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美味い料理、美味い酒には目がない気鋭の映画批評家が、料理本や料理エッセイを批評的に読む。食の素材、味、調理法、さらには食文化のあり方をめぐる、驚きと発見に満ちた考察。丸元淑生、有元葉子、辰巳芳子、高山なおみ、細川亜衣、ケンタロウ、小泉武夫、冷水希三子、奥田政行、勝見洋一……。その根底に流れるのは、「料理を作る・食べる・もてなす」ことに人生を捧げてきた人びとへのオマージュだ。「料理本批評」という、かつてないユニークな試みであり、もちろん本書も「食べたくなる本」である。
[出版社より]
著 者|三浦哲哉
出版社|みすず書房
定 価|2,700円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|328
ISBN|978-4-622-08781-6
初 版|2019年02月
Contents
第1章 いろいろなおいしいのあいだを漂う
1 元天使のコーヒー
2 料理再入門
3 ファッションフード
4 福島のスローフード
5 ジャンクフードの叙情
6 「ダメ女」と「一汁一菜」
第2章 作家論+α
7 記憶の扉を開く味——高山なおみ
8 引き算の料理——細川亜衣
9 レシピ本のなかのありえない数値
10 おいしいものは身体にいいか・1——有元葉子
11 おいしいものは身体にいいか・2——丸元淑生
12 どんぶりの味——ケンタロウ
13 おおらかな味——小泉武夫
14 組み合わせの楽しさ——冷水希三子と奥田政行
第3章 ちがいを感じ、考える
15 習慣の裏をかく——エル・ブリ
16 サンドイッチ考
17 まぼろしの味——勝見洋一
18 「嗜好品」と太古の味
19 pénultième=最後から二杯目の日本酒
20 ビオディナミと低線量被曝
あとがき
Author
三浦 哲哉 Tetsuya Miura
青山学院大学文学部比較芸術学科准教授。映画批評・研究、表象文化論。1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。著書に『サスペンス映画史』(みすず書房、2012)『映画とは何か——フランス映画思想史』(筑摩選書、2014)『『ハッピーアワー』論』(羽鳥書店、2018)。共著に『ひきずる映画——ポスト・カタストロフ時代の想像力』(フィルムアート社、2011)『オーバー・ザー・シネマ 映画「超」討議』(石岡良治との共編著、フィルムアート社、2018)。訳書に『ジム・ジャームッシュ インタビューズ——映画監督ジム・ジャームッシュの歴史』(東邦出版 2006)。
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