 Hideo Kikumori
坂崎 乙郎 Otsuro Sakazaki
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