SOLD OUT
旅行×批評誌『LOCUST』vol.4!
旅の体験から言葉を紡いでいくイナゴの群れ。
コロナ禍の中、「旅行へ行く」こと自体が重たい意味を帯びるようになってしまった。厳密な安全か、思考放棄かーー。極端な思考に流れ落ちる前に、「真剣ななんとなく」にとどまること。「長崎」という、様々な苦難の歴史を重ねた土地から我々が感じたのは、「真剣ななんとなく」の実践だった?
遠藤周作とキリスト教、カズオ・イシグロと架空の長崎、野田秀樹と軍艦島。小田原のどかと語る記念碑と記憶の問題。原爆、火山、禁教。あらゆるテーマが絡み合う場所を、蛇行するように進む旅の記録/批評です。
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■LOCUST(ロカスト)とは…
批評の言葉で作る、新しい旅行の本です。本の作り手たち(編集者、執 筆者、デザイナー etc.)が直接その街・その場所に足を運び、互いに言 葉を交わしあい、そこで感じたことを文章や写真などの表現に変えていきます。とても遠回りな、だからこそ様々な可能性に開かれた旅行ガイドを、『LOCUST』は目指しています。
[編集部より]
発 行|LOCUST編集部
定 価|1,600円+税
判 型|182mm*128mm
頁 数|178
初 版|2020年12月
Contents
[ 特集:長崎への困難な旅路 ]
・ロカスト座談会第1部 長崎という土地について
・ロカスト座談会第2部 コロナ禍を経て「旅行」の意義を見つめ直す
・永井隆と痛みの神話 / 伏見 瞬
・ ポスト・ナショナリズムはどこにある?― 小田原のどかと長崎を語る―
・ あてにならない地図 ― カズオ・イシグロの長崎を迷う / 河野 咲子
・ 旅行の擁護/寺門信
・ 瓦礫を讃える戯曲集 ― 野田秀樹についての覚書 / イトウモ
・ フィクションの中のナガサキ
・ 長崎の三つの歌碑 / 灰街 令
・ 沈黙のパジャマパーティー / マリコム
・ 対馬の朝鮮通信使
・ トンチンカンな長崎と人形 / 南島 興
・ 長崎のミュージアム
・ 静かなる連想のコラージュ / 谷 美里
・ 五島列島の教会
・ 霧と双眼鏡のある風景 鬼岳 長崎県五島市上大津町
・ インタビュー 中園成生(平戸市生月町博物館・島の館 学芸員)
・ 雲仙地獄とハウステンボス― もうひとつのテーマパーク史 / 谷頭 和希
・ 自然と人間の相互干渉の歴史 諫早湾の干拓事業
・ 新しい「距離」を考えるための移動(デジタル・)オブジェクトとしての軍艦島と私 / 北出 栞
・ ガラス工房「瑠璃庵」オーナー・竹田克人さんとの対話から辿る「ガラスの道」
・ 長崎の食
・ 長崎の宿
・Series 連載 特別企画 北出がまろんにお悩み聞きにゆく
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