人類学は何ができるのか——不安な時代を生きるための方法
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人類学は何ができるのか——不安な時代を生きるための方法

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分断が深まり、社会が内向きに閉じていく時代に外部への風穴を穿つことはできるのか?
トランピズムが覆い尽くす現代世界の「根本的に不可能な生」を引き受けながら、それでも他者と公平に関わり続ける倫理はいかにして可能か。アメリカ人類学の俊英が描く、来たるべき人類学の可能性。

「トランプ政権発足以降、物事を極端に単純化し、「味方」と「敵」を分けるような言説が広がる中で、パンディアンは自分自身が抱える矛盾を、痛切に自覚せざるを得なかった。重要なのは、この矛盾の自覚が、彼の言う「批評」の出発点になることです。制度の「外部」から「正しい立場」で断罪するのではなく、自分が制度の「内部」にいることを引き受けたまま、矛盾を見える形にして考え続ける。パンディアンが目指すのは、そういう批評だと思います」——解説より。
[出版社より]


著 者|アナンド・パンディアン
訳 者|奥野克巳・花渕馨也
出版社|亜紀書房
定 価|2,600円+税
判 型|四六判/並製
頁 数|248

ISBN|978-4-7505-1883-1
発 行|2026年02月


Contents
序章  人類学者の中で、一人のエスノグラファーとして 
第1章 手元の世界──科学と文学のあいだ 
第2章 経験という方法──読む、書く、教える、フィールドワーク 
第3章 まだ来ぬ人間性のために──政治、芸術、小説、エスノグラフィー 
終章  批評家としての人類学者 

謝辞 
『人類学は何ができるのか』解説に代えて──訳者・奥野克巳に訊く 
原注


Author
アナンド・パンディアン Anand Pandian
ジョンズ・ホプキンズ大学人類学教授。著書に『Reel World: An Anthropology of Creation』『A Possible Anthropology: Methods for Uneasy Times』があり、また共編著に、『Crumpled Paper Boat: Experiments in Ethnographic Writing』(以上、デューク大学出版局)、『Something Between Us: The Everyday Walls of American Life and How to Take Them Down』(スタンフォード大学出版局)。2025年まで文化人類学会(Society for Cultural Anthropology)の会長を務めた。加えて、急進的なエコロジー的想像力と協働のためのコミュニティである「エコロジカル・デザイン・コレクティブ」のキュレーターとしても活動。現在は家族とともにボルチモアに暮らし、荒廃に向かう地球の未来を取り戻すことをテーマにした新たな書籍に取り組んでいる。

Translator
奥野 克巳 Katsumi Okuno
1962年生まれ。文化人類学者。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。著作に『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』(亜紀書房/新潮文庫)、『人類学者K』、『フィールドワークのちから』(以上、亜紀書房)、『ひっくり返す人類学』(ちくまプリマー新書)、『はじめての人類学』(講談社現代新書)など多数。
共訳書に、エドゥアルド・コーン著『森は考える──人間的なるものを超えた人類学』(2016年、亜紀書房)、レーン・ウィラースレフ著『ソウル・ハンターズ──シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学』(2018年、亜紀書房)、ティム・インゴルド『人類学とは何か』(2020年、亜紀書房)、『世代とは何か』(2023年、亜紀書房)など。

花渕 馨也 Keiya Hanabuchi
1967年生まれ。文化人類学者。北海道医療大学看護福祉学部教授。著作に、『精霊の子供──コモロ諸島における憑依の民族誌』(春風社)、共著に『アフリカの老人──老いの制度と力をめぐる民族誌』(九州大学出版会)、『宗教の人類学』(春風社)など。
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