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欲と人物ドラマが織りなす、おいしい歴史。
江戸の昔から、日本人の胃袋と心を満たし、人と人のつながりを生み出してきた外食。
高級フレンチから寿司、天ぷらからファミレス、カレー、中華、ラーメン、B級グルメにアジア飯……。
高級から庶民派まで、より良いものを提供しようと切磋琢磨した料理人たちのドラマがあった。
温かさと幸福を求めて美味しいものに並ぶ人も、何があっても絶えたことはなかった。
個々のジャンル史をつぶさに見ていくと、一つの大きな共通する流れが見えてくる。
コロナ禍によって変容を強いられる外食産業の希望のありかを、歴史にさぐる。
読めばお腹が空いてくる!壮大な絵巻物。
[出版社より]
著 者|阿古真理
出版社|亜紀書房
定 価|2,800円+税
判 型|四六判・並製
頁 数|664
ISBN|978-4-7505-1683-7
初 版|2021年03月
Contents
はじめに
プロローグ 「食は関西にあり」。大阪・神戸うまいもの旅。
第一部 日本の外食文化はどう変わったか
第一章 ドラマに情報誌、メディアの力
一 『包丁人味平』から『グランメゾン東京』まで。食を描く物語
二 グルメ化に貢献したメディア
第二章 外食五〇年
一 大阪万博とチェーン店
二 バブル経済とイタ飯ブーム
三 一億総グルメ時代
第三章 ローカルグルメのお楽しみ
一 フードツーリズムの時代
二 食の都、山形
三 伊勢神宮のおひざ元で
第二部 外食はいつから始まり、どこへ向かうのか
第一章 和食と日本料理
一 料亭文化の発展
二 居酒屋の日本史
三 食事処の発展
四 江戸のファストフード
第二章 和食になった肉料理
一 牛肉を受け入れるまで
二 とんかつ誕生
三 庶民の味になった鶏肉
四 肉食のニッポン
第三章 私たちの洋食文化
一 定番洋食の始まり
二 ファミリーのレストラン
三 西洋料理から洋食へ
第四章 シェフたちの西洋料理
一 辻静雄という巨人
二 グルメの要、フランス料理の世界
三 浸透するイタリア料理
第五章 中国料理とアジア飯
一 谷崎潤一郎の中国料理
二 東京・中国料理物語
三 ソウルフードになったラーメン
四 ギョウザの秘密
五 カレーとアジア飯
エピローグ コロナ時代の後に
あとがき
Author
阿古 真理 Mari Ako
1968年兵庫県生まれ。作家・生活史研究家。食のトレンドと生活史、ジェンダー、写真などのジャンルで執筆。著書に『母と娘はなぜ対立するのか』『昭和育ちのおいしい記憶』『昭和の洋食 平成のカフェ飯』『「和食」って何?』(以上、筑摩書房)、『小林カツ代と栗原はるみ』『料理は女の義務ですか』(以上、新潮社)、『パクチーとアジア飯』(中央公論新社)、『なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか』(NHK出版)、『平成・令和食ブーム総ざらい』(集英社インターナショナル)など。
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