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政治権力が男性に集中する日本は,民主主義国と呼ぶに値するのか.男性支配からの脱却に挑む新たな政治学.
日本では男性に政治権力が集中している.何が女性を政治から締め出してきたのか.そもそも女性が極端に少ない日本の政治は,民主主義と呼べるのか.客観性や中立性をうたってきた政治学は,実は男性にとって重要な問題を扱う「男性の政治学」に過ぎなかったのではないか.気鋭の政治学者が,男性支配からの脱却を模索する.
[出版社より]
著 者|前田健太郎
出版社|岩波書店[岩波新書]
定 価|820円+税
判 型|新書判
頁 数|238
ISBN|9784004317944
初 版|2019年09月
Contents
はじめに
第1章 「政治」とは何か
1 話し合いとしての政治
2 政治における権力
3 マンスプレイニングの罠
4 政治の争点
5 多数決と争点
第2章 「民主主義」の定義を考え直す
1 女性のいない民主主義
2 代表とは何か
3 民主化の歴史を振り返る
4 民主化の理論と女性
第3章 「政策」は誰のためのものか
1 男性のための福祉国家
2 政策は誰の利益を反映するのか
3 福祉国家が変わりにくいのはなぜか
4 政策の変化はどのようにして生じるか
第4章 誰が,どのように「政治家」になるのか
1 日本政治の二つの見方
2 有権者は誰に票を投じるか
3 政党と政治家の行動原理
4 選挙制度の影響
おわりに
あとがき
主な参考文献・データベース
Author
前田健太郎 Kentaro Maeda
1980年,東京都生まれ.2003年,東京大学文学部卒業.2011年,東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了,博士(法学).首都大学東京大学院社会科学研究科准教授を経て,現在東京大学大学院法学政治学研究科准教授. 専攻―行政学・政治学. 著書に『市民を雇わない国家――日本が公務員の少ない国へと至った道』(東京大学出版会,第37回サントリー学芸賞〔政治・経済部門〕).
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