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民主主義の危機から、戦争は現れる。
格差、移民、差別、陰謀論……分断社会に解決策を示せないリベラル諸国。渦巻く不安と不信、露わになるナチズムの脅威。アメリカを代表する歴史家が描く、緊迫の第二次大戦前夜。
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「他国が脅威として現れたとき、民主主義はどう対応すればいいのか」
「自国のリーダーが無謀で危険、あるいは無能とわかったとき、私たちはどう行動すべきか」
平和を望む民意を背景に、ヒトラーに譲歩を重ねる英首相チェンバレン。ナチの脅威を一人訴え続けるチャーチル。孤立主義の立場から機を窺う米大統領ローズヴェルト。国内で粛清の嵐を吹き荒らすソ連のスターリン。様々な思惑が交錯しながら、世界は戦争への道を進んでいく──。
『ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか──民主主義が死ぬ日』続編 。
[出版社より]
著 者|ベンジャミン・カーター・ヘット
訳 者|寺西のぶ子
出版社|亜紀書房
定 価|2,800円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|488
ISBN|978-4-7505-1817-6
初 版|2023年09月
Contents
主な登場人物
プロローグ……民主主義の危機
〈 PARTI・危機 〉
1……首相の野望──「生存圏」の拡大
2……グライヴィッツ市で何があったのか──ポーランド侵攻のきっかけ
3……「同罪」──赤軍将校の命運
4……「計画は模索中」──チャーチル、チェンバレン、ローズヴェルト
5……「王は、ここでは理解していらっしゃる」──スキャンダル
6……「将来がとても心配だ」──イギリス空軍戦闘機、スピットファイア
7……鉄格子をこすり続ける──移民受け入れ
〈 PARTII・ミュンヘン 〉
8……「これだ、私が求めていたのは!」──将官たちの企て
9……「この危険という茨のなかから」──ミュンヘン会談
10……銃口を突きつけられて──民主主義の苦難
11……「不和の種を蒔く」──分断と差別
〈 PARTIII・戦争 〉
12……「国民のみなさんに申し上げねばなりません......」──宣戦布告
13……「これがプロイセンの将校か!」──指導者への抵抗
14……「力を合わせて、ともに進もうではありませんか」──就任演説
エピローグ……「始まりの終わり」──大西洋憲章
訳者あとがき
参考文献
主な出来事
Author
ベンジャミン・カーター・ヘット Benjamin Carter Hett
1965年、ニューヨーク州ロチェスター市生まれ。ハーバード大学にて歴史学博士号取得。専門はドイツ史。ヒトラーの台頭とヴァイマル共和国の崩壊を取りあげた著作、Death in the Tiergarten: Murder and Criminal Justice in the Kaiser's BerlinとCrossing Hitler: The man Who Put the Nazis on the Witness Standは広く知られ、複数の賞を受賞した。邦訳に『ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか』(亜紀書房)がある。
Translator
寺西 のぶ子 Nobuko Teranishi
京都府生まれ。訳書にブース『英国一家、日本を食べる』『英国一家、ますます日本を食べる』(以上角川文庫)、『英国一家、インドで危機一髪』『英国一家、日本をおかわり』(以上KADOKAWA)、『ありのままのアンデルセン』(晶文社)、レヴェンソン『ニュートンと贋金づくり』(白揚社)、タッカー『輸血医ドニの人体実験』(河出書房新社)、ヘット『ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか』(亜紀書房)など。
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