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ぼくらの時代の罪と罰

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罪を犯せば罰を受ける。じゃあ、罰の重さを決めているのは誰だろう?

一度は考えておきたい、この国のいちばん重い罰のこと。「よりみちパン!セ」シリーズ『きみが選んだ死刑のスイッチ』にノルウェー取材のエピソード等を加えた、著者渾身の全面改訂版。いのちの大切さを考えるときにはずせない一冊。
[出版社より]


著 者|森達也
出版社|ミツイパブリッシング
定 価|1,800円+税
判 型|四六判・並製
頁 数|256

ISBN|978-4-907364-24-3
初 版|2021年12月


Contents
第1章 裁くのは誰?
ルールの誕生/目には目を、歯には歯を/裁くのは人だ/疑わしきは罰せず/「黒か白か」はまちがい/法も変わる/権力って何?/ジャイアンと国家/独裁と弾圧/昔の日本もそうだった/権力の集中/僕たちの基本的人権/国家はなぜ生まれたの?/危なっかしい民主主義/集団は暴走する/三権分立を思い出そう/不思議の国の裁判

第2章 無罪の推定
罰をどのように与えるか/グレーは無罪/いつから犯人?/なぜ三審?/なぜ実名?/冤罪で苦しむ人たち/不当逮捕/正しい裁判を守るもの

第3章 裁判と国民
裁判員制度って?/矯小化される世界/考える癖をつけよう/誰もが加害者になる?/逮捕されたらどうなるの?/悪人に弁護はいらない?/テレビを気にする裁判官/世間が許さない?/もっと早く、もっと厳しく/変わる司法/裁判員に選ばれたら/王さまの耳はロバの耳/罪と罰のバランス

第4章 見えない極刑
どこの国にもある?/どんな罪が当てはまる?/明治時代から変わらない方法/密室で行われる/生命刑と自由刑/その日を待つだけ/死んでおわびをする文化/最後のプロセス/今も行われていること/見せしめだった時代/人権が生まれて/増える廃止国/国民の八割が支持/世論を押し切ったフランス/オウム事件の衝撃/社会の願いとマスメディア/犯罪は増えている?/おばけ屋敷はなぜ怖い?/無罪を訴える人々/死刑囚と話したこと/被害者の身になるとは?/抑止力と応報感情/命と死刑

第5章 罰と寛容
厳罰化する世界で/罰の意味/モンスターなんていない/暴力のあとで/ノルウェーの大学生からのメール/一三人の大量執行/虐殺者の素顔/語られなかった言葉/変化しつつあるアメリカ

あとがき


Author
森 達也 Tatsuya Mori
1956年広島県生まれ。映画監督・作家・明治大学特任教授。98年、オウム真理教のドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。11年に『A3』が講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に『放送禁止歌』『死刑』『いのちの食べかた』『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』他多数。

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