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韓国文壇界、新進気鋭の若手作家による長編小説!
「これがどん底だと思ってるでしょ。違うよ。底なんてない。底まで来たと思った瞬間、さらに下へと転げ落ちるの――」(本文より)
路上生活者となった若い男、同じく路上で暮らしながら、毎晩、際限なく酒をあおる病気持ちの女。ホームレスがたむろする中央駅を舞台に、二人の運命は交錯する。『娘について』(亜紀書房刊)を著したキム・ヘジンによる、どん底に堕とされた男女の哀切な愛を描き出す長編小説。
[出版社より]
「現在形の直線的な文章で断崖絶壁に追い詰めては平地に連れ戻す、この文体の力は、永きにわたり韓国文学の財産になるであろう」
──「第5回中央長編文学賞受賞作」審査評
「愛の本質を探究しつつも、限界に達した資本主義の影と社会の問題を見逃さない若い作家の洞察……。作品に深みを与えるまっすぐで流麗な文章」
──「中央日報」書評
原 書|중앙역 / Jungangyeok
著 者|キム・ヘジン
訳 者|生田美保
出版社|彩流社
定 価|1,500円+税
判 型|四六判・並製
頁 数|303
ISBN|978-4-7791-2611-6
発 行|2019年11月
Author
キム・ヘジン Kim Hyejin
1983年、大邱生まれ。2012年に、短編小説「チキンラン」で文壇入りし、2013年、本書『中央駅』で第5回中央長編文学賞受賞。2018年、『娘について』(古川綾子訳、亜紀書房、2019年)で、第36回シン・ドンヨプ文学賞受賞。他の作品に短編集『オビー』(亜紀書房)など。
Translator
生田 美保 Miho Ikuta
1977年、栃木県生まれ。東京女子大学現代文化学部、韓国放送通信大学国語国文学科卒。2003年より韓国在住。訳書に、『怠けてるのではなく、充電中です。昨日も今日も無気力なあなたのための心の充電法』(ダンシングスネイル 著、CCCメディアハウス、2020年)、『それでも、素敵な一日』(ク 作家 著、ワニブックス、2020年)、『いろのかけらのしま ポプラせかいの絵本』(イ・ミョンエ 著、ポプラ社、2017年)、『野良猫姫 新しい韓国の文学』(ファン・インスク 著、クオン、2014年)、『韓国・朝鮮の知を読む』(部分訳、野間秀樹=編、クオン、2014年)などがある。
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