濃厚接触、反ユートピア、ゾンビと猫、ライブカメラ、臆病なテロリスト…。2020→20XX、コロナ禍を生きるための、最前線の作家たちが贈る、もうひとつのパンデミック。
[出版社より]
著 者|金原ひとみ・真藤順丈・東山彰良・尾崎世界観・瀬戸夏子
出版社|河出書房新社
定 価|1,650円+税
判 型|四六判・並製
頁 数|232
ISBN|978-4-309-02965-8
初 版|2021年06月
Contents
コロナ禍の新たな日常を送る、育ち盛りの中学生・玲奈のもとに、ある日突然おとずれた「濃厚接触」の知らせ。ーー「腹を空かせた勇者ども」金原ひとみ
顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い、反ユートピアの物語を紡ぐ男がくわだてる、脱ディストピアの叛乱。ーー「オキシジェン」真藤順丈
死者は活発に人肉を求め、生者が死んだように隠れて暮らす世界で、ぼくは飼い猫を探す旅に出た。ーー「天国という名の猫を探して悪魔と出会う話」東山彰良
ただ街を映すだけのライブカメラは、嘘のない「正しい」世界……。パンデミック下の孤独な者たちの群像劇。ーー「ただしみ」尾崎世界観
感染症を世界へ巻き散らすことを計画する組織〈臆病なテロリスト、臆病な殺人者〉に志願したわたしが出会った、究極の人工美を備えた女・アイラ。ーー「MINE」瀬戸夏子
Author
金原 ひとみ Hitomi Kanehara
83年東京都生まれ。03年『蛇にピアス』ですばる文学賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞、10年『トリップ・トラップ』で織田作之助賞、12年『マザーズ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。
真藤 順丈 Junjo Shindo
77年東京都生まれ。08年『地図男』でダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。『宝島』で18年に山田風太郎賞、19年に直木賞を受賞。他の著書に『畔と銃』『夜の淵をひと廻り』など。
東山 彰良 Akira Higashuyama
68年台湾生まれ。09年『路傍』で大藪春彦賞、15年『流』で直木賞、16年『罪の終わり』で中央公論文藝賞、17年『僕が殺した人と僕を殺した人』で織田作之助賞、読売文学賞、渡邊淳一文学賞を受賞。
尾崎 世界観 Sekaikan Ozaki
84年東京都生まれ。クリープハイプのヴォーカル・ギター。16年『祐介』で作家デビュー。20年『母影』で芥川賞候補。他の著書に『苦汁100%』、『苦汁200%』、『泣きたくなるほど嬉しい日々に』など。
瀬戸 夏子 Natsuko Seto
85年生まれ。21年「ウェンディ、才能という名前で生まれてきたかった?」(文藝)で作家デビュー。著書に『かわいい海とかわいくない海 end.』、『現実のクリストファー・ロビン』、『白手紙紀行』など。
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