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自らに都合の良い思考、異論や批判の排除、過度のナショナリズム、敵の動機や能力の過小評価、文化的・人種的偏見――今もなお世界を覆う「戦争の文化」の本質を、真珠湾攻撃から原爆投下、9.11事件、イラク戦争に至る日米の愚行を通じて描き出す。『敗北を抱きしめて』で知られる碩学の長年にわたる研究の集大成。
[出版社より]
著 者|ジョン・W.ダワー
監 訳|三浦陽一
訳 者|田代泰子・藤本博・三浦俊章
出版社|岩波書店
定 価|2,800円+税
判 型|四六判/上製
頁 数|398
ISBN|9784000614856
初 版|2021年12月
Contents
日本語版への序文
凡例
プロローグ――ある探求の歩み
謝辞
第Ⅰ部 開戦
第一章 屈辱
第二章 情報活動の失敗
第三章 想像力の欠如
第四章 無垢、邪悪、忘却
第五章 戦略的愚行
第六章 天の恵み
第Ⅱ部 テロ
第七章 「ヒロシマ」という暗号
第八章 テロ爆撃
第九章 原爆をめぐる葛藤
注
[ 下巻目次 ]
第Ⅱ部 テロ(承前)
第一〇章 原爆投下の論理
第一一章 原爆投下の心理――魅惑、美、理想
第一二章 取り戻せない悪
第Ⅲ部 国家建設
第一三章 日本占領とイラク占領
第一四章 法、正義、犯罪
第一五章 市場原理主義
エピローグ
注
監訳者あとがき
索引
Author
ジョン・W. ダワー John W. Dower
1938年生まれ。アマースト大学卒業。ハーバード大学博士号取得。日本近代史・日米関係史。マサチューセッツ工科大学名誉教授。著書に『吉田茂とその時代(上下)』(中公文庫),『容赦なき戦争――太平洋戦争における人種差別』(平凡社ライブラリー)、『昭和――戦争と平和の日本』(みすず書房)、『敗北を抱きしめて――第二次大戦後の日本人(上・下)』『忘却のしかた、記憶のしかた――日本・アメリカ・戦争』『アメリカ暴力の世紀――第二次大戦以降の戦争とテロ』(岩波書店)など。
Translator
三浦陽一 Yoichi Miura
1955年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。中部大学人文学部教授。現代日本政治外交史。著書に『吉田茂とサンフランシスコ講和(上下)』(大月書店)、訳書にジョン・ダワー『敗北を抱きしめて――第二次大戦後の日本人(上・下)』(共訳、岩波書店)など。
田代泰子 Yasuko Tashiro
1944年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。翻訳家。訳書にテッサ・モーリス-スズキ『過去は死なない――メディア・記憶・歴史』(岩波現代文庫)など。
藤本 博 Hiroshi Fujimoto
1949年生まれ。明治大学大学院博士課程単位取得満期退学。元南山大学外国語学部教授。現代アメリカ外交史。博士(国際関係学)。著書に『ヴェトナム戦争研究――「アメリカの戦争」の実相と戦争の克服』(法律文化社)など。
三浦 俊章 Toshiaki Miura
1957年生まれ。国際基督教大学大学院修士課程修了。朝日新聞記者。著書に『ブッシュのアメリカ』(岩波新書)など。
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