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トマト屋がトマトを売っている 泣けよ
ポスト現代川柳を牽引する川柳人による、怒涛の1001句。『はじめまして現代川柳』でも注目される著者の第二句集。
[出版社より]
「川合大祐が溢れんばかりに繰り出す作品によって僕は「現代川柳」を知った。ここで歌われているのは距離だ、と僕は思う。異質なものを距離を超えてつなげるのではなく、距離そのものを結晶にし、つながらないものたちがそれでも一個の出来事になるのだ」
——千葉雅也
著 者|川合大祐
出版社|書肆侃侃房
定 価|1,800円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|368
ISBN|978-4-86385-453-6
発 行|2021年04月
Contents
第一章 零頭の象
第二章 プレパラート再生法
第三章 川を渡る
[ 収録句より ]
ゴリラ撃つ人びとばかり船の上
世界なりサンダーバード糸切れて
エスパーが社史を編纂しない初夏
羊歯積んで電車のようなものに乗る
美大生ポップコーンのーのなかに
道長をあまりシベリアだと言うな
文集に埼の字がない養成所
カタルシス濡れせんべいが濡れてから
無をおそれつつ学研に出す葉書
零のまえ火とかぞえたる老賢馬
Author
川合大祐 Daisuke Kawai
川柳作家。1974年長野県生まれ。「川柳の仲間 旬」同人を経て、「川柳スパイラル」同人。ブログ「川柳スープレックス」共同執筆者。著書『川柳句集 スロー・リバー』(あざみエージェント、2016年)、共著『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房、2020年)。
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